愛情のケチ
11月22日はいい夫婦の日。
秋の紅葉を見たくって永平寺にバス旅行に行って来ました。
ところがそのバスの中は、ご夫婦はたった一組だけでした。
他は女性同士のグループや 女性のおひとり様がほとんど。
そんな中、一人だけ 男性がおひとり様で来られていました。女性のおひとり様は
すぐに友達になれるようですが 男性は最後まで居心地のわるそうな感じでした。
今年は夏の暑さの長引きで紅葉の色づきはあと少し先。一本だけが黄金色になっていました。門前のところで寺院内の地図を見ると平面図になっているので それを見てから順路を行けば・・・・甘かった。昔の地図は高低差が分からないけれど 建物で言えば5階や6階建ての建物が山肌に立っていて、それを階段で登って行くわけです。要は山登りと同じ。こんな当たり前の事を分からずに 平べったい地図に描かれた庭園を行く気で回ったものだから 覚悟が足らず息切れの酷い事。日頃の運動不足が堪えました。
御足の悪い人用に車いすは置かれてあるのですが その人たちは階段はどうするのかな?とか
エレベーターくらい設置してないのかとつい、弱音が出ます。
でも そんな文化財でもあるお寺にエレベーターを着けられるはずはない。自分への甘えも加わり 階段を上ったせいで 登りの階段が厳しいと言うより一段一段がきつい。
どうも1段1段が手前に下っているのか、傾斜があるように思えてならないのです。
スリッパが脱げそうになるので 自然とつま先に力が入ります。日頃の運動不足が祟ったのかな?と思うのは私の勘違い?それとも本当に傾斜があるのか、帰りの階段は歩きやすいのです。これは行きは良い良い、帰りは・・・・楽?という先にしんどい事をしておけば後は難なく、という教えなのか?誰か知りませんかね。
永平寺の教えは生活すべてが修行の場。
寝るのも食事もおトイレも、すべて修行。
だから階段もタダじゃ登れないように 角度をつけ上りにくくしてあるのか・・・・・これも階段の上り下りも教えがあり、修行かと思いました。
そんな永平寺の秋でした。