閑話休題
先日、新大阪駅構内の書店で本を見ていたら、面白そうなタイトルが目に入りました。「中小企業が滅びれば日本経済も滅びる」(橋本久義著、PHP研究所)です。
この分野は、とても興味のあるところなので、さっそく購入し、本日時間があったので読んでみました。
内容は、タイトルの示す通り、著者の中小企業に対する熱い思いがほとばしっています。いわく、日本経済は瀕死ではない、なぜなら中小企業の底力があるから。いわく、儲からなくても技術競争をしたい風土が日本にあり、中小企業がそれを支えている。いわく、日本の中小企業の魂は義理人情。
著者の橋本氏は、通産省で中小企業政策を担当し、現場の工場をつぶさに見てきた方のようです。(現在は政策研究大学教授)。
後半では、日本を支える素晴らし中小企業の例として、福井鋲螺株式会社、ミユキ精機株式会社など、17社が紹介されており、日本にこんな会社があったのか、と参考になりました。
全体を通して、中小企業への讃歌という感が否めませんが、このような、優秀な会社群が、今後も活躍しつづければ、日本のこの分野の技術力も安泰でしょう。