「この歯が失くなると私、生きていけません」
皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院 院長の津谷 良です。
よく患者さんから健康保険の入れ歯と自費診療の入れ歯の違いについて、
ご質問をお受けしますので、ご説明させていただきたいと思います。
基本的には入れ歯に使う材料の違いです。
例えば部分入れ歯を歯に引っ掛けて使う留め金・クラスプは金属と決まっています。
クラスプの形、材質も保険材料(指定されている)から選択します。
また入れ歯は食事の度に10~20kgの力がかかるため、
入れ歯のベースの部分のプラスチックはあまり薄くすると割れてしまうために、
3~4mmの厚みを必要とします。
従って口の中に入れると違和感が大きく、
大きい入れ歯になると食べ物の味や温度がわかりにくいなどの欠点があります。
またプラスチックは磨り減りや壊れやすいこともあります。
自費診療の入れ歯では金属床が一般的ですが、コバルト、.チタン、金などを使い、
保険材料のプラスチックより厚みが薄く、強度があり、またコンパクトにできるので、
違和感も少なく、食べ物の味や温度もわかりやすいなどの違いが目立ちます。
入れ歯の使い心地や強度、審美性などを比較すると、健康保険使用できない材料、技術などが多く、
費用も保険診療では3割負担で約1~2万円程度ですが、自費診療は約数十万円します。
しかしインプラントと比較すると費用は少額なため、使い心地を求める患者さんには人気があります。
また自費診療では金属製のクラスプが目立たないすっきりした入れ歯や、
痛みを解消する医療用シリコーンを使った入れ歯など新しい技術も多いため、
どのような入れ歯が良いかは主治医の先生とよく相談されて、十分に納得されてから、
入れ歯を選ばれると良いと思います。
どんな入れ歯でもメインテナンスは必ず必要です。
また残った歯や歯グキの変化は誰にでも必ず起きます。
残った歯や歯グキを守るために、また入れ歯を快適にお使いいただくために、
定期的に歯科医院で口のメインテナンスを受けてください。