夫の本音を知るには
「真面目が良いとは限らない」この言葉を、結婚している時に、元夫から聞いて「えっ?」と、驚いたことがあります。
私は普通に生きてきて、なるべく人に迷惑を掛けず、真面目が一番いいという価値観をひっくり返す論理・・・真面目が良いとは限らない
若い私は理解不能に陥りました。
その話をするにあたり、元夫の会社の同僚Fさんが私達の新婚所帯のところに夕飯を食べにきていました。
Fさんも楽しくお酒を飲み、私の元夫もお酒のみだったので、結構な頻度で宴を過ごしました。
Fさんは日頃の夕飯を囲むお礼に、よく京都の有名お肉やさんで、ステーキをご馳走してくれました。結婚していても、家で飲まない日以外は、外でお酒を飲み、いつもお小遣いをもらった途端になくなる私の元夫に比べ独身貴族でしっかり貯金もするFさんは 私にとれば真面目な人という印象がありました。
そのFさんが急に会社を辞めました。
その挨拶に私の所にきてくれる夜、「Fさん、真面目なのに、何故仕事を辞めるのかな?」と言った私の言葉に元夫の言葉が、今日のタイトルの言葉でした。
私が思う真面目な人とは・・・・・
言葉が滑らかではないけれど、経済観念もしっかりしていて、仕事もしっかりする人という定義でした。
Fさんは、独身寮に暮らし、収支のバランスが取れていて、安月給の中でもしっかり貯金をし、朝は自分で起きて、遅刻やずる休みをしない人と言うのが 私の真面目の定義でした。
それに引き換え、私の元夫は、これのま逆のタイプ。
私と若くして結婚し、二人掛かりで、ようやく生活できているけれど、深酒をして二日酔いで朝がいくら起こしても起きない元夫は、Fさんとは逆のタイプ。
そのFさんの真面目さにダメ出しをしている元夫は、何ていう人だと、当時は目を丸くしたことを覚えています。
その当時、耳を疑った私が、真面目が何故だめなの?と聞き返した元夫の答えはこうです。
「真面目って、何だ?人に合わせられない頑固で、融通が利かないFさんだから、仕事が続かない」というような意味を言っていました。
私は元夫のこの発言は「あんたが言うか?」と言う思いで聞いていましたが、元夫の考えはそうだったのでしょう。
日々の生活態度は悪くても、やるべき事をやっていれば、仕事は出来るという評価になる・・・という言い分で 私も若かったので、そういうものか、と納得するしかなかったのですが、後に、私の元夫も、色々あって退職をする時、同僚の男性が言っていた言葉が印象的です。
「サラリーマンは、朝のタイムカードを押すのが仕事」と当たり前のことを言っていたのを思い出します。
つまり、仕事で結果さえ出せばと、うぬぼれていた元夫に対しての指摘でした。
それまでは 私は元夫は、職場の皆と仲良くやっていると思っていましたが、今思うと、決して、本当の仲良しではなかったと思います。
Fさんは、自己管理はしっかり出来ていたけれど、不器用で、会社で上手く立ち回ることが出来なかった人。その事に自分で気付いていたかどうかは定かではありませんが、
それに対し、私の元夫は、人と飲む機会も多く仲良くしているようでも、最終的には、仲間はつれなかったという結果。
男性脳というものは、結果がすべて。
それに引き換え、女性脳は、プロセスが大事と今日のテレビでも言ってたっけ。
私は真面目が一番良いと思っていました。いえ実際、今もそう思っています。
しかし、男性は結果よければ、それまでまじめかどうかはあまり、問題にしてないような考え方もあるのだ、と思いました。
元夫の浮気を疑い、何を考え、どうしていたか?と問い詰めた 私。
その答えは「こうして結果、家に帰ってきたというのが、俺の答え」と言い放った元夫。
古い話だけれど、未だに覚えています。
女性って執念深いものです。
私にとっても30年も前の話なのに、未だに忘れることが出来ません。
でも、男性って、「結果的には妻の元に帰った」ということで
おとぎ話のように「めでたし、めでたし」ってなっているんでしょうね。
ま、確かに、結果的には、私も今、こうして過去の教訓が、学びとなって、お陰さまで暮らしていけているわけですから、
めでたし、めでたし。
今日、私が書きたかった事は 真面目が悪くって、不真面目を勧めるものではなく、その逆でもありません。
男性の脳というのは、自分を肯定する時には、不真面目さえ「我が武器」にすることもあるという事。
妻にとって、浮気が悪い事であっても、夫本人には 正誤ではないという事です。
つまり、正誤で、話を詰めても、悪いことをする人には、誤った事実も、必要悪という風に捻じ曲げてしまうので、妻も理論で、夫を負かそうとしても無駄だ、という事です。
自分を正当化するには黒いものも、白という事があるので、言葉だけで、正誤を
やり取りしてもダメだという事を知ってほしいな。
では、今日はここまで。