認知症患者の入れ歯新製について
皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院 院長の津谷 良です。
前回の続きの話しです。
訪問歯科診療のためにご自宅や施設に伺うと、
まずは患者さんの口腔内の清掃不足が気になります。
認知症もなく、手も動き食事ができる方でも、
習慣のためか以外と不潔な方が多いようです。
確かに車椅子生活だったり、手が不自由であったりして、
全く健康な方とは違う状態ではあるのでですが、
口腔内には食物残渣が多く見られ、口腔内全体では残った歯には、
一体何日歯磨きをしていないのだろう?と歯垢がべったりと付着し、
入れ歯の表面も歯垢でヌルヌル状態に汚れているのです。
勿論きれいに管理されている方もいらっしゃるのですが、汚れている方が多いようです。
従って、治療に入る前に口腔内と入れ歯などは清掃から始まります。
また歯ブラジを持てる方には、歯科衛生士より歯垢の効果的な除去方法などを、
説明させていただいております。
この歯垢なり食物残渣は皆さんご存知のように、誤嚥性肺炎の大きな原因の一つです。
口腔内が汚れたままおやすみになると、歯垢や食物残渣そのものが呼吸とともに、
肺の中に入って高熱を伴う肺炎が起きやすくなります。
また唾液に溶けた口腔内細菌が就寝時にはそのまま肺の中へ。
高齢になると飲み込む力が段々と衰えるため、誤嚥性肺炎を起こしやすくなります。
お元気でブラッシングの可能な方は、食べたら磨く事を是非習慣づけください。
まめな歯ブラシ習慣が、誤嚥性肺炎から体を守ります。
訪問先での口腔内ブラッシングのお悩みは当医院までご連絡ください。