一事が万事になっていませんか?

テーマ:夫婦は話し合ってはいけません

花鳥風月……桜を愛でて思う事

特に桜の季節は日本人に生まれた幸せを感じます。
松下幸之助さんが残した言葉に、「日本は四季があるから素晴らしい」があります。
これは海外に行かれた方がみんな思うことらしいですが、風光明媚や景色、季節の話ではなく、松下幸之助さんは、ここに事業や、日本の発展を重ねて、言われたということでしょう。
私の子供の頃は、高度成長時代で、特に大阪の町工場が日本の発展を支えていたと自負していた時代があります。
現に、小学生の授業に「明るい阪神工業地帯」と今なら、ぷっと笑ってしまうタイトルの教科書があり、子供たちは、海沿いの工業地帯の名前を覚えたものでした。

また、大人になってから知った言葉ですが、「日本は戦争に負けたから、今の発展があるのだ…日本人は根暗だ。でも、根暗だからこそ、物事をネガティブに捉え、そこからの発展を願ったのだ・・・・・これが楽天的で、何とかなるさ、では、日本は伸びなかっただろう」とある経済学者の言葉です。

東北の方々は厳しい冬に耐える為に、色々な準備をします。
秋には、越冬をする為に、物心ともに、備えます。
冬眠する動物は、冬眠前に思いっきり食べて、眠りに入ります。
鳥たちの越冬は、渡り鳥以外は、最小限の動きだけで体力を温存します。

そして厳しい冬が終わり、また生き物は活動を始めます。
人間は冬眠という訳には行きませんが、厳しい季節を過ごすからこそ、春の暖かさが有りがたい。
鉛色の冬景色があるから、桜のうららかさが綺麗に映ります。
年中暑い赤道直下の国は、昼休みが長い。それは汗と共に体力も流れていくと言う事だけではなく、年中季節が一つと言う事が、めりはりがないと言う事です。
南国が悪くはありません。常夏のハワイなどは、人を癒しますから、やはり人は暖かさが好きだと言う事です。
酷暑の発展途上国は体力と気力を奪い去り、第一次産業や第二次産業に従事する方々のモチベーションを保つのは至難の技です。

厳しい冬を過ごせば、暖かい春がきっと来るという日本は素晴らしいし、だからこそ努力ができるのだと思います。
常夏の国では、どうしても私などは、ぐだ~っとしてしまいます。
リゾート地というのは、暖かて、大好きですが、勤労意欲は失うものですね。

新年度の始まりは、春です。過ごしやすく、風薫る季節に植物は芽をだし、葉が伸びて・・・
夏の日を浴びて、秋に栄養を温存し、冬に耐えてこそ、また春の暖かさの有りがたさを実感します。
日本の四季は、人々を鍛えます。

と、今日はこういう回りくどい話をしていますが、本当に言いたかった事は、幸せというのは、当たり前になると感じないと言う事です。

でも、私の所に来られる方は、自身の暮らしが、幸せな事が大部分であることに気が付きません。
大事な事は、大部分、幸せと感じるかどうかです。
確かに、いくら衣食住足りていても、本当に欲しい夫の「心」が妻から離れていたのでは妻の貴女は幸せと感じないでしょう。

でも、暮らしと言う事を考えた時に、夫は「暮らしを支える事が、家長の役目」と考えている傾向が多い。
そうなると、妻がその「暮らし」に感謝をしなければ、夫は、妻に重んじられてないと感じるのです。

貴女にとって、衣食住足りている事が、空気のように当たり前になっていませんか?
当然、その暮らしを支えて、妻の貴女も二人三脚の努力をしていた気持ちかもしれません。
例え、それが、過ぎ去った事であっても、その苦労はあったのです。
あなたもひけらかす事はされなかったとは思いますが、苦労はあったと思っているとしたら、それを夫も分かってくれないと思うのと同じくらい、夫も自分は努力しているつもりなのです。
それが例え、貴女が認めてくれなくても、です。

で、その貴女が認めてくれなくても、という所がキーワードです。
ご主人は、今浮気をして貴女を苦しめているかもしれませんが、それは多くの暮らしの出来事の中での一部分にすぎないと言う事です。

ご主人は、家庭を大部分、守り、大部分、責任を持っている気持ちです。
その上で、今、浮気が発覚して、生活全部が不幸の様にいわれると、夫は、自分のこれまでの努力をすべて否定されたような気持ちになり、あなたとやり直そうという気は失せます。

何故なら、貴女がこれまで、夫から与えて貰っていた「幸せな部分」は当たり前になり、
たった一つ起きた夫の不倫で、全てが不幸に感じると、夫のこれまでの努力の甲斐はなかったのか?と感じてしまいます。

つまり、妻の考え方は、何も起きずに平和に行っている事は、「当たり前」と考え、ひとつ不幸な事が起きると、全ての事が不幸一色のように感じているのです。

こうなると、夫も人格否定をされたような事になり、貴女に対しても、「悪い事をしてる」という素直な気持ちは持ちません。

夫からも、過去の夫の努力さえも認めない妻となると、浮気発覚イコール、敵対関係の構図にしかなりません。
だから、浮気発覚前や後も、妻に対して冷たいのです。

嘘でも、ここは、あまり不幸のオーラを出すのは止めましょう。
貴女が現状を嘆けば、嘆くほど、夫を遠ざけてしまいます。

もちろん、貴女が悪いと言っているのではありません。やはり浮気という悪事?をする夫は悪いのでしょう。
でも、その悪い事をしちゃった夫に、これまでの幸せを感じないようでは、夫もふくれます。

貴女が、これまでの暮らしを、夫がもたらしてくれたものと幸せだったからこそ、今の不幸が倍ほど、苦しく感じるのです、
言い換えれば、今が苦しいと思うと言うのは、これまでが幸せだったから。

極寒の土地に住む人は、暖かさのありがたみを知っています。
冬の寒さを苦労して乗り切った人は暖かいことが当たり前になりません。

つまり暖かい事が当たり前に気づかずに来た人は、それだけ、守られていたと言う事です。
そういうことが分かると、夫の浮気を発見して、「さ、探偵を雇い、証拠を揃えて・・・」とすぐに手ぐすね引く事はしません。

ここまで、自分で進めておいて、証拠を突きつけた後、夫に対して、「この暮らしや家庭を失いたくない、夫が大事」と言っても、夫にすれば鉄砲を突きつけて、「お願い戻って」と言っても違うんじゃないかな?と夫は感じるでしょう。

貴女の苦しみは良く分かります。
でも、表現方法が間違っています。
まして、これまでの夫への感謝がなく、「夫が必要」と言われるだけじゃ、夫も面白くないでしょう。

と、いう事で、妻の表現方法の多くは間違っています。
先に書いた四季の話ですが、貴女はこれまで、自分だけで、家族を守ってきたはずです。
もちろん、貴女がご主人の努力に感謝してないとは思いませんが、どうしても口からついて出る言葉が、夫のこれまでを全否定するような言い方になると、夫もふくれるでしょう。

だから、話し合いをするな、と言う事です。
間違った口論になるからです。

なので、どうか、そんなことをしつくして、ごちゃごちゃに拗れてから、相談に来るのではなく、夫に、無用な話し合いをする前に、どうか、私の話を一度、聞きに来てください。
では今日はここまで。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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