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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

自分の本音は相手からお見通し

2017年9月27日

テーマ:ムラコシズム、つぶやき

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

よく、相談者の言葉と心が乖離している時があります。
これは自分の本音に気づいてないと、いうだけの話ではなく、自分の本音が相手にばれてしまっているのに気づいていないという事がまずいのです。
これは何故か?
例えば心理学者などに掛かると、あなたの本音は言葉を聞かなくても、その表情だけで、心に偽っているかは、即座に分かると言われます。
確かに 私もカウンセリング業をしていて、相談者と向き合うと「あ~、この人自分の心に嘘を付いているな~」と分かります。
何故なら 私は相談者と向き合い、相談者の表情も、目の動きも、落ち着きの無さ、手の動き、しぐさ、あらゆる事が、私からは見えています。
しかし、相談者は、自分の表情は自分では見えてないのです。
これは相談者がうそつきだという風に、なじっているのではないので、誤解なくお読み頂きたいのですが、あなたがいくら、着飾っても、顔は裸です。
あなたが言葉で、装飾しても、「嘘を付いている」とあなたの顔には、書いてあるのです。
それに気づかず、夫の本音を探ろうと思っても、相手の方があなたを観察しているという事を知らないといけません。
例えば浮気一つ取っても、同じことが言えます。
何も浮気をしてこなかった人と、自分が浮気という悪さをしてきて、それをばれないように、工作してきた人とは、本音の隠し方の腕が違います。
つまり 浮気をしてきた夫の方が一枚うわ手で、妻の疑いをどう、かわしたらいいか?を常に考えて来て、何かを聞かれたら、「こう答えよう」と日ごろから、隠す準備している夫と、夫の浮気の予定を何とか本人に聞き出そうと思っている妻とでは、日ごろの心構えが違うのです。
私だったら、心理学も踏まえ、相手の準備が見えます。
例えば、「今度の休みは、どうする?」と妻が何気なく聞いても、日ごろから隠し事をしている人間は、それを聞かれた背景を考えてしまうのです。
私達、つまり何も悪さをしていない人間なら、「今度の休みは、どうする?」と聞かれたら、
「う~ん、まだ決めてないよ~」とか「うん?何かしたい?どこか行きたいところがあったら行こうか?」と普通に答えます。
そうです。質問をされたら答えで返す。これが普通です。
つまり即答です。
でも悪さをする人は、「今度の休みは、どうする?」と聞かれたら、「なんでそんな事を聞くの?」と
質問をし返します。
これは質問の意図を探っているという心理です。
そして即答をしない事で、答えを考えているのです。
おかしいと思いませんか?
でも、本当の正しい答え方ってどういう答えでしょうか?
それは「即答」です。
今度の休みの予定が決まってないなら、「決めてないよ」で、いいのです。
要は即答をしないという事は、質問された事に警戒をしているか、または、質問されたことに腹を立ててるのです。
本当に夫婦として決裂していたり、実際に破たんしている場合は、今度の休みの過ごし方を聞かれても
「どうでもいいだろう」とか、「ほっといてくれ」とか、答える事をしません。
仮にも、妻の質問に答えようとする時には、「どんな風にごまかそうか?」と、質問の意図を探り、
妻を騙せる適切な嘘を考えるには ちょっとだけ時間が掛かるのです。
これが、「なんでそんなことを聞くの?」という、質問に質問で返すという名づけて「忍法!時間稼ぎの術」なのです。
と、いうのは 妻のあなたは質問中の自分の表情を見えてないでしょう?
夫からはあなたの表情が丸見えなのです。
では、ここで貴女は思いませんか?
「妻の私の心がそんなに分かるなら、何故 私の苦しみを分かってくれないの?」と思っていませんか?
これは、話の次元が違うという事です。
妻が苦しんでいる事は、夫の浮気が原因であっても、夫が浮気を止めようと考えてない限り、妻の苦しみは、夫にとって所詮他人事なのです。
今、夫が考えている事は、「どうしたら今度の休み、自分の浮気を問題なく実行できるか」それだけなのです。
そんな風に分析結果を伝えると「何故、そんなに自分勝手なのでしょうか?」と問われます。
もうそこは、悲しいですけれど、私にすれば「何故、そんな自分勝手な男性と結婚したの?」という事になり、私にも答えはありません。
要は 結婚する時は誰にも、その人のすべては分かりません。
なんなら、最初から 夫はそんな人じゃなかったけど、長年の積み重ねで、「変わってしまった」のかもしれないのです。
でも少なくとも、浮気症の男性は、その「素地」はあったと思います。
そこに気づかないで来たのは、あなたのアンテナの感度の問題かもしれませんし、中には「子育てに忙しくって、夫の心の変化に気づかなかった」という妻だっています。
だったら、私に尋ねている場合じゃない。
原因が分かっても、意味はないのです。
また、例え話ですが、今、ここで台所でボヤが出たとしましょう。
貴女が天ぷら油に火をつけたままで、玄関先に届いた宅急便を受け取っている間に、温度が上がって火が上がったのです。
でも、ここで 宅急便の受け取りにガスの火をつけたままだったという事を反省したり、火の手があがった原因を反省している場合じゃありません。
火事になった理由を、後悔している場合じゃないのです。
分析は後でいいのです。
まず、今、しないといけない事は、消火器を使って火を消さないといけないのです。
火を消さずに、炎を前にして、家事になった原因を追究している場合じゃありません。
反省は、火が消えてからでいいのではないでしょうか?

よく 相談者は、私の所に来て、「夫と離婚をしたい」と言われます。
でも、その為には 家を貰って、貯金も、慰謝料代わりに妻が多くもらうのは、どうしたらいいのでしょうか?と聞かれます。
確かに離婚の話はお金の話と言っても過言ではありません。
それが決まらないと離婚の話は決められないと言われます。
でもね、何らかの生活保障がないと離婚を早まっては、不安だと言う妻の気持ちは分かりますが、夫だって、少しでも優雅な暮らしをしたいのです。
もちろん、浮気をしている張本人が優雅な暮らしなんて、望む資格ないでしょう、と言いたくなる気持ちは分かりますが、ここが本音の話と言うなら、ご主人だって幸せになりたいのです。
勝手な言い分ではありますが、ご主人も妻との冷たい生活で、耐えていたというなら、ご主人は反省はしていません。
何なら浮気の事も妻に隠そうとしている夫が、妻に目に見える形で反省をするはずがない。
だから反省もしてないのだから、妻に多くの財産を分け与えてあげようという大判ふるまいをするはずがないという事になります。
つまり、夫の浮気の証拠も何も妻が掴んでないから、夫は離婚の理由は、あくまでも性格の不一致にしたいのです。
性格の不一致は、浮気のようにどちらかだけが一方的に悪いのではなく「お互い様」という事になります。
お互い様は、財産分与だって、お互い様の引き分けです。
もっと言えば本音は、夫だって浮気相手とこの先、幸せになりたいのです。
これが許せるか、許せないかの次元の話ではないのです。
本音は、夫だって少しでもお金を手にして離婚をしたいのです。
ここを、夫はそんな事を望む資格がないとか、腹を立てても仕方がないのです。
何故なら、「夫は自分勝手だから」という事です。
では「何故、そんな事を言えるのか?」とか 「夫は何故、妻子を捨てて離婚を選ぶのか?」とか「良心は傷まないのか?」とか、そんな事をいつまでも、言っても仕方がないのです。
何故なら そんな夫と結婚したという事実がここにあります。
「そんな夫」だけど、そんな夫と結婚し、子供が出来て今の生活があるという、現実があるので、今、その夫の真価を問うている場合ではありません。
何故なら、あなたはその夫と離婚をしたいと夫に告げてしまっているから、話は離婚へと進んでいるのです。
しかし、お金の事や家を売る話や、妻子がこれから住めるところや、それが整理付かないと、離婚は出来ないと言われます。
だったら、そういう事をきちんと責任持つ夫かという原点の話になります。
そもそも論になると、先にも書きましたようにご主人は「自分勝手」だからです。
妻の希望を叶えてくれようなんて、するほど責任感の強い男なら、そもそも浮気で家庭を捨てません。
と、いう事は あなたが匙をなげたように、「離婚したい」と言うのは夫にとれば、渡りに船な訳です。
夫は自分から離婚をしたいと言い出せは何らかの責任も生じます。
だから、妻から離婚を言いだしてくれたら、それは、もう浮気をしているおっとにすれば ラッキー以外ありません。
でも、貴女の本音は、お金の事がきちんと決まらないと離婚はできないというのであれば、自分勝手な夫からは、そんなに気前よく財産を分与してもらえるとの期待は持てないのです。
と、いう事は 離婚は出来ないという話になります。
何なら、妻である貴女が、今の苦しさから、逃れたいから離婚や別居を望んだだけで、本気では離婚をする気がなかったとしたら、やはり、今後は離婚に向かってはいけないのじゃないかと思うのです。
もちろん、毎日が苦しいでしょう。
ご主人の顔も見たくないかもしれません。
でもね、本当の夫との離婚を考えるなら、まともにぶつかっては、夫の方も牙をむいてきます。
牙をむいてくる夫が、別れ行く妻に、たっぷりお金や財産を渡そうと思わないという本音も知って欲しいのです。
何なら、妻の本音は 自分から離婚を言い出したら、夫は反省し、浮気を止めてくれるかも?というような、脅かしで離婚を告げたのなら それは逆効果だという事も知って下さい。
貴女の本音に気づいて下さい。
貴女が心から離婚をしたいなら、カウンセラーの私に相談はしなかったはずです。
より良い、お金を沢山取れる離婚をしたかったのなら、私ではなく、弁護士の門を叩いていたでしょう。
貴女の本音は表情だけでも、ご主人には読み取られているのです。
私は電話相談でお顔を見る事は出来ない相談者の本音が見えています。
その方が、どういうつもりで、今の行動をしているのか?
その意味が分かってしまいます。
多少は、貴女より 人の本音を読めるのは、この道で飯を食っているからです。
貴女は、正しいと思う事は通ると思っているかもしれませんが ご主人はそういう貴女の考えを読み取っていますから、これまで、あなたを欺く事が出来たのです。
そういう意味では ご主人は貴女をどうしたら騙せるか分かっています。
ご主人は貴女の本音を読み取っていて、貴女こそがご主人の本音を知らないのです。
皮肉な事ですが、ご主人こそがあなたの理解者とも言えます。
これが、物事の本筋であり、私の本音です。
では今日はここまで。

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