夫婦は話し合ってはいけませんVol,5
これまでに、何度も繰り返し、お伝えしてきた事ですが、相談者の多くは、夫の浮気を巡り、夫婦で話し合いをします。
私は常日頃、話し合ってはいけないとは言っていますが、一度もしてはいけないとは言いません。
何故なら、夫婦に何等か問題を感じた時に、軽い問題であれば話し合いで、互いの考え方の差異は、埋められる時もありますから、一度や二度は話し合いをするのは、止めません。
私が止めるのは、一度、ならず何度も夫婦で話し合いをしても、何も変わらなかった場合は、話し合いという手法で解決するという希望は捨てて欲しいと言う事です。
何故なら、その問題の根底に、夫の浮気がある場合は、その話し合いで得られる目的がお互い違うので、お互いが折り合えるはずがない、ということです。
それでも、折り合いをつけたいと思うのは、話し合いしか手段がないと思い込んでいるのと、それが一番の平和的交渉だと考えているからです。
私の所に来られる方には、この誤解を解く事で時間が取られます。
それは、どれだけ、話し合いをしてはいけないと言っても、その意味が解らないというより、根本的には、妻の立場では、話し合いが一番、夫と会話できる機会だからです。
つまり、夫の浮気によって崩れた夫婦関係は、夫婦の会話も激減し、冷え切ってしまうと感じる事で、少しでも会話により、夫と距離を詰めておきたいと言う事と、夫婦喧嘩でさえ、夫との会話だからです。
こうして私の所に相談に来られる方は、「話し合いは上手く行かなかった」という実体験を踏まえ、その上で、「夫との関係は最悪になったけれど、どうこれから接したらいいか?」という質問をされます。
でも、夫にどう接したら?・・・と言う次元の問題ではない、と言う事を解って貰う事に話は終始します。
でも ここが相談者の繰り返し質問される事なのですが「じゃ、どんな事を話せばいいのでしょうか?」と。
つまり会話をしたいし、やっぱり会話が活路を開くと信じているのです。そして当方に相談に来られる目的は、夫との対話法なのです。
ここは、心を鬼にして答えますが、浮気問題は対話では解決しませんし、夫は戦々恐々としていますから、出来るだけ妻とは距離を置きたいのです。
下手な事をしゃべって夫は尻尾を掴まれることを一番恐れていますから、何なら会話もしなくて済む距離を測ります。
【家庭内別居】
それでも、妻がひつこく話を詰めて来るから、妻は子供と寝て、夫はリビングのソファーで寝るような状態が始まります。
まだこの段階では、夫は、帰宅後も自由に浮気相手とメールやラインをしたいから妻と距離を取っていると言う事ですが、この寝室を別にすると言う事が 私は書いていない別居だと考えています。
一戸建てなら、1階と2階に別れ妻が寝る頃に夫は帰宅し、別々の部屋で、就寝します。
これが家庭内別居の始まりです。
しかし、それでも下のリビングに降りてきた夫に、妻は話しかけます。浮気の事に関して具体的な事は言わなくても、夫はそれだけで責められているような気がしています。
こんな風に書くと、相談者の妻は夫も浮気を反省していると考えがちですが、そうではありません。
後ろめたい事をしているから、妻の問いかけは責められているように感じるだけで、それは反省とは別の物です。
それで、何も変わらない現状にも耐え、相談者は何気ない会話をするように心がけますがそんな事では、関係修復にはならないのです。
そこで、私が告げるのですが、夫婦の関係を悪化させているのは、夫婦の中の問題ではないと言うのですが、これを解らずに、いつまでも妻は夫との関係修復を願うので夫は、その妻の気持ちが負担でしかなくなります。
私はこうした夫の気持ちを肯定しているのではありません。
でも浮気をしている男性の心理というのはそういうものだと、解説をしているのです。
そこで、夫は妻と本式に距離を置く事を考え出します。そうしている内に
「別居したい、一人になりたい」と言い出します。これが別居の正体です。
とは言え、例え別居でも、前向きな別居ではなく、冷却期間でもありません。
本気の離婚への助長レールが敷かれるとさえ、考えてもいいと思います。
ただ、レアなケースですが、一旦別居をして、浮気相手と自由にさせてくれという要求を夫がしてくることが有ります。
それをクールダウンと捉える事も出来ますが、その後が大事です。
中には、別居後、一度家庭に戻る人がいます。
これは、ある意味、上手く女性と別れられたと解釈する事も出来ますが、まずその可能性は、砂漠でコンタクトレンズを見つけるくらいの確率です。
ここからが肝心なところですが、家に戻ってくる夫は、どういうつもりで帰ってきたのか?です。
もし本気で夫婦をやり直そうとの決意で家に戻ってきたら、その後の態度で、色々反省が見えます。
しかし、何等か、浮気相手とも繋がっているとしたら、ご主人は一旦家庭に戻るふりをして、尚且つ、努力をするふりをし「出来るだけの努力をしたが無理だった」という既成事実を作るために戻ったと言う事もあります。
そうなるとそれからの離婚理由は浮気問題で離婚をするのではなく、性格の不一致の理由うに離婚を運ぼうと考えているワルもいます。
貴女の夫をここまで悪く言うのは、本当はよくないのですが、そういう事例が沢山あったので、ありえない事ではないという話です。
しかし、ご主人もそんな目論みで家に帰って来ているので、また一日も早く家を出たいと計画をしています。
そこで、今度は妻をいじめ始めますが、それはもう自分たち夫婦が、何故破綻していったのか、と事で妻の欠点を論うようになります。
そうなれば、妻の言う事と、論点が合わなくなります。
それが家が散らかっているとか、子供をきつく叱る、・・・・でもね、子供の事を考えてという割には、その夫は子供は、そのきつく叱る妻に託して離婚をしたいと言い始めます。
【対話のズレ】
つまり話のすり替えなのです。
そこに対して、妻は「家も片づけるし、食事も手造りするし」とお願いモードになりますが、実際の話、私は家が散らかっているからという理由で離婚をした夫婦を知りません。
また子供をきつく叱る妻が嫌なら、それはもっと前から夫婦の課題として問題にはならなかったのか?と言う事です。
と、いう事で、どれも夫が自分の浮気をカモフラージュして、妻を悪者にして離婚をしようという計画ですから、ここに妻が「何でも言う事を聞く」と、お願いモードで話を進めると、妻の貴女は、夫の浮気問題には、もう触れる事は出来なくなります。
でも、ここで話をすり替えられている事に気づけば、夫の魂胆も見えてきます。
と、いう事で、貴女はそもそも、離婚を避けたいと考えて話し合いをしてきたのに、夫は妻の事を下に見て、妻を凹まします。
それでも、夫婦としてやっていきたいとなれば、妻は夫のいう事に絶対服従と言う事を強いられますが、それでもいいなら、こういう無抵抗な状態になります。
私の所に相談に来られる妻は息苦しくて、この段階の事を改善したいと望まれます。
もう夫婦お互いの望みが、すべてがズレています。
このズレていることだけでも、理解をして頂ければ、解決の道はありますが、
ズレている事は、「それはそれとして」と考えている内は、ズレて誤魔化されている中で本当の修復なんてありえないのです。
と、いう事で 夫に話し合いを持ちかけるのはもうあきらめた方がいい。
その上で、夫との関係性の修復だけを望んでも、片手落ち。
根本的なところに手を入れて行かなければ解決は出来ません。
本当の所は、浮気問題が残っているから。
それが有る限り、何も変わりません。
ただ、夫と浮気相手を別れさせるというような事をすれば、今でも夫との関係は悪いのにもっと夫は妻を見向きもしないどころか、離婚に進むのではないかと、浮気問題は横において夫婦の関係修復だけを望まれますが、それは無茶というもの。
また、浮気相手と別れさせると、夫婦の関係も終わってしまうと考えてられますが夫婦を離婚に導くのは、妻のそうした論点のズレにも気が付かない所です。
夫は現実の世界に生きている中、妻は夫の向き合い方を求め「心のありよう」という概念の世界で生きています。
男性という生き物は、心よりも、身体ごとぶつかって来てくれる浮気相手の方が刺激的なのです。
だから話し合いをしても、解りあえないのです。
では夫だって、解ろうとするならまだましですが、もはや妻に分かって貰おうとは思っていません。
だから、「独りになりたい」とか、「夫婦としてもう無理」とか、論点をぼかして話を進めます。
こんな風にしている夫と、まだ話し合いで何かが実ると思わますか?
浮気相手と別れさせようとすると離婚へと拍車がかかるのではないのです。
この段階になっても、まだ本質が見えてない妻に夫は業を煮やしているのです。
でも一つ、これだけは言えるのは、妻はある意味頑固です。
弱っているようでいて、意外と自分の持論を曲げないので、夫もそういう所に辟易として
論法で分かりあう事に匙を投げたのです。
ここを妻は理解しない限り、私の声も耳に入って来なくなります。
少し、その頑固さを柔軟にするだけで、未来が変わりますので、ここを改めて考えてみて下さい。
では今日はここまで。
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