原因と結果…今　なすべきこととは？

今なすべきこと！
カウンセラーと一言で言っても、実際は多種多様です。
この世で仕事をする時に、人の信頼を得るのは　その仕事の成果が物を言いますが
まず　仕事をする前の信頼度は圧倒的に資格があるか、ないかです。
その資格とは、普通に考えると　仕事のディプロマという資格の事を指しますが、現代で最も信頼を得やすいのは国家資格です。カウンセリングの世界では臨床心理士と言うのが唯一の国家試験のある分野です。その次には民間資格と続き、次には無資格と言います。
この臨床心理士という仕事は　病院などに勤務するのに必要ですが　心理カウンセリングのサロンなどでは　特にこの資格を必要としない所もあります。
私もこのカウンセリングの業界で長い間仕事をしていますが、カウンセラーの良し悪しは必ずしも
この資格の有無には関係しません。
カウンセラー探しをされている方には申し訳ないのですが、小さなサロンを開き、カウンセリングルームを開きたければ　明日からでも出来るのです。
要は「私はカウンセラーです」と自覚さえすれば　名乗った者勝ちなのです。
現に私が国家資格を持っているかと言えば、在りませんし、民間資格と言っても　それがあるからどうのこうのと感じた事はありません。
この業界で生きて来て分かった事は　確かに国家試験に受かったような方は　むしろ恋愛などもする暇もないくらい、わき目も振らず一生懸命に勉強をされた方なのです。
大学院を経て受験に合格し、その後の就職先は保障されたような物。
病院や大学の研究員として働く事も多く、自分自身で独立してサロンを開く方は少なく感じます。
人と対面式でカウンセリングを行っても、それはどちらかというと　研究の部類に入り、アドバイザーというより　カウンセリングの世界での研究や、薬の開発に直結する事が目的とされる事が多いと感じています。
ですので　大きな病院に言って心療内科でカウンセリングを受けたと言っても　ずーっとカウンセリングに時間をさいてくれるとは限りません。
どちらかと言うと　最初の問診はとても時間を掛けてカウンセリングをして下さいます。その上で薬を処方して下さいます。そして次回行くと、その薬が効いたかどうかが質問の中心に来て、その人に効かないとなると　また別の処方箋を書いて下さいます。つまりドクターと同じですから　そりゃ何倍もの難関を通過した方しか　試験には受かりません。
今回は何が言いたいかと言いますと　有資格者への悪口ではありません。
病院の心療内科は、皆さんはカウンセリングを受けたくて行くのですが　実際は投薬療法が中心でカウンセリングはどの薬を出そうかとする為の基本ではあっても、悩みの問題を解決してくれるものではないという事です。
じっくり患者に向き合って話を聞いてくれる・・・・
これはカウンセラーの基本です。でも病院のカウンセリングは投薬療法ですから　カウンセリングは処方した薬が適しているかどうかの為の質問だと考えるくらいがちょうどいいのです。
それが「初めて病院に行ったときはゆっくり話をきいてくれたのに」という不満を持つ事に繋がりますが、病院系のカウンセリングは　そういう所だという事を知って欲しいのです。
では　本当の資格とは何でしょう？
私はこれまで　夫婦問題カウンセラーという人と沢山出会ってきましたが　色々な方が居ました。
自称、他称に関わらず　一生懸命にカウンセリングをする方は多いのですが　相談者に取って自分に会ったカウンセラーを探すのは大変な事だと思います。
何故なら、まずはその人のカウンセリングを受けてみないと分からないと言うのが　実葉・…の話です。
その中で　私があえて、資格と言う物があるとしたら　相談者の本音を読み取り、その向こうにいる伴侶のタイプも読み取れるくらいの洞察力があるかという事です。
洞察力とは　表面化していない事を見抜く力です。
私の所にくる相談者は　夫の不貞に困り果てた妻が殆どです。
夫の仕打ちに苦しむ妻が多いのですが　異口同音、夫は優しいというのです。
まるで夫は人が変わったようだと嘆きます。
ですから　夫の人間像を聞くときには　妻の見方というフィルターが掛った中で話されるので本当はどうなのか、という洞察力を持たないと　妻と一緒の観点では物事が見抜けません。
元々夫が優しくなかったとは言いません。
ただどの瞬間から変わってしまったのか？
その夫のふり幅はどのくらいなのか、それを見抜くのが我々、薬を使わないカウンセラーの仕事です。
そういう意味で言うなら　民間の資格は洞察力を持つ人生経験をしているかという事です。
とは言え　私もすべての人生経験をしている訳ではありません。
でも数々の相談業の中から、学び取ったはずです。一つの話を聞いても　色々な事に置き換えて考えられるか、つまり「推して知るべし」これが出来る人がカウンセラーと名乗る資格のある人だと思います。

ですので　国家資格のないカウンセラーは　いわば何でもあり、なのです。
だからこそ　色んな応用を利かし　相談者に説明してあげないといけないのです。
別に夫婦問題のカウンセラーが皆が皆、離婚を経験している訳ではありません。でも物事の本質を見抜く事が出来ると　実体験がなくても、相談業の中での学びが、とても役立ちます。
踊りにも花柳流や藤間流があるように夫婦問題カウンセラーと言っても　流派があるのです。
特に大きく別れるのは心理系と二分します。自分に合ったカウンセラー探し
心理と聞くと　臨床心理士が最高資格と思いがちですが　一生懸命受験をしてきた人は　資格を取った後も、研究職を選ばれる方が多い。
研究職の人はどちらかというと寡黙で職人気質。当然恋愛経験が乏しく人間付き合いも達者ではありません。つまりカウンセリングの回答がマニュアルどうりであったり、机上の話である事が多いのです。
何度も言いますが　これは研究職の方を悪く言っているのではありません。
やはりその職業の人は　その職業成りのカラーがあるという事です。
私がカウンセリングをしていて、ご主人のお仕事を聞くときにとても苦労をします。
何のお仕事をされていますか？と尋ねても「会社員です」とお答えになります。
どんな会社ですか？と聞くと営業ですと言われます。そこで何を商材とされていますかと尋ねると　やっと　車の営業をしていると言われます。
会社員ではその人柄は解りません。
でも、車の営業をされている方は　ある程度若い頃に車が好きだったやんちゃなタイプが多いのです。
同じ営業でも　百貨店でのアパレル関係で　社員が女性ばかりの上司では　タイプも大きく異なります。
つまり　妻にとっては当たり前に感じていることでも　人には分からない事が多いのです。

そんな中、心理系のカウンセラーに夫の浮気を相談すると　それは心理系の解決策の回答が返ってきます。
夫の浮気に今現在、夫が家を出て行こうとしているのに、解決策として　家に花を飾り、妻が手料理を作って、夫には明るく笑顔で・・・・という紋きり調のアドバイスをします。
これは　本当に効果があるかどうかは、私には分かりません。
何故なら　私はそんなアドバイスをしたことがないので、それが効果的かどうかは私に分からないのは当然です。むしろ　その事で夫婦がよりを戻したと言う方があるなら　向学の為に教えて欲しいと思います。
でも　私の所に相談に来られる方は　色々なカウンセラーを巡って、たどり着いたと言う方が居ます。
そういう人は他所で　家では居住まいを正し、妻はオシャレして、夫に振り向いてもらえるようにしましょうとアドバイスされたというのです。
その結果、効果があったなら　恐らく私の所には　来られなかったと思います。
では何故　そのようなアドバイスになるのかと言うと、妻が望む答えをオウム返しで言っているにすぎないからです。
では妻が何を望んでいるかというと　出来るだけ夫とはいがみ合わず、浮気と言っても調査代も心配だから、探偵などに頼まず、お金を掛けずに話し合いなどの平和的対策を聞きたいと、決めて行っているから、そのカウンセラーはそれに逆らわない答えを言ってくれたという事に過ぎません。
要は相談料を払いながら　相談者は答えは自分で決めているのです。
平和的交渉・・・・・つまり話し合いで夫の気持ちを取り戻したいと言うのが相談の中心です。
私の所に来られる方も　あれほど話し合ってはいけません、を読んだと言いながら　やはり自分は
夫を怒らせたくないので　探偵などは使わずに、事を荒立てたくないと考え、何か方法はないかと相談に来られます。
では　事を荒立てるって何？
夫を怒らせない方法って何？
証拠だ探偵だと言って、お金を使いたくない。
これらを心の中に決めた上で、何か方法はありますかと尋ねたら
あとは、もう心の持ち様しかありません。
だから心理カウンセラーは　心の中で解決を薦めます。
でも夫婦カウンセラーと名乗っている人でも同じように　心の持ち様を薦めます。
これは何故か・・・・恐らく　それくらいしか言える事がないという事です。
離婚だ、何だと人の人生に関わることは　責任を持ちたくないのです。
だから、いつも家には花を飾り・・・・なんてアドバイスになってしまうのだと思います。
家をきれいに掃除して　ご主人は帰ってきますか？
確かに　家は綺麗に越したことはない。妻もオシャレをして　綺麗な言葉使いをすることはいい事だと思います。
でも　もう夫の大好物を作って待っていても　家ではほとんど食事を取らない生活が続いているとしたら？
毎夜、深夜帰宅のご主人の為に　パジャマにもならずオシャレをして待っているって、今度は
「重たい」と言われるのがオチです。要は夫婦カウンセラーと名乗っている人も　実際はどうしていいか分からないのです。
でも仕方がない…・相談者は　心理面での解決策を求めて　心理カウンセラーの所に相談に行ったのですから、心を軽くするという考え方を指南してくれるはずです。
そして心を軽くする事で解決するなら、それでいいのです。
でもね、昨日もカウンセリングの中で話したことですが　物事には　原因があって結果があるのです。
しかし　結果に起因する原因を考えてみても　それは解決策にならないという事なのです。
例えばの話ですが　車を運転していたとします。
交差点で　自転車が車に突っ込んできて　交通事故になったとします。
その自転車の人も　車の運転手も大きな怪我をして骨折をしたとしましょう。
事故の原因は　お互いの前方不注意です。左右の確認を怠ったからです。
で、今は何が問題かというと　それは骨折で入院という事になり、どうしたら再び元気に歩けるかという事を心配している段階です。
では　今何をするのがベストでしょうか？
事故を起こした原因は　前方不注意ですから　今更、原因である交通法規を守るという事が　骨折を治す事に役に立つでしょうか？
今は　骨折した部分を　一日も早く手術するという外科的な施術を受けるしかないと思いませんか？
私が常々感じるのは、今しなければならない事と　原因とは別だという事です。
例えば夫婦の間で浮気問題が起きていて、その原因である事が　妻が家であまり夫の事に構わなかったとか、家も乱雑で掃除もしなかったし、妻も髪の毛がボサボサで　「女」を忘れていたから　夫が浮気をしたとしても、その解決策に　今更髪の毛をとかしても　それで戻って来てくれるのでしょうか？
確かに原因は妻の怠慢だったかもしれません。
でもだからと言って誰しも浮気はしません。
夫がメタボ体質になったからと言って　必ずしも妻は浮気はしません。
それなのに、妻が家の掃除をして　身ぎれいにしたら夫は妻に気持ちを戻すというのは、本当に
そういう実績があったのでしょうか？私はそれをいうカウンセラーに聞いてみたい。
　妻が身ぎれいであろうとなかろうと浮気は浮気で一人歩きしてしまっているのです。
その解決策に　原因の所に立ち戻って、家を綺麗にしてと言うのは　それくらいしかいう事がないという事も言えますし　相談者もそういう答えを求めているという事です。
でも　そんな事をしていて手遅れになる事例は嫌と言う程見て来ています。
どうか　そんな誤魔化しは止めて、問題を直視する覚悟を持たないといけないのではないでしょうか？
あ～でも、こんな厳しい事を言っていると優しくないと言われてしまうかな？私って。
さ、今日から6月です。
早いですね　一年の約半分くらいまで来てしまいました。
来月くらいは会社員はボーナスも出るので　懐は温かくなります。
色んな心の隙間は　ご主人にも忍び寄りますので　お金の管理も　しっかりやりましょう。
その上で　ご主人が好きなようにお小遣いを管理できる立場にあるなら、要注意です。
お金がないと　浮気も出来ませんからね。
気を引き締めて行きましょう。
では、今日はここまで。