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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

浮気が夫婦に齎らす行程表

2016年5月29日

テーマ:夫婦カウンセリングについて

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

夫婦には色んな出来事が起きて、心境の変化が起きます。

【第一段階】
最初、夫の浮気を予感する時期があり、それを明らかにさせようと話し合いをします。
これが白状の強要です。
もちろんこれで白状してくれたら、割と問題は軽くて済むのですが、夫もそう易やすとは白状しません。
そうなると、次の段階の戦いが始まるのです。

夫は、本当に浮気をしている場合は、証拠隠滅を図りますが、その傍ら、妻に浮気は誤解だという言いわけや中には洗脳をしだします。
その現れ方は、夫のタイプよりますし、妻のタイプにもより様々です。
夫が理詰めでくるタイプなら、いかに浮気を疑う妻が異常かと責めてきます。
あたは妻も口達者で、負けてなければ 夫も気の荒い人なら、DVにも発展するでしょう。
逆に、理系で口喧嘩を好まない夫のタイプなら、妻を拒絶という冷たい態度を取るでしょう。
また、それまでの夫婦の関係に何もすきま風がなかった夫婦は、出来るだけその形を維持するべく表面的な努力を誓うかもしれませんし、もしかしたら実際協定を結ぶかもしれません。

【第2段階】
しかし、月日が流れやはり夫の行動がおかしいとなったら、夫の携帯をチェックしたり、GPSを車に着けたり、通勤電車のパスモの履歴をチェックしたりと、猜疑心の塊となるでしょう。
こうなると、何もかもが怪しく映り、例え探偵を雇っても、夫が浮気をするXデーは、いつかはわからなくなっています。
そんな夫の浮気日の予想の立たない中、調査をしても、結果が得られない事も多々あります。
そうすると、膨大な調査費用も費やし、へそくりも限界を感じ、もうヘトヘトになります。

そこで、もう証拠を掴むには、夫に自白をしてもらうしかない、とまたもや振り出しに戻り、夫に詰め寄るという手段になります。
もちろん、詰め寄るとは言いながら、実際は夫と話し合いうという平和的交渉をとりますが、そうは簡単に夫も乗っては来ません。
その結果、夫も防衛の為に妻を責めるという喧嘩状態になります。
つまり夫婦の話し合いは、コト、浮気問題に限っていうと、ありえないという事になります。

誰もどんな事でも、最初から喧嘩をしようとは思ってませんが、話し合いをするうちに、物別れがヒートアップして喧嘩へと発展するのです。
この、証拠を掴むという事は どんなネットでも1丁目1番地のように書かれてあり、私もそれは否定しません。
しかし それだけ重要な事なのに、一番難しいとする自白の強要というのは、本当に愚かな行為です。

刑事事件で言うと、何の証拠もないから、犯人の自供だけにすがっているという情けない刑事です。
本来刑事は、確固たる確信や証拠を押さえておいて、それに向かって犯人の自供を引き出したら、やっと、自白が根拠のある証拠となるのです。
それなのに、こちらが何の証拠も持たずに、犯人に「白状しろ」では、こちらが何も根拠がないことを示しているようなものです。
この段階で舐められているので、刑事の方がへなちょこなのがバレてしまい犯人の自供は引き出せません。
夫婦で言うと、この段階になると寝室を別にしたり、夫の帰宅時間は益々遅くなるのに、逆に帰るコールはしなくなります。
家で食事をとらなくなったり口を利かなくなったり・・・・・つまり刑事事件で言うと、「黙秘権」です。

白状させる・・・謝らせるとはこういう事態を引き起こす危険性を孕んでいます。
でも、中には時々、夫の方からこの追求に疲れて、ペラペラ自白することがあります。

これを喜んでいたら大間違い。
自爆したのです。
要は、どうでもよくなったというお手上げ状態だということです。

私は夫が嘘をつく事は看過できないことだとは思います。しかし、嘘はある意味、何かを守る為にすること。
時には夫本人が自分を守るためかもしれませんし、矛盾するかもしれませんが家庭を守る為の嘘かもしれません。
だから、ある意味嘘をついているうちは、ましという考え方も出来ます。
しかし、ま、基本、嘘はいけません、本当の幸せは来ませんからね。

【第3段階】
と、言っているうちに、夫婦はお互いに疲弊してきて、何らかの結論を出そうとします。
もちろん、夫がどういうつもりの浮気かでその答えが分かれますが、とりあえず妻で離婚を望む人はあまりいません。
そこで、自白や自供を強要する作戦を止めて、今度は夫に「浮気相手と別れて」とお願いモードになります。

つまり妻が白旗をあげて命乞いをするので、今度は完全に夫が優位に立ちます。
その結果、妻が夫を上に見上げ、逆らうことが許されなくなります。
反論する爪を引っこ抜かれた状態になるのです。
そして同時に、夫に忠誠を誓わされるので、何かすると夫から破門にされるという恐怖心を植え付けられます。
だから、夫と浮気相手に何か、妻がしようものなら、それは夫に嫌われるという恐怖心を持つという構図になるのです。

こうして、浮気が始まったら謝らせるという妻の計画で物事が進行していくのですが、これはそもそもそういう計画が間違っているということを
知らないので、愚かにも突っ走ってしまうのです。

夫の心理や行動を知ろうとして、妻が真実を暴こうとしていますが、実は夫の方が役者が一枚上であることに気づかないのです。
この工程に入ってしまうと、その後、妻は自分で自分の首を絞めることになることを知らないのです。

【第4段階】
そうして 私の所に相談を寄せて下さる相談者(妻)はここまで、最悪の状態になって、初めて来られるのですが、正直言って、ここまでの状態をすべてやり尽くしていると、手の施しようがない。
でもあえて、勇気を出して解決したいというなら、まだ何とか方法があるかもしれませんが、最悪の状態になっていると夫との関係は冷え切っていますから、
何か妻がすることによって、夫に益々嫌われるという心配をしだすのです。

ここで知っていただきたいのは 妻が夫の浮気を潰すから嫌われるのはないのです。
そういう事を口実にしないと、夫は浮気をやめなくなるから、「俺のすることに口出しするな、もし何かしたら、この家庭を失うと思え」と脅かされているのと同じなのです。
これが夫のというか浮気をする男性の常套句です。
こういう風に洗脳された状態で、「夫に嫌われたくない」という希望を胸に秘め、相談所のドアをノックされるので、そういう相談所のタイプによってはテイのいいかもにされてしまったり、もっときつい宗教や占い、超能力に近いような洗脳の被害に遭います。

私のところの宣伝がしたいわけではありません(きっぱり!!)
でも自分でこうしたことをやりきった人は、自分でづしていいかわからなかったあら、最悪の選択をしてしまったと言われますが、実はよくよく考えると、自分の交渉力が上手くいくと思っている人が多いのです。
道に迷った挙句とはいえ、そこで何らかその道を選んだ自信はあるはずなのです。
この自信が後に、思わぬ方向へ振り子が振れることを知らないのです。
お願いですから、色々やり尽くして最悪になってから 相談せずに、ある程度、手付かずで来ていただいた方が、アドバイスのしようがあります。
何度も書きますね。
全てやり尽くしてからでは いくら私でも無理。
最後の一縷・・・・できれば最後ではなく、私が手助け出来る可能性を作っておいてください。
できれば、自供や探偵やと間違った方法を取る前に、あなたのやろうとしていることがどういう事になるのか、
方向性だけでも 相談しに一度来て下さいね
では今日はここまで。

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