夫婦は話し合ってはいけませんVol,5
貴方が夫に嘘をつかせている夫婦の間で どれだけ考えても解らないという事があります。
お互いの性格の事や言動の事。またお互いの親に関する事や子育てに関しての教育感の違い。
色んな価値観は そりゃ夫婦は元はと言えば他人ですから 違って当たり前です。
だから夫婦の間に溝が生まれ、どれだけしても相手の考えが理解できないという事は仕方がないのです。
でも これを仕方がないと放置していて済む問題ならばいいのですが 早急に答えを出さないといけない場合などは、どこかで擦り合わせるか妥協するかしないと 決裂という結果になります。
例えば 若い時は親と別居していても、ある程度の年齢が来て 親の介護が必要になった時、「親との同居はないと言うから結婚したのに・・・」という妻の不満が聞き入れられず 同居を余儀なくされる場合があります。
この場合、裏切った、騙したという観点でだけ考えると 夫婦にはヒビが入ったままになり、親の健康状態を気遣うと言うところまでは到達しません。
そういう意味では 「約束が違う・・・うちの夫は何を考えているやら」と言っても 若い頃の約束は
むしろ何も考えていなかった時代の考えでしかないので 何を考えているやらと言うよりは今の考えは違ってきたという事です。
こういう風に 約束は守る物という時点でだけ考えると 相手の考えは見えて来ませんが もしかしたら、約束は破られる物という観点に立つと こんな問題に約束という言葉を当てはめる事自体がおかしな事だという事になります。
世の中、何が起きるか分からない。
次男だから親の面倒を看なくてもよいと思って結婚しても 長男のお嫁さんと義理の親と決裂する事だってあります。そうなれば順番で老後は次男の肩に掛ってくる事だってあります。
そういう事で 夫婦に限らず人生って何が起きるか分からない。
かくあるべき、と思ってみても 絵に描いたようにはならないと言うのが現実です。
しかし 私がいつも重きを置いている仕事は浮気問題です。
そこで こういう広い意味での夫婦問題ではなく ちょっと浮気に特化した部分で 「夫が何を考えているか分からない」という事に関して今日はおしゃべりしていきますね。
よく妻からの相談で夫の気持ちを知りたいとか 夫に○○と言っても聞いてくれないとか、夫が浮気相手と別れると言いながら相変わらず俺が冷たいと言うのです。
夫の浮気が終わったはずなのに 夫と心が通わないという日々が続いているがどうしたら夫と以前のようになれるのかという悩みを相談されます。
信じたり信頼し合ったりの暮らしを望んでいるのは妻も同じなのに、もっと言えば夫が俺を信じろというけれど信じられない事が続き「夫の気持ちが解らない」という相談を受けます。
そこで 私が「夫の心が解らない」という言葉の意味を聞いてみると 現状と妻が望む事との間にギャップがあるのです。
そこでもう一歩踏み込んで夫の心とは?という事を妻側に聞くと 「浮気は終わったという割には相変わらず帰りが遅いし、変な外出や休日出勤もあるので 何か腑に落ちない」というのです。
信じろという割には 信じられるという事がない・・・・・
ここまで書くともうお分かりだと思いますが 信じろと夫に言われたのに信じられないとしたら 無理に信じる必要はないという事です。
まだまだ疑いの目を持って疑ってもいいのです。
妻の気持ちは分かります。
せっかく浮気を止めて妻とやり直すと言ってくれているのに 妻が夫を信じなくてどうするの?という
気持ちは尤もです。
でも 信頼関係なんてものは 信じろと言われて信じる物ではありません。
よく「私は嘘を付かない」と言う言葉をいう人がいますが これこそが嘘ですから。
長い人生、人間は一度や二度は嘘を付きます。
特に浮気をした人は 一度、裏切っている人ですから そんなに簡単に信じろと言ってはならないのです。人間は裏切った事のある人は簡単に信じて貰えるなんて思ってらいけないのです。
確かに信頼関係からしか、やり直しは出来ないのは解ります。
だからこそ、裏切った本人が信じろなんていう資格はないし、ましてや妻に逆切れするなんて許せない。
せっかくやり直しをしようとしている夫を信じないというのは妻にしても辛いと思います。できれば信じてあげたいと思うのはよく分かります。
でも信じるとは 疑わしい事がないという事です。
まだまだ明確でない事が一杯あるのに 信じろと言うのは 馬鹿になれというのと同じ。
自分のする事には口出しをせず、盲目的に信じろというのは 威圧でしかありません。
威圧は脅迫と同じ・・・・少なくとも信じて欲しい人のする態度ではあります。
信じるという事は 無理に疑いに蓋をする事ではありません。
もっと自由で・・・・もっと暖かで・…穏やかで・・・・
少なくとも 信じなかったらどうする、こうするという威圧的に脅かされる事ではありません・
そうです、信じないと怖いのです。
夫の言動に目をつぶらないと、今後どうなるか怖いのです。
これでは 妻が望むような、信頼し合う暮らしと言うのとは かけ離れていますよね。
こういう風に考えると見えて来ることがあります。
信じろと言われたら信じるのが妻の役目。
夫を疑うなんてもってのほか。
浮気がばれたら すぐに別れるべき。
浮気が終わったら すぐに反省するべき
これらすべて 妻の考えです。
そうです、浮気をしたことがない妻が考える「理想論」です。
ここで 私はいつも言うのです。
ます「私だったら・・・」という考えをちょっと忘れてみませんか?
浮気をしたことがない妻は もし夫を裏切るような事があれば すぐに反省するだろうと考えています。
万一浮気をしても ばれたらすぐに止めるだろうと考えています。
でも それは浮気すらしたことが無い人が頭の中だけで考え出したことです。
実際に浮気をして 妻を泣かせる事が出来た人は そんなに簡単に反省しません。
ばれたからと言っても浮気がばれたイコール、浮気の終結ではありません。
私だったらこう考えるという考えを捨てると見えて来るものがあります。
私だったらこうすると思うから、夫の考えが見えてこないのです。
浮気をしたことがない人の考えた理論と 浮気をしたことのある夫の考えだす事とは まったく別なのです。
夫と妻は 所詮他人。
男と女は 身体の構造も 排出される性ホルモンもまったく違います。
本能的に狩人と言うオスは、少なくとも色々と挑戦的でその行動もメスよりはアクティブです。
巣を守る母性とは、違うと言う所を理解しないと妻が「私ならこう考える」と言う所に当てはめるから理解が出来なくなるのです。
ここで ちょっと 「私」という考えを横に置いてみませんか?
「私」は浮気もしたことがないから、浮気をするオスの作戦は解るはずがない、と言う所から始めると
解らない、とはなりません。
解らないでは無く 夫の考える事は解るはずもないという事から始めませんか?
私の所では そんな「解らない」という事の答え合わせをしています。
算数と一緒で答え合わせは 結果から引き算すると見えて来ますよ。
では、今日はここまで。