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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

夫婦の終戦記念日にしませんか。

2014年8月15日

テーマ:夫婦は話し合ってはいけません

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

コラムキーワード: 夫婦問題 相談お墓参りお墓

お盆休みをいただいて、お墓参りや、孫ちゃん一家と一緒に過ごしていました。
高校の頃クリスチャンの学校だったことと、亡き母が身内に縁が薄かった事もあり、子供の頃から墓参りも、お仏壇に手を合わせる習慣が少なく、法事ごとにあまり縁がない家庭でした。
ふる里は四国でしたが、親戚も段々各地に散らばり、私も人生の半分以上を京都で暮らして子供達も京都に居るので今は京都が私のふるさとになりました。
皆、家族は忙しく、それぞれ家庭を持っていますが、お墓まりで集まると、人生いろいろあったけれど、こうして私の亡き母は、家族が会う日を作ってくれているのだと思います。
お墓参りって、亡き人を忍ぶ意味でもありますが 本当は生きている人たちが、法事という理由で離れ離れの家族に集まる理由を作ってくれているのだと、今更思います。
若い頃は家族の集いなどは何か照れや、臭さ?を感じていましたが、今はこの、家族が会える当たり前の幸せを嬉しく思います。
今夜は昼間の汗を落とそうと、帰宅してシャワーを浴び、早めに休む体制で撮りだめたテレビ番組を見ていました。
関西芸人でブラックマヨネーズとTKOという漫才コンビのトーク番組です。
関西ではTKOはすでに漫才やコントでは認知済みですが、今は木下さんは半沢直樹の油山役。
木本さんは連ドラの「ごちそうさん」それぞれが俳優としても活躍をしている話題でした。
そんなトーク番組でも、常に私の頭の中にはカウンセリングに関することを頭において見ている自分に気がつきます。右目でテレビを見て左の頭で、夫婦問題の事を考えてしまう癖があるのですが夫婦問題の答えは、いろんなところにヒントがあり、娯楽番組とは言え何でも関連付けて考えてしまいます。
そこでお話されていた内容は、お笑い芸人から、どのようにしてドラマ出演になったか、たわいもない話題なのですが、そういう希望を叶える為にすでに芸人として活躍されているのですが、変なプライドを持たず、素直にドラマのオーディションを受けられたそうです。
1からの出発、このチャレンジ精神は人生にもとても大事です。

私の所に所に来られる相談者は、夫の浮気ということで苦しんでおられる方ばかりです。
今まで経験した事のない未知の体験で、手探りでご自分なりには動いてこられたのだとは思いますが、それがうまく行っていたら、私のところの門を叩いていないはずです。
結局解決策は見当たらず、相談に来られます。
そこで、皆が異口同音話されるのは、夫の浮気を妻の私が静止したら、今以上に夫婦関係が悪化しませんか?と聞かれるのです。
では、逆にお聞きしたい。
今の夫婦の形がいい関係だと思いますか?
今のままで、つまりこのままで夫婦としての終わりは絶対に来ないという保証はありますか?
もっと言えば妻の本音は、「夫に今以上に嫌われたくない」ということです。
では、今のご主人は相談者である妻を愛していると言えるでしょうか?
はっきり言えば、今、すでに夫の気持ちは浮気相手に行ってしまっているのです。
だから これ以上最悪の状態にならないようにしているだけですが、このまま放置すれば、このままでいるというのは 勘違いか、運だけのことです。
それというのは妻にすれば、万策尽きたと失望しているのですが、本当は万策なんてしたいないのです 
何なら、これまでやって来たことなんて、まだまだ入口で、もしかしたらまったくお門違いの事をしてきたのです。
それで、万策尽きたと感じて、これ以上何かすれば夫に嫌われるから 何もしたくないという気持ちでいっぱいいっぱいなのです。
ここを出だしから見直してもらいたいのですが、今、この結果があるのは、無計画に気持ちのままをぶつけてきたからではありませんか?
自分では、話し合いをしてきたつもりでも、詰問になってませんでしたか?
つい、詰問になってしまう気持ちはよくわかります。
この時の妻の願いは
正直に浮気を白状して欲しい→白状したら反省するはずだ→反省したら浮気を止めるはずだ→浮気相手との別れ
この工程を妻は勝手に思い描いていますが 果たしてそうでしょうか?
ここに今後の全てが影響してしまうのです。
話し合いという名の馬の耳に念仏
妻に白状したら反省をするかと言うと そうではありません。
大抵は半分くらいしか正直に喋っていません。
つまり妻にバレたから浮気はやめようという考え方は妻が勝手に思っているだけで、たいていの夫は
話は半分位にしておいて 今後どうしたら、妻にバレないように浮気を継続しようかと考えていると言っていいくらいです。
そこでどういうことを夫が言うかと言うと、「女性とは別れる」と言うか「相手とは深い中ではない」とか「もう過去のことで今は何もない」「暫くは俺の好きなようにさせろ」というその4パターンくらいです。
そうなると 元々妻は、「白状=反省」という決めつけがあるので 「もう別れる」と言われる夫の言葉に救われもしますが、そこで 逆にこれからは 妻はこれから夫を疑れなくなるし、妻は夫を信じるという交換条件を約束せざるを得ないのです。
それからは夫は女性と別れたというパフォーマンスを仕出しますし、妻も疑う事を許されません。
こういう構図を妻は分からずに、一旦浮気は終了したと勘違いして 数ヶ月を過ごします。
しかし、何かしら、夫婦の間での閉塞感が拭われないまま、生活を仕出します。
そして、次の段階が来た時には別居や離婚やと言い出したりということが起きます。
その時になって 相談者は当方に来られ、何かアクションを起こすと、夫が逆ギレをするか、妻の事を嫌いになるのではないか、と心配されますが 実は そこから妻を敬遠するのではなく、その前の段階に、その予兆となることをしてしまっているということです。
今日のコラムは冒頭で お笑い芸人のドラマ出演のことを書きましたが、これを少し思い出して下さい。
これまでのいろいろやって来たが、これ以上は失敗したくないという、最終局面だと感じていますが
果たして、本当に最終局面なのでしょうか?
もうこれ以上夫婦の関係が悪化したくないと考えているようですが、では今のままでいると最悪のことにならないのでしょうか?
これは私は間違っていると思うのです。
今後なすべきことで最悪の状態になるのではなく、これまでの対策が間違っていたから いい結果がでないということと、結局何をしていいかわからないから、恐怖感が生じて何もしたくないという気持ちになっているだけなのです。
今までしてきたこと。
浮気を発見し夫に浮気の事実を知っている事を伝え、妻を裏切っていることを詫びて欲しい。
詫びたら それ以上浮気を続けない・・・・
これは浮気をしたことのない経験則です。
必ずしも浮気がバレたから反省を止めるというのは、妻の希望的観測に過ぎません。
こういうことを知らないままに 話し合いをすると、夫は 浮気を止めて反省し、浮気相手と別れるということが 妻を納得させることになるし、何よりも今後の浮気を妨害されなくて済む。
これが恐らく 殆どの浮気夫の考えです。
何故こういうことが断言できるかというと 妻は浮気の問題は夫婦の問題だと考えているからですが、
実はここが大きな間違いなのです。
夫は浮気をした時点で 残念ながら妻の事は頭から飛んでしまっています。 浮気相手のことばかりを考え、もし思い出すとしたら 帰宅の1時間前くらい・・・・
もしその日浮気相手と会っていたとしたら、帰宅前に、いかにしてそれを悟られないようにするか、ボディーチェックに入念です。
そして夫は家の前についたら大きく深呼吸をして精神統一してドアを開けるというほどです。
とても残念な話ですが 妻は夫と浮気をやめさせる話をしている最中には 妻の事はあまり考えていません。
むしろ頭の中には どうしたら浮気相手にも、水を差さず、付き合い続けるかと考えています。
ですから 妻が必死で夫に反省を求めている最中に、夫婦の問題だと考えている中で 夫の考えは浮気相手と自分の問題だと捉えているのです。
これが私のいつも言っている「夫婦は話し合ってはいけません」という意味に繋がるのです。
でも 人間ですからパートナーの浮気を掴んで、平気でいられないこともよくわかります。
一度や二度は 詰問したりしても仕方がないのです。
最初から、何が何でも話し合ってはいけないとは言いません。
でも そういう話し合いをした結果、夫の逆ギレが怖くなったり、携帯メールをチェックしたりを
やめられなくなって、夫はそれが原因で関係が悪化している場合、話し合いに成果を求めるのが間違いだと気づかないといけないのです。
では何を持って話し合いと言うか・・・・・まず、どこからが話し合いで、どこからが詰問か?
その区別さえも分からずに、話し合ってしまうと 起きて来た結果が真実かどうかさえわからないのです。
それで 話し合いをしてはダメと言われても、八方塞がりになって、当方へ相談に来られる時点で
もう、奇をてらったウルトラCの夫婦関係解決策を求めて来られます。
薬で言えば、劇的に夫が変わる新薬を求めて来られるような感じです。
でもね、いくらロケットが宇宙に行く時代でも、人の心は古今東西、紫式部の時代からもあまり違いはないのです。
そうなると、毛糸玉のもつれた毛糸のように、手間はかかりますが もつれている所までほぐしていくしかないのです。
それには浮気の中身というのを見ないといけませんので、毛糸をほぐしながら その浮気の特徴を研究しながら 解決策をプログラムしないといけません。
要するに解決できるか、できないかの鍵になるのは、その浮気の傾向です。
それをした中で、傾向と対策を取るのです。
受験と一緒です。
これまで受験勉強を一生懸命してきて、何度もゼミで予行練習をして受験に臨んだのであれば
それは一発で受かるでしょうけれど、今まで間違った練習方法で、合格点ももらえないままの受験だと、
大学にも合格できるはずはないのです。
夫婦の事は、その現状の閉塞感から、若干妻は自分の間違った受験勉強に気づいてはいますが、
その状態で 私に告げるのは「これからは失敗したくない」という思いです。
夫婦のことに例えるならば「今から何かすると夫にますます嫌われる」ということですが そもそもが
これまでが間違っていたと伝えると、だったら今後は二度と失敗したくないので、一発成功技を求められます。
正直、間違った勉強方法で、一発で大学に合格したいという受験生がいれば、私は多分相手ににしないでしょう。
苦しまれた結果、もう失敗はしたくないという気持ちはよくわかります。
今までが間違っていたのです。
それは方法が間違っていただけで 正しい対策をとれば正しく勉強すれば、志望大学へは合格が目指せるのです。
でも、ここは心に刻んでおいて下さい。
妻が間違っているとは言いません。
一番悪いのは やはり妻を裏切る夫でしょう。
でもそれを解決したいと臨んだ時の方法が間違っている人たちばかりです。
誰も受験にも失敗なんてしたくないですよ。
でも合格するのは 必死で勉強したという人より、適正な勉強をしたという人だということです。
受験にも、予備校があるように 勉強方法が自分一人で分かっている人はいいのですが、昨今はその競争に勝つため、予備校講師の勉強のコツをもらった者と自己流で勉強した者とは結果が違っても当然のように、その世界を熟知したプロは、コツを知っているのです。
受験も同じく、浮気問題は人々の道徳観や倫理観が甘くなっている中、妻の判断だけでは、解決が困難な時代に来ています。
受験勉強も、予備校があるように、経験者の意見も大切です。
願ったり、祈ったりでは、発展途上国の雨乞いと同じになります。
「何か夫に反撃すれば、浮気相手と別れてと言えば、夫に嫌われませんか?」と皆が問います。
では 逆に聞きたい。
もし、今も浮気が継続中だとしたら それを妻の事を愛してくれていると言えますか?と問いたい。
そこには これ以上夫には嫌われたくないという願いで気持ちはいっぱいであるとは思いますが、
それは、解決策がなくて、万策尽きていると感じているからです。
解決策は それぞれの浮気の傾向を分析し、そこからの対策をプランニングするのですが それは其々の形があり、ここにすべてを羅列はできませんが、今、夫に何かをすれば夫に嫌われるという考え自体が、間違っているのです。
浮気の形について
嫌われるとか好かれるとかを考えているうちに、浮気相手に持って行かれてしまいます。
こういうことは、その夫婦の数だけ色んなパターンがあるので、一言で方程式で表せることではありませんが、基本は、夫婦が元に戻りたいなら 浮気相手を排除させなければ無理です。
しかし その排除の方法からが夫婦の修復とも言えるので その段階から相談していただけると助かります。
もう、毛糸がもつれすぎて、ごちゃごちゃになった後、どうしましょうとなると、短気であれば、もつれた部分をハサミで切り離すということになりますので、それは本末転倒です。
浮気をやめさせたい・・・
でもそれをすると夫に嫌われる。
そんな間違った考えを、一度クリーニングしないと解決しません。
最初に書きました、TKOの芸人さんも、新開拓をしたいときには 原点に戻り、オーディションを受けたのです。
オーディションは何度も滑ります。誰しも一度で、一発合格できたらいいのですが、そう簡単なものではありません。
夫婦のことも同じ。
もしここで 正しい受験法をせずに、大学に合格する実力が備わっていないのに、受験生が
「私、滑るのがいやなので、一発で合格したいのです」と言った所で誰もそんな話は聞いてくれません。
自分の願いがいかに無茶を言っているのか、受験の話で例えると分かるでしょ?
人生も同じ、苦労はしますが やはり努力をした人は それなりの成果は出ますが、間違った努力をしてきた人が、一発で東大に受かるような方法があるなら、その予備校の授業料は数百万円であろうと大評判になるでしょう。
ある程度人生は積み重ねです。
しかも間違った積み重ねでは、いい結果は出ないという 人生の法則です。
苦しむあまり、わがままを言ってみたくなる気持ちはわかりますが、人生の原理原則はあるのは、しかたがない。
こんな当たり前のことですが、受け止められなくなっている妻たちへ。
今日は終戦記念日です。
話し合うために戦うのだ
夫婦の戦いも、終わりにするべく、正しい解決策に取り組みましょう。

この記事を書いたプロ

村越真里子

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