「質問力と、確認力」

村越真里子

村越真里子

テーマ:夫婦は話し合ってはいけません

日ごろ、あれだけ「夫婦は話し合ってはいけません」と繰り返し書いているのですが、やはり、相談者は話し合いがしたいと本音では考えています。
どれだけ口を酸っぱくして言っても、話し合いが問題を解決すると信じているようです。
解りました・・・・・解りましたよ。
ならば 今日は お勧めはしませんが どうしても話し合いをしたいと言う方に、秘訣を書きたいと思います。

まず、話し合いに必要なのは「質問力と、確認力」
この言葉を頭に置いて、以下の文を読んでみて下さい。

毎日、色んな事件が起き、メディアでは、その原因を解明するのにやっきになっています。
人が人を殺める事件
誰彼かまわず、無差別な殺戮事件
多くの人を巻き込むテロ事件

そんな中、昨日6月27日は 24年前のオウム真理教が地下鉄サリン事件を起こしてから 24年目となりました。
その犯罪に関わった信者が、捕まり、死刑囚となり収監されているようです。
しかし、いくら判決が下されたとしても本当の事件解明にはなっていません。

何故なら 裁判では、どういう手口で、どのような事をしたか?は解明できても、犯人がその時代信仰という名の下で、何故、そういう殺戮事件を起こしたか、まだ何も出来ないのです。
昨日松本サリン事件の現場になった、松本市の河野義行さんが 24年経った今、裁判で明らかにされなかった、深いところの真相というものが、何も分からないと言われています。

そうなんです。
裁判では、表面的なものしか出てこないのです。

当方に寄せられる相談も同じで、ご主人が浮気をした本当の理由なんて、結局わからないのです。
何故なら、家庭の中で話し合っても、それは魔女裁判のようなもので、ご主人が白状するという事と
反省をするという事は別問題で、仕方なく浮気を認める事と、心から反省をするという事は、その段階ではないのです。
だから、その魔女裁判では、できるだけ自分の罪を軽くする頭しか働きません。
夫は自分のしでかした事が悪い事だとは百も承知ですが、それを白状させようとする裁判官の役割の妻に対して
反省の気持ちで向き合うはずがない。
何なら、その裁判官は、罪人を許そうとしているのはなく、罪を課して裁こうとする人間なのですから、裁判官のような目の前の妻に心を開くはずがないのです。
その証拠というか、夫が白状しながらも、妻のこういう部分が気に入らなかったから浮気をしたとか、妻のこんな発言に傷ついたとかを並べ立て、自分の非を認めようとしない人がほとんどです。

つまり 白状させるのは、浮気に関しては、誰と遊びに行って、仕事の残業ではなかったというのが精いっぱいで、
何故、妻を裏切って、相手の何が良くって浮気をしなければならなかったかという真相は、明かしません。
何故なら、そんな事を言ってしまうと、妻であるあなたの失望は、より具体的になってしまうからです。
ある意味、それはご主人の思いやりかもしれません。

だから浮気をした原因を問い詰めると、ご主人は魔が差したとかと曖昧な理由を告げるのは、そこは誤魔化そうというより、言いたくないのだと思います。つまり自分を責める事で、曖昧に通り過ぎたいのですが、浮気を始めた本当の理由なんて言う必要はないと考えています。何なら卑怯な夫であれば、自分を正当化し、妻を責めたりします。
だから妻の問いかけなんてあまり意味の無い事で 刑事並みの尋問?に自信がないなら、夫婦で話し合っても無駄なのです。
話し合って、「浮気相手と別れた」と過去の事にする夫には、まだまだ疑わしい部分があります。特に浮気をした原因に妻の短所を挙げる夫は、妻を凹ませて、今後の詮索をされないように、浮気相手を守っているという構図がありますので、まだまだ、その浮気は終わってないと判断できるでしょう。
ですから、どうせ私が止めても話し合いたいなら、「質問力と、確認力」を身に付けましょう。
刑事は、犯人の告げる事をまず、信じません。
その内容が本当かどうか、確認するだけの事です。
なので、夫が言う諸々の事は 確認作業のベースにする材料であり、浮気相手と別れたと言ったところで鵜呑みにしてはいけない。本当に別れたかどうか、それを確認するための話をして、材料を引き出したのですから、その後は確認すればいいのです。
それなのに、話し合う事で、終わってしまっている。
これは、夫を信じると、妻が約束するような変な構図になっています。

では、この構図は、どうして発生するのか?
それは、妻であるあなたが、夫を信じてやっていきたいと思っているから。もう夫を疑いたくないから。
この焦りが、夫の発言を信じる事が、あなたの理想だからです。
刑事は、犯人を信じたいなんて思っていないどころか、何でもかんでも聞いては信じないという矛盾したスタンスで進みます。
つまり、取り調べというのは、はなから犯人扱いだからです。
それなのに それが夫婦になった途端、犯人を信じたいという心理に陥ります。
これは、長い間、夫の裏切りに遭い、もうこりごりだという思いが根底にあるので仕方がないのですが、これが「話し合いが万能でベスト」だと信じている妻の誤解なのです。

世の中には、悲惨な事件が起きますが、結局のところ、何人死者が出て、何人か、怪我を負ったという発表があり、
それで事件は終結します。

その犯人が裁判に掛けられ、犠牲者の多さと、犯罪の悪質さで、罪が決定します。
裁判でさえ、そういう結果論になるのです。

一般人である貴女が、夫を裁けるはずがない。いや、本当は裁きたくないのです。そういう本音で話し合うから、夫は言い逃れをして、色んな隙を見つけては、ごまかそうとします。つまり正直にすべてを述べ懺悔などはする気持ちはないという事になります。

そういう気持ちがご主人にある段階で、その浮気はまだまだ、終わらないというくらいの用心をして
話しあいに臨みましょう。
ま、でもやっぱり話し合いは、勧めませんけどね。
では今日はここまで。

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村越真里子
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Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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