スザンヌさんの離婚を読む

村越真里子

村越真里子

テーマ:夫婦は話し合ってはいけません

昨日、タレントのスザンヌさんと野球解説者の斉藤和巳氏の離婚発表会見が行われました。
よく、夫婦のことは他人には分からないと言いますが、私も自身が離婚をし、そして夫婦問題のカウンセラーとして数多くの夫婦を見てきた経験上、私には分かると自信を持って言えることがあります。
ただ、言い表せないないことがいっぱい有り、その程度の表現をするしかないということもありますので、表面的に出てきている言葉というのは、精一杯、それしか言えないんだな、と思います
これは、決して批判めいた意味ではなく、メディアに向かっていうことではないという意味です。
このスザンヌさんの離婚に対して、私なりの見解を述べさせてください。
これが例え、事実と違っても、喫茶店で主婦の井戸端会議的なくらいで、読んでください。
だから自分の言葉に責任を・・・という厳しいこと思わず、所詮芸能ネタですから無責任に喋らせて下さいね。

まず、女性の芸能レポーターが皆、言葉を飲んだ瞬間がありました。
些細な、スザンヌさんが記憶にもないくらいの喧嘩をして夫の斉藤さんが出て行ったきり、会っていないし、離婚の話し合いは弁護士さんと主に話したという点です。
それについてスザンヌさんは従来のコミュニケーション不足と、離婚の話し合いが足りなかったと言っていましたが、これは 私の仕事上、話し合いを夫が避けているからという事が本当のところだと思います。
つまり妻は話し合いをしたら解決すると感じていても、夫にとっては話し合いはしたくないというのが本音です。ここが夫と妻の一番違う点ですし、私の所にくる相談者にも言える傾向です。
実際に話し合いをしていたら、この場合、離婚を避けられたかというと、それは分かりませんが、正直にいうと話し合いをしたくない夫を無理くりテーブルに付かせても、恐らく椅子を蹴って、自分の部屋に早々に逃げ込むか、逆ギレをするということが殆どです。
と、言うことは、話し合いでは夫婦の問題は解決しないのでしょうか?
ここは 私はNOと言います。
全てが話し合いがダメと言っているのではないのですが、事、浮気問題においては・・・という注釈付きです。
つまりご主人にとっては 浮気問題を夫婦で話し合うなんてナンセンスであり、やって良いわけない浮気問題を話し合って何になるのかということです。
いかなる理由があっても浮気なんて許されるはずがないじゃないですか。
でも、ここで一つ違うパターンがあります。
妻が浮気に気づいてない場合です。
この場合でも、何らか妻が不満を持っているとしたら、毎晩夫の帰りが遅いとか、お金使いが荒いとかとなると、それを自粛させられるのです。
でも、そこは仕事だとか誤魔化し誤魔化しやって来たことが、完全にやりにくくなると、夫にすれば浮気がバレていようが、いまいが、帰る時間にも制限をされると、浮気の継続が困難になります。
だから 妻の要望をききれないといけないという話し合いは、夫にとっては浮気を止めろというのと同じ意味を持ちます。
だから夫は浮気をし出すと、妻とコミュニケーションを取らなくなるのです。
そこに対してスザンヌさんは、「もっとコミュニケーションをすれば良かった」と言っていますが斉藤さんはそのコミュニケーションをするつもりがないし、離婚の事も話し合う気持ちなどはないのです。
だから、その前の話し合いなどをせず、事後承諾で離婚を決めた上で、スザンヌさんには弁護士と事務的な話しにいきなり切り替えていったということです。
ですから、浮気が根底にある場合、話し合いは妻が望んでも夫はこれっぽっちも望んでいないというのが、こうして他人の例を見て分かると思うのです。
何度も言いますが、男性というのは話し合いは、元々得意じゃないです。
特に自分にやましい事がある場合は、話し合いなんてしたくないのです。
そういう部分でいうと妻は話し合いが大好きです。
最初から夫婦喧嘩はしません。
でもたいてい、話し合いをして決裂して夫婦喧嘩になります。
妻にとってはその夫婦喧嘩すら、話し合いの延長戦で、雨降って地固まると捉えているようです。
つまり夫婦喧嘩は、ヒートアップしたコミュニケーションに過ぎないと思っています。
そして話し合いは万能だと考えているようです。

今回のスザンヌさんの会見では、話し合いが足りなかったと述べていましたが、もし話し合いがなされていても、恐らく決裂しただろうと思うのです。

村越流に考えると、恐らく 夫の斉藤さんは、昨年に女性の存在があり、スザンヌさんに些細な喧嘩をふっかけて、家を出るきっかけを作ったにすぎません。
そして別居をして一度も話し合いをしないまま、離婚へと進めたのだと思います。

何故こんな事がわかるかというと、私はスザンヌさんと同じような経験をしてきています
若い頃、元夫が仕事を辞めてきて家に居た時がありました。私はパートを終えてまだは幼い子供を、保育園に向かえに行き、急いでスーパーで買い物をして、帰宅したら元夫がその頃大はやりだった、テレビゲームをしていました。
最初の頃は、仕事を失った元夫の方も苦しんでいると思っていましたし、私は長い人生、そんな時期もあるのだと帰宅後慌てて家事をしましたが、元夫が、何も家事を手伝ってくれないことに、イラっとしつつも、結婚した時に「健やかなる時も病める時もお互いを支え・・・」ということが心の底にありましたので、文句を言わずに過ごしていました。
でも、疲れていた私は恐らく目にも表情にも、元夫にわかるくらい、ぷりぷり物に当たりながら家事をしていたのでしょうね。
結果的に、2年間、元夫はフリーターをしました。
30歳を超え、中々良い就職口は見つかりません。何通も履歴書が送り返されて来たことに、元夫は段々、就職の意欲を失ってしまいますます、家でふてくされるようになり、ある意味元夫も可愛そうでした。
その間私もストレスも溜まりますが、それ以上に元夫も苦しかったと思います。
私の友人は、私の事を「あんたが頑張りすぎるから、亭主が働かないのよ」という事をいわれましたが 
誰かがはたらかないと食べていけませんし、私が頑張るから元夫の就職が見つからないのではありませんから、この友人の言葉は、何も苦労してない人の言葉だと思うようにしていました。
でもそんな他人の言葉は私には関係がないので、無視すればいいのですが、パートと家事と育児で
疲弊した私に元夫から優しい言葉くらいは欲しかったのですが、その頃の元夫も自分には余裕がないので優しくなんてできなかったのでしょうね。
それどころか、段々冷たく感じて来てしまっていた本当の理由は、今ならわかります。
仕事が上手く見つからず、家でブラブラなんて元夫もしたくなかったはずです。
後々、私も仕事を変わり、長いあいだ就職できなかった頃、世の中のいろんなことにひがんでいました。
幸せそうな人を勝手に妬んでいました。
だから実際は私の頑張りは、上手くいってない元夫には、あてつけがましく思ったのでしょう。
私にはそんなつもりはなくても、真っ当に働く私の姿は、嫌味に映ったかもしれません。
人に感謝の気持ちを持つというのは 自分が満たされていてこそです。
今なら分かる元夫の苦しみは、その頃の私にもわからなかったのです。
要するに、私も元夫もお互いを思いやれる余裕がなかったのだと思います。
スザンヌさんも、仕事と育児で斉藤さんを思いやれなかったというのは、分かりますが、それにしても
何故、出産後あれだけ早く仕事復帰したか、です。
本当の事を言えば、スザンヌさんももう少し育児をしていたかったのではないかな?
でもご主人も球団を退団し、スザンヌさんも生活を支えたかったということだと思います。
そして、そんな事を、あまり仕事が多くないご主人からすると、面白くないのです。
二人の暮らしの為に働いているのに、です。
スザンヌさんは、そんなことをあまり口に出さず、一生懸命に家庭と育児とを両立し、働いたのだと思いますがそれすらが、夫を凹ましてしまった事があったのでは?
口に出さないからこそ、よけいに無言の抗議に感じてキツいということだったのでしょうか。
そういう風に考えると、夫婦って一体なになのでしょうね。
悲しいですね。
一生の内で、夫や妻やは関係なく、どちらかが大黒柱になってもいいというくらいに考え 私が生活を支えていた時期がありました。
それは家族のためです。
「晩ご飯の支度くらいしておいてよ」ということはいくらでも言えましたが、それを言わずに、家に帰ってきて、忙しくご飯の支度をする妻って嫌味に映っただろうと今ならわかります。

人生は過ぎてみていろんな事がわかります。
その時は一生懸命です。
誰もそれが正しいと思ってしているのですが、今になれば元夫の孤独な気持ちも理解でき、可愛そうだったな、と思います。
弱者ゆえに強者に威圧されるということもあります。
正しいことをしているつもりでも、人によっては、真っ直ぐに捉えてもらってないと感じるアンテナも必要ですね、
以上、今日は井戸端会議のような話題でした。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼