コラム
25年前に作った入れ歯
2022年10月25日
皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院 院長の津谷 良です。
先日久しぶりに懐かしい患者さんが入れ歯の相談のため来院されました。
「25年前先生に作ってもらった入れ歯を作り替えたい」という希望でした。
その入れ歯は昔のことではっきりとは覚えていませんでしたが、
その入れ歯を見ると人工歯はほとんどすり減って形がなく、
入れ歯本体は薄くなって、ヒビだらけなのです。
きれい好きの方なので、毎食後入れ歯をきれいに洗っていたのですが、
ここまですり減って薄くなってしまうと、噛むだけで割れてしまいそうです。
不思議なことに、「何でもよく噛める」と患者さんご本人は言うのですが、
私は「入れ歯はこんなになるまで使ってはいけません」と話しました。
入れ歯の材料はプラスチックと硬いプラスチックの人工歯や金属でできています。
長期になると前段の患者さんの入れ歯のように人工歯がすり減り、
入れ歯の高さが低くなり、噛み合わせがずれてきます。
また左右、前後のバランスが崩れ、入れ歯が外れやすくなったり、
入れ歯のアタリができやすくなったりと様々な症状が出てきます。
ちょっと落としただけで壊れたり、噛むと割れたりとさんざんです。
私は一般的に5年位で作り替えが必要と思いますが、
噛み合わせの力が強い方や顎の骨の吸収が早い方は1~2年での新製が良い場合もあります。
よく患者さんに話すのですが、
「硬いおかきや豆が好きでたくさん食べる方がいらっしゃいますが、
そんなものを食べるなとは言いませんが、ほどほどにしてください」
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