物言わぬ夫

村越真里子

村越真里子

テーマ:夫婦は話し合ってはいけません

今回の船越、松居事件?は物言わぬ夫に軍配があがりました。
妻の松居一代さんは早朝から記者会見をし、声高らかに「勝利宣言」をしました。
離婚を勝ち取った、と。
でも、みんな白けていました。
そこまで人を集めて、どれだけの発表がなされるのかと思いきや、離婚しましたとの発表。
それを勝利とするのは、いやいやいや・・・・離婚したがっていたのは船越さんで・・・・・
松居さんは最初、夫の不貞を疑い、謝罪をしてもらいたいというのが、一番の願いだったはずです。
だから船越さんへの謝罪を求めたのですが、それが認められなかったという事じゃないですか?
お金もいっぱい持っていて 調停でも弁護士を立てて戦うものですが、恐らく船越さんが不貞を認められるほどの、証拠がなかったという事だと思うのです。
で、元々の争点はと言うと、松居さんが船越さんに不貞を認め、謝罪する事という事でした。
船越さんの要望はどうだったか?と言うと、松居さんが離婚をしてくれるなら、財産分与は請求しないと、最初から明言してました。
そういう点で 松居一代さんの謝罪を求める請求は却下されたというなら、実質松居さんの負けなのです。
それを言ったモン勝ちのように、「やりました、離婚を勝ち取りました」って・・・・
どこまで負けん気強いの?
でも、この会見の本当の理由は、何日までは双方が離婚の発表をしないという事だったけれど、船越さんのプロダクションがフライング気味に先に発表したから、それに負けじと、記者会見で自分も発表したという負けず嫌い。
しかも実質、謝罪も得られなかったとなら、一番の目的は遂げられず、自分の一番の目標は
「財産を取られない事」・・・・
え?え?え?
最初言ってたことと変わってるじゃない。
それを財産を取られなかったから、離婚は勝利したように言うのって・・・・
各社報道の人たちが朝から召集されて、ワイドショーで生放送されて、カメラの前で、離婚成立を発表する程のものか?
しかも自分が離婚を勝ち取ったかのように言っているけど、船越さんが申し立てた離婚調停で・・・・
例え離婚をしたとしても、自分の元妻が、こんな風だというのを世間には知らしめたくないはず。
それを松居さんは目立ちたがりの所もあり、動画配信したり、記者に何でもしゃべったり、普段はフィアットの車でどこへでも移動していたのに、裁判の日だけは真っ赤な服で記者を引き連れ電車で歩いて裁判所まで行くなんてまるで大名行列・・・・注目してよ・・・・と言わんばかり。
もう、誰もこの会見に好感は持てなかったとは思うけれど、恐らく一番恥ずかしい思いをしたのは船越さんだと思います。

結局物言わぬ、船越さんに軍配が上がったのは無理ない事に思えます。
松居さんの気持ちも分からなくはないですが、その人の「在り方」が違う。
記者会見では。松居さんの言葉で、「夫を日本一に俳優にしたかったし、それを実現した」と。
それなのに、夫の不貞で裏切られたことに、今回の恨み節があるようです。
でも、こんなこと言われたら、船越さんだって言いたいことはあるはず。
結婚した当初、松居さんが船越さんの仕事場の関係者に、色々な物を配って、良妻とした頑張ったと言うけれど、関係者の人が それを眉をしかめてみていたことを本人は気づいていない。
松居さんが「正しい」と思っている「正義」が違うのです。
よく人は夫婦が破たんする前に「何故もっと話し合わなかったのか?」と言いますが、私はいつも話し合ってはいけません、と書いてます。
でも夫婦の中で意見の相違が見えたら、それは話し合うべきです。むしろ話し合いは必要です。
ただ浮気問題に関してだけは話し合っても何も解決しない、という意味で「夫婦は話し合ってはいけません」と書いてますが、今回の船越さんと松居さん夫婦、おそらく何度も話し合いは重ねて来たと思います。
松居さんのタイプなら、船越さんをテーブルに付かせ、山盛り話あってきたと思います。
でも、松居さんが正しいと思う事と船越さんが思う事の基準点がこうも違うタイプは
何を言っても話が通じなかったから、船越さんの物言わぬ抵抗となったのだと思います。

つまり夫婦の在り方がここまで違う場合にも「話し合ってはいけない」と言えるのです。
いえ、話し合ってはいけないというより話し合っても無駄だったでしょう、という事です。
結婚してから、夫の迷惑顧みず、自分がぐいぐい前に出て夫をプロデュースする事が「よい事」と思っている妻
それを恐らく船越さんは良くは思ってなかったかもしれない。
でも、やめてくれといっても恐らくやめてくれなかったというから、船越さんはあきらめて、放っておいたのではないでしょうか?
こういう価値観の違いはいくら話し合っても変わらないのです。
船越、松居夫妻も、話し合いをしなかったわけではない。
それなのに、こういう結果になったのは、この夫婦においては話し合って理解しあえる夫婦ではなかったという事です。
恐らく何を言っても船越さんは、松居さんに論破されていたはずです。
理屈の通じない相手・・・・・
松居さんも苦しんだとは思いますが、何を言っても分かり合えないつらさは、松居さんだけではなかったはず。
物言わぬ夫は、最初から物言わぬではなかったはずですが、言っても無駄だと思うと人は言葉少なになります。
それを理解していなければ、言葉少なになる夫には、ますます話し合いを仕向けて、言葉で攻撃したはずです。
だから、話さなくてもいい距離という別居を船越さんは選んだのだと思います。

そこを己を振り返れない松居さんはそれを「船越に女がいるはずだ」と考えたなら、お門違いもいいところ。

何が何でも話し合ってはいけませんとは言いません。
最初は話し合いも必要でしょう。
でも、それが効果的ではないとしたら、何故なのか、ちょっと立ち止まって考えてほしいのです。
これが浮気問題に関しては話し合ってはいけないという理由です。
片や、浮気をやめてほしいと望む妻。
片や、浮気がばれたけれど、やめるつもりがない夫。
この構図を理解せずに、
「浮気が妻にばれたら、浮気はやめるもの」と思い込んでいる妻。
この考え方で、話し合いが出来るはずがない。
逆に話し合いそのものが、夫婦の溝を作ってしまう結果になります。

船越さんが浮気をしていたかどうかは 私は分かりませんが、今回松居さんの求めた
「浮気への謝罪」が得られなかったのはそれに至る証拠不十分だったという事です。
しかし、松居さんは本当に浮気を疑っていたのでしょうか?
私が想像するには、船越さんが離婚を望んでいるのは最初から松居さんは分かっていて、
松居さんの悪戯も離婚理由にされてしまう。
そうなると、この離婚は互いの考えの相違という「性格の不一致の離婚」になります。
性格の不一致の離婚は どちらか一方に非があるとは言えない為、いわゆる引き分け。
相手に謝罪の意味をする慰謝料も発生しません。
と、なると夫婦は結婚してからの財産は 半分づつ。
それは、松居さんが結婚してから築き上げた財産を船越さんに半分渡さないといけなくなる。
それを心配した松居さんは、何とか自分は悪くない。
この離婚は船越さんの浮気が招いたものだとするために、謝罪という表にもわかりやすい事を
選んだという事です。
それで、財産分与も船越さんは「得る」資格はないというスタンスで、最初から松居さんは
財産を取られまいとして、被害者パフォーマンスで 動画配信などをしたのです。
しかし ふたを開けてみたら船越さんの望むものは財産ではなく、速やかな離婚となると
松居さんには、拍子抜けだったのだと思います。
でも実際は、松居さんの動画配信や、数々のパフォーマンスで、船越さんの名誉を傷つける事が
たくさんあり、このままでは松居さんが名誉棄損の損害賠償を払わないといけない状態になった。
それに危惧した松居さんは船越さんからの「財産はいらない、早く離婚をして」という事に
サインをしたら、松居さんへの名誉棄損は問わないと、船越さんは、松居さんを許したのじゃないかな。

実際、その謝罪を求めない事がスピーディーな離婚への条件になったようです。
要は離婚の条件は、松居さん側からの船越さんの謝罪という事から反転し、
松居さん側のペナルティーが発生し、松居さんが何らかの謝罪をしないといけなくなった。
民事の世界では謝罪はお金しかありません。
松居さんは最初、船越さんに謝罪してもらい、自分の非がない風にして調停を
有利にするつもりだったかもしれませんが、逆に自分がお金を払わないといけなくなったという計算違い。

お金はお金。
財産分与でも慰謝料でもお金には違いないのです。

これを松居さんは船越さんの謝罪で、自分の財産を狙われないようにしたけれど
逆に松居さんが船越さんにお金を払う事になるなんて、屈辱以外何ものでもなかったのでしょう。

謝罪という「虚」
お金という「実」

お金を払う事は松居さんのプライドが許せないので、交換条件としてスピーディーな
離婚という船越さんからの要求をのんだのだと思います。

松居さん側からの出費を死守したかった・・・・これが最後の形となると体裁も悪いから
「離婚会見」という勝利宣言をし、自分の勝ちを示したかったプライド。
自分の言葉の攻撃度とか、言っている事とやっている事の整合性の無さ。
この矛盾に気が付かない人とは、船越さんも話っても理解しあえない無念さを感じていた結婚生活だったと
思います。これを松居さんは指摘されても理解できないのだと思います。
妻としての傲慢さは自分では分からないものですが、そういう妻に限って自己主張をしたがります。
そして話し合いが好き。
だから、話し合いも、互いの理解を深める事よりも、まるで、持論の演説のようになります。
こういう人は一生気づかないのだと思いますから妻としてはどうかな?
これは所詮芸能ネタですから、私の勝手な妄想です。

でも松居さんは、ビジネスは上手なようです。
その腕を活かして、これからの人生、ジブネスウーマンとして輝かれる事を期待します。

私の所に訪れる相談者も色んなタイプがいます。
でも、自分が一番正しいと思っている人には 私は掛ける言葉がありません。
何を言っても通じないのです。
私は、この人なら、話が通じると言う方には、比較的親切?ですが「ダメだ、こりゃ」と思う人には
懇切丁寧にお断りします。
この丁寧に…というのが味噌です。
このように自分が一番正しいと思っている方は 断られたと感じると、自分の正義感でクレームを言ったりするのです。
なので、私がお断りをする場合は、何かを取り組んだ後、望みが少ないと感じお断りをするのではなく、入り口で早くも匙を投げた場合です。
相談者には色んなタイプがいます。
悩んで悩んで、くよくよ思い過ぎて、もう精も根も疲れ果てて、行き場を失っている人
しかし、これまで家庭でもリーダーシップを取って来て、夫をコントロールできていたつもりだったけれど、そのコントロールが効かなくなったというケース。
では、そのコントロールが効かなくなった時点で、何か間違っていたのじゃないかという気づきがあって相談してくれる方はまだ人の意見を受け入れるのですが、自分が間違ってないと思う方は、誰の意見も聞きません。それどころか、もう私にまで、プンプン怒っているのです。
この八つ当たりはたまりませんから、早めにお引き取り願っています。
自分が一番正しいと考えている人は、夫をコントロールしていた手から、零れ落ちて、コントロールが効かなくなった・・・・でも、それに困って電話した相談所のカウンセラーまでもコントロールしたいのです。
つまりもう自分が決めている事が一番で、自分が神なのです。
「オーマイゴット」です。
中には、自分で夫と、カンカンにやりあって、挙句の果て探偵をつけて浮気の証拠を押さえ、それを夫に、弁護士を付けてまたもやカンカンに突きつけたのに、夫の浮気が終わらない。
どうしたらいいかという相談の中身は、ここまでやって 後できる事を教えてくれと言ってくるのです。
例えば、料理をする時でも、基本があるのに、そのレシピは無視して、自分なりに味付けしたから
美味しくなくなった。
後は何の調味料を入れたらいいですか?と聞かれても・・・・・
そもそも その味付けが間違っているんだから、という事です。
だから、一から味付け直すつもりなら、新たにお教えしますが、自分のやり方にあまりにも自信満々な方には、一から味付けは「今更出来ないし」という失礼なアドバイスで、そうなれば私のアドバイスは、融通が利かないアドバイスと聞こえる様です。
だから、もうその段階で、ふてくされてしまうような感じなのです。
それでも私は、気長に色々説明し、やっと理解してくれる時には、とても柔らかい相談者に変わっています。相談者のとげを取ってさしあげたら、人が変わったように素直になる人もいます。
その時には、「あ~この人は夫に裏切られ続けて、心が固まってしまいひねくれてしまってたのね」と分かれば 私も鬼じゃないので、その次からは、普通に会話が出来ます。
でも、根っからのひねくれもんは、ここまで来ても、心を開いてくれません。
本当に八つ当たりです。ここまでまると、私の手に負えませんし、実際そこまで人が親切にしてくれる事を期待しているなら、それは甘え過ぎです。
こういう女性は夫にも甘えを持っています。
でもその甘えは「私の事は分かってくれるはずだ」という甘えですから そうではなかった時に「裏切られた」と倍ほど怒ってしまうのです。
同じ甘えでも、素直に甘えたりできると可愛いものですが、甘えを「怒り」でしか表せない人は
その償いをどうさせるか?となるのです。
その時の償いは「ルール」で縛る、です。
例えば、今度連絡なしで、帰りが遅くなると、○○するわよ、とか。
基本は甘えなのに、それが叶わなかった時は、手のひらを返したように豹変します。
こんな怖い人は 私も怖い。
どんな恨み言に切り替わるか分からないので、手におえないと感じた方とは、関わりを持たない。
これが 断る時の懇切丁寧になる理由です。
だから、多少耳に痛いくらいのお説教をしちゃう方は、私は力になりたいと思っている時です。
あまりにも現状が見えてないのんびり屋さんには はがゆい思いがあるので、ちょっと厳しく言いますが、それは分かって欲しいからなのです。
だから、私の口が悪くっても、気にしないでね。
以上、口の悪い大阪のおばちゃんの言い訳でした。
では今日はここまで。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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