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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

独りよがりの、独断という孤独

2018年6月24日

テーマ:夫婦関係修復について

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

自分勝手という言葉を、夫に対して思っていませんか?
子育ても手伝わない。
お金の使い道も荒い。
仕事だと称して、帰宅時間も遅い。

家族の為に孤軍奮闘しているのは 妻である自分ひとりだと孤独感を抱えてませんか?
でも、それって、本当は一人ぼっちとは違います。

もちろん、最近は共働きが多く、夫婦が助け合わないと家事だって育児だって、大変です。
夫も仕事をして大変なのは解るけれど、どうしても妻の自分だけが家事や育児を背負い込んでいる感じがして、不公平感に苦しんでいるだけで、本当は、妻が自分で描いた夫婦の理想像の中で、夫に対してダメ出しをしていると気付いてほしいのです。

育ち盛りの子供さんの場合最低限の家事はついて回ります。
でも、それって、家族が居たら当然の事であり、ことさら夫に対して不満を持つ必要はないのです。

貴女が、仕事から帰って、食事の支度から 洗濯物の取り込み。
何もかも自分がしなくてはいけなくなって、アップアップしていてつい、夫に恨みが言ってしまいます。
当然、貴女が、とても忙しくしている中で、独りだけふんぞり返って貴女が準備している食事を口をあけてだけ待っている夫なら腹も立つでしょうけれど、聞いてみたら、そうではなく、夫は帰りが遅く
そういう妻がひと仕事を終え、子供も寝た後や、食事の片付けも終った頃に帰ってくる夫が殆ど。
つまり、あなたが手伝って欲しいときには帰って来ず、あなたの苦労を?あまりわかってないという事に、妻が腹を立てている事が殆どです。

そういう苛立ちを帰って来た夫に伝えても、「そんなにしんどいなら手抜きをしたら?」と頑張る事を止めたらいいと、のん気な答え。
ここに「何も解ってない」とまたもや腹を立てるでしょうけれど、夫は何もしていないのではなく、日曜日とか手の空いているときは、風呂掃除や、簡単な片付け等は手伝ってくれているのではありませんか?
つまりご主人は、ご主人の出来る範囲のことはしてくれているのです。
では、貴女は何に腹を立てているのでしょうか?

それは、あなたが家事をする時には一緒に居て欲しいという事です。
あなたは本当は夫と一緒に居たいのです。
何なら、家事は手伝って欲しいわけではなく、実は夫は妻が家事をしているときに、子供と遊んでくれるだけでいいと思っているのです。
子供に手が掛かるから、それを助けて欲しいと思っている事とはちょっと違うのです。
貴女の描く家庭とは、妻が家事をして、その傍ら、子供と一生に遊んだりしてくれる夫が貴女の描く理想の家庭像なのです。

だから本当に貴女がカリカリしてるのは、夫の家事や育児の非協力ではなく、「貴女のそばにいてくれない夫」に腹を立てているのです。
しかし、そういう自分の本音を妻の貴女が気付いてないか?または気付いていても、そんな甘えたことを言えない貴女は、 子育て協力や、家事当番というように、夫を家庭に縛り付けるのは「父親とか、家人」という役割を与え、その役割を果たさない夫に、罰則を与えているというダメ出しをしているのです。

ご主人が自ら進んで家事をしてくれたら、そりゃあ、家族としてパーフェクトです。
しかし、中々男性というのはそういう気の利く事はしません。
特に、男性は、女性から「ああしろ、こうしろ」と上から言われるのを嫌います。
そういう意味において、妻が夫を上手くおだてて、使えば?いいのですが、たいてい妻は夫が「してくれない事」に対して、不満という形で言葉にしますので、もうその段階で夫には命令口調にしか聞こえないのです。

でもね、夫はそれほど、家事を貴女に完璧にして欲しいとは望んでいません。
そりゃ子供達が、食べ物にありつけないほどの手抜きはだめですが、イライラするくらいなら妻は多少は手抜きをしてでも要領よく、やってくれたら、夫は何も文句は言わないはず。
もし、夫が何も手伝わないで、妻の貴女にだけ完璧を求めるなら、そりゃもう、別の問題がありますよ。
要するに、夫として、そこまでイラつくなら、妻が手抜きをする事を反対はしないはずなのに、あなた一人が勝手に、○○する・・・・と一定基準を決め、その一定基準についてこない夫に腹を立てているという事です。
もっと言えば、その一定基準はご主人と意識の共有は出来てますか?
何なら、最初に、そういう事を提案したり夫婦で決めたりしましたか?

家事や育児は、特になにか決めなくても自然発生的に、起きている作業ですが、そういう事が発生して共同作業で、こなしていこうというアバウトな意識の共有はあっても、特に細かい取り決めはないはずです。

それなのに、貴女の中で、家族だったら、夫婦だったら、こうすべきと言うのは貴女の心の中にある理想であって、ご主人は知らないのです。

貴女が本当に夫と協力体制を求めているなら、そのスクラムを組む段階から始めるべきで、最初は
いいわ、いいわ、で進めてきて、結局協力してくれないと貴女が腹を立て、それを口にしたときには
もう既に怒り口調だとなると、男性は益々、反発の気持ちが沸いてしまいます。
貴女の言い方が、「不満と怒り」しかないとなると、夫は貴女から益々距離をおきたくなります。

ある知人が、子育てをしていた時に、同じ団地の家庭は、子供に柔道を習わせている家庭が多く、ちょっとした柔道ブームで、その知人の子供さんも柔道を習わせていました。
そんな中、A家のA君は、身体も大きくて結構、県大会などにも出て、遠征試合の時には 家族総出で、応援に行き、将来を有望された選手でした。

それに対して、知人のB家のB君も頑張っていて、同じく遠征試合にも出る実力なのですが、その母親であるB子さんが、A家のことを羨んで仕方がなく、ひがみの言葉が止まりませんでした。
A君もB君も共に、良い選手なのに、母親同士が、何故かあまり良好ではない。
特にB君のお母様は、夫と仲が悪い。
だから他の家庭はお父さんも試合に駆けつけ、応援をしていますが B家はお父さんが来ないのです。
それをB子さんはとても不満に思っています。

でも、よくよく聞いてみると、その家庭は元々夫婦仲が悪く、そんな中、子供が柔道を始めましたが、他の家庭のようにお父さんが車で練習所まで送り迎えをしたり、父親同士が談笑しているような場面はありませんでした。
ここにB子さんは一層、妬んでしまうだけではなく、自分の夫に不満を持つようになりました。
そうなると 益々夫婦仲が悪化して、柔道どころではなくなってしまいました。
特にB子さんが口にするのは 夫への不満ばかりですが実は よくよく聞いてみると、他の家庭と同じように、夫と一緒に子供の応援をしたいという事でした。
でも、B子さんの相談内容は、夫が家族や家庭を顧みないというお悩みでした。
これは、問題が変わってきてしまっていると感じてならないのです。

つまりB子さんは 元々夫婦のコミュニケーションの取り方が下手なので、子供の試合の応援にすら夫を、上手く借り出せなくなってましたが、本当は夫と一緒に子供の応援がしたかったのです。
それならそれで、そういう事を、素直に夫と話し合えば良いのですが、家族にそっけない夫に、家事というような役割で縛る事しか言えなかったので、子供の柔道の応援などには 程遠くなってしまったのです。

だから、本当の問題は、言い方、伝え方の問題でした。
もちろんご主人も問題ないとは言いませんが ある意味、家庭に目を向けない夫を、命令口調や、役割分担、または、家長なら、子供の応援に何故行かないのか?と不満系でしか、話せなくなっているのが
夫婦の軋轢を生んでました。

話し方・・・・これは非常に大きな課題です。
今、目の前に起きている問題以前の事で、問題解決する入り口は、コミュニケーション能力です。
家事の非協力ではなく、家事協力を求めるなら、それをさせるだけのコミュニケーションが大切です。

そうした自分たち夫婦の本当の問題点に気付かないと、下手をすると離婚にまで発展してしまいます。
貴女が、子供に柔道を習わせようと決めた理由は、お子様が望んだからかもしれません。
しかし、柔道を習わせる事をご主人とも、話し合って決めましたか?

もしかして、子供が習いたいから、と言って、特に夫とは相談せずに、習わせて、どこの家庭も家族一丸となって応援に来ているのに、何故夫の貴女が来ないの?と怒ったところで、それはあなたが決めている理想形です。

理想を持つのは良いのですが、その理想を夫と共有できているか?が大事です。
貴女が、B君を柔道に行かせると決め、柔道は一家総出でスクラムを組むものだという理想形を夫と共有できてないなら、それはあなたの独りよがりという事になります。

貴女が苦労をして子育てをしている事は分ります。
でも自分ひとりで空回りしてませんか?

そもそもの考え方の出発点が、夫と共有意識を持たず、貴女が勝手に決めて突っ走ってしまい、その結果、付いて来ない夫に腹を立てているなら、それはひとりよがりです。
それでは ご主人と二人三脚は出来ません。

こういう「そもそもの考え方」をもう一度見直してみてください。
では、今日はここまで。

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