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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

夫婦修復の前に

2013年7月30日

テーマ:夫婦関係修復について

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

不倫後の夫婦修復よく受ける相談の中に 「夫(妻)の不倫後の夫婦修復」です。
パートナーの浮気は辛い物です。
それは 不倫は裏切りと感じる被害者と 裏切る事が目的ではなかったという加害者?がいるので
その意識のずれが夫婦の間に溝となっています。
ふざけているのではありません。今日はあえて、不倫をした方を 加害者、そしてパートナーの不倫に苦しめられた方を被害者と表現することをお許し下さい。
その長い(または 長いと感じた)苦しみの後 修復を急がれる気持ちから 修復の努力をされるのですが、上手く行かないと言うのが 一番多いのです。
これはもちろん その方法が間違っている場合もあります。
そして 結果を急ぐあまり、焦って嘆いたり、呆れたり、と早くから不満を募らせてしまいます。
修復とひとことで言っても簡単ではありません。
あまり時間が掛ると言えば また絶望感を味わせるのは 本意ではありませんが実際はそんなに簡単ではない事は知っておいて欲しいのです。
よく お電話を頂くのですが いきなり「夫婦修復の仕方を教えて下さい」と言われる方がいます。
確かに思いは解ります。しかしお電話で一言で言えるほど簡単ではありません。
その夫婦がどうして気持ちが離れて行ったのか?
また不倫相手はどういう人物だったのか?
夫や妻が把握できない行動範囲や時間帯はあるか?
お小遣いの額は?
お仕事内容は?

これら お電話を下さった方はお分かりでも 相談を受けた側は何も分からないのです。
重い苦しみが電話を掛けさせたのは よく分かりますが ご自身はこの問題を軽い問題とは思っていないはずです。
しかし こういう修復を教えて欲しいと言われるというのは 一般論を求めてられる事と一緒です。
自分の問題がどこにでもある、平凡な問題ではないという事は 解っていながら お電話で一言、
教えて欲しいというのは 無理がある事をご理解頂きたい。
誤解を恐れずに言いますと 誰にでも通用するような ノウハウは ノウハウではありません。
その方の現状も大事ですが 登場人物すべての特性を知らないと 解決策は見いだせません。
現状も大切ですが それ以上にこれまでの経緯やバックグラウンドも解らないといけません。
修復を一日も早く叶えたいと思うあまり 少しでも知恵を欲しいというのは解りますが、それこそが
簡単に考えすぎという事になります。
時間を掛けたら良いとは思いませんが 夫婦の修復をそんなに急いでは見える物も見えなくなります。
もう少し分析し、もう少し落ち着いてみましょう。

そして ここからが本題です。
夫婦修復が上手く行かないもう一つの大きな理由がある事に気づいてほしいのです。
本当に不倫が終わっているか、それが担保されていないと修復はあり得ないという事があります。
厳しい言い方をすれば みんな焦るあまり、ここがきちんと確認なされていないという事があります。

例えば家を建てる時に 土台の部分は型枠にコンクリートを流し込んで作ります。
何ごとにも地盤が肝心です。
早く住みたいからと言って、この地盤のコンクリートが固まっていない内に 家を建てる人が居るでしょうか?
本当にそこに建物が建てられるかどうかの検証もなされず、上置きという家を建ててしまうと家は傾きます。
今回の修復のお話は こういう事です。
修復が上手く行かないと嘆く前に 本当にその浮気事件は終わっていますか?という事です。
変な話 、被害者の方こそ ここを確認するのを避けています。
そしてもし 不倫が終わっていないとしたら 加害者側は 尚更終わったように装うでしょう。
つまり 被害者と加害者、両方で「無かった事にする」というように 慌てて蓋をしてしまうのです。
これでは 修復が成功するはずがない。
本当に夫婦のやり直しをしたいならば、本当に不倫が終わったかどうか きちんと確認しないといけません。
では その確認方法は?というと 「もう浮気相手とは本当に別れたの?」と聞くというのが確認だと思われている方が いかに多いかという事に驚かされます。
そうです、何でも聞けばいい、聞けば真実を答えてくれると考えているのは間違いです。
万一浮気を続けようと思う加害者があるとすれば 尋ねて正直に答えるはずがない、という事です。
夫婦だから信じるべし、夫婦なのに疑うのはよくないという考え方が 色んな事を邪魔しています。
確かに夫婦は信じあい 敬うすべきというのは 何もない普通の暮らしには必要ですが一旦、夫婦の間に不倫事件が起きた場合も この美句は少し横においておかなければなりません。
私がいつもコラムで書く、「夫婦は話し合ってはいけません」という考えの元になっているのがこういう事です。
「話せば解る」
「聞けば答えてくれるはず」
「誠意を持って話せば必ず通じる」
「誠意は何よりも替えがたく、重要だ」

これらは 幻想です。
これらの事を呪文のように唱え 修復を試みたという方がいますが これは間違いです。
何故なら 加害者も自分の浮気を貫こうと思えば
「ばれないように、夫や妻をなだめよう、波風立たないように逆らわない」
と、いう事を加害者側も 呪文を唱えているのです。
被害者と加害者の話し合いというのは 上っ面だけの会話になります。
浮気相手とは終わったの?と聞く事が確認ではありません。
浮気を継続しようとしている人は 200% 「浮気をしている」とは言わないものです。
今日のタイトル 不倫の終わりは 聞いて解る物ではないのです。
不倫の終わりとは もっと違う現れ方をしますが それは不倫をする前の夫や妻はどうだったか?
そことの比較から、そこはかとなく解る物です。
これからの修復を考えると 過去も現在も対比する事から始まります。
ここを何も聞かなくて、夫婦修復のノウハウを一言で答えられるなら、それは超能力でもなければ無理でしょう。
「早く、簡単に、一言で教えて欲しい」と望む人こそ そんなに簡単な悩みじゃない事は その
お電話を下さった方こそが 解っているはずです。
ご自身の悩みを軽々に捉えず、真剣に取り組む覚悟を持ってくださいね。
では今日はここまで

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