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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

男尊女卑

2013年8月4日

テーマ:夫婦の揶揄辞典

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

コラムキーワード: 退職 手続き

生活費が貰えない?その昔、日本は男尊女卑がまかり通っていました。
夫が働き、妻が家庭を守る・・・・
男は外に出れば7人の敵がいて・・・・
それに比べて 妻は3食昼寝付き・・・・
確かにそういう部分もあります。しかしだからと言って 男性が優れていて女性が劣っているということではありません。
でも その考えが何となく通説のようになっていた時代があります。
そしてその時代に疑問を呈してきた女性はキャリアを身に付け働く事によって、男性側と同じ立ち位置を得る事によって、優劣の 優のポジションを確保できたキャリアウーマンが誕生しました。
でもその結果、男性と同じような生き方を得たように一見、見えますがこれが 一旦夫婦という単位に戻して考えると 途端に古典的な「男尊女卑」的な関係性になります。
専業主婦という妻に対し、仕事を持つ主婦。
仕事を持つ主婦は 結婚しても仕事をする意味があるはずです。
もちろん 結婚して仕事を続けるという言い方自身が、おかしい事も分かった上であえて言っている事は承知の上です。
女性が仕事をする意味。
もっと言えば 結婚しても仕事を続ける意味。
それは 別に結婚と仕事は関係ないという考え方もあります。
人は生きて行くうえで 仕事をするのが当たり前という考えもあります。
男性は結婚しようが しまいが学校を卒業すると 普通は仕事に就きます。
女性も同じように学校を卒業すれば 同じように就職しますが、女性は結婚を機に寿退社と言う言葉があるように 一旦は家庭に入る人もいます。
でも 特に子供がいない場合は そのまま仕事を続ける人もいますし、妊娠を機に退職する人もいます。
しかし 仕事はこういう事に影響されず一生、就労する女性も多くいる事も事実です。
では その仕事をする意味は言いますと 「仕事を持つのは当たり前」という事もありますし、
そういう使命感をもった人もいます。もちろん経済的な事も働く理由の一つです。
人は、特に女性は仕事をする事は 結婚後は何らかの意味を持って働く事を選択しているはずです。
そうなると、確実に専業主婦よりも家事に掛ける時間は 仕事を持つ主婦の方が少なくなります。
今から言いたい事は、だからと言ってどっちが劣るとか不便かの問題ではなく、事、夫婦において
どのような影響があるかという事について書きます。
結婚して当初は 夫婦は家事分担などを工夫しながら 結婚生活をエンジョイします。
でも子供が出来ると 育児も加わり 家事の負担は確実に妻の肩にのしかかります。これは夫が手伝わないという意味ではありませんが夫婦が協力し合って乗り切れたらいいのですが 元々仕事をする意味が、妻にはあるので、夫には甘えられないという心境になるケースがあります。
その根底にある考えに 男尊女卑です。
この男尊女卑という言葉を意識するのは 実は男性では無く 無意識に妻なのです。
夫に養って貰うという事に 抵抗のある妻もいます。
いえいえ、夫にだけ経済的負担を掛けられないという事もあります。
これが夫婦の関係が上手く行っている時は お互いが協力して 家計を支えるという美談で済むのですが、夫婦に溝が出来出すと夫に養って貰うという関係性が耐えられないという考えが生まれます。
これは実際経済的な事で養って貰いたくないと言うのではなく、対立する関係性から 養って貰うと言う立ち位置になると それだけで発言が制限されるという事への抵抗です。
つまり妻が夫との関係性で行き詰ると、養って貰うという事に 逆らえなくなるという事への予防策のように、経済的な事に肩を並べる事において 夫と対等な立場に立てたという風に感じます。
その結果、どうなるかと言うと 逆に口喧嘩が絶えなくなります。
平等に、フラットな立場に立とうとしたはずなのに、逆にその喧嘩のおかげで 更に対立を生むという事になります。
こういう夫婦はともすれば 家計を別々にしている事があります。
家計の事は その夫婦の考え方ですので、他人がとやかくいう必要はなにのですが 家計が別という事は 将来様々な事が起きて来るという事も知っておく必要はありそうです。
結婚当初は それほど真剣にかんがえずお互いの給料から それぞれ平等にお金を出しあったり、
家賃や光熱費は夫、食費や雑費は妻というように 何となく暗黙の了解のように家計を出しあって、
フラットな夫婦関係を築いているつもりでも 子供が出来た事をきっかけに 夫の給料だけで生活が始まれば その時に家計のお財布はどちらが握るかという仕切り直しが出来ます。
しかし 中には夫と妻の対等という事ばかりに囚われていると 夫婦喧嘩が絶えず、その結果、子供を授かる機会さえ失ってしまいます。
男尊女卑と言う言葉を考えた時に 何か悪い言葉のように感じますが 経済的な事を考えた時に
夫が妻を養うという責任感と 養って貰っていると尊敬心は 平等に生活費を負担しながら対等という
対抗心で喧嘩ば絶えず、夫婦が冷え切るくらいなら 夫が責任感を持つ男尊女卑の方が 平等よりいいのではないかと思えてしまうのです。
お互いがお互いの貯金をし、夫婦共有名義の貯金を持たない夫婦がいます。
一見自立した夫婦のように見えますが、一つ間違えば 夫が何にお小遣いを使い、どんな趣味を持っているのか その時間すら共有できなくなってしまいます。
夫が外でお酒を飲もうが ゴルフ旅行を友達と行こうが 夫のお小遣いは夫が管理しているので
休暇の使い道までは 妻は文句も言えません。
妻は自分のテリトリーに文句を言われない、または言わせないという立ち位置を確立したつもりでも
実は夫にもバリケードを与えてしまう事になります。
私は夫が妻を見下げたり、妻が夫に逆らいも出来ないという関係性が良いとは思いません。
しかし 夫婦がこじれて行く原因の一つに 妻が 家事分担や 家計費の公平な負担とかを
夫婦においてフラットな関係を築こうとするあまり 平等をはき違えていることに気が付かない妻を
多く見てきました。
何も夫に養って貰っているからと卑屈になる必要はありませんが 上手く夫婦関係を保っている妻は
夫に甘えるのが上手です。
もっと言えば そういう妻は 弱い女性を演じながら 実は夫を上手く動かしています。
夫と 同じ位置に立ち 平等だと思い、口達者な喧嘩を繰り返してきた妻の その考え方が
もう負けている事に気づいていません。
何でも思った事を正直に話せば 解ってくれると言う事は 甘えです。
夫と肩を並べるより、一歩下がって甘えたふりをする知恵も時には必要です。
本当の男尊女卑とは 夫にそんな気分にさせるふりして 実は上手く夫を操るというのが
生きて行く知恵なのかもしれません。
お金の事は 人それぞれの価値観は在ります。
しかし 結婚して夫から 必要最低限の生活費しか貰っていない妻がいたとしたら、
それは ルームメイトと一緒です。
堂々と養って貰うという事に甘えられ、その上で自己主張の出来る女性が 本当は一番強いのかもしれません。

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