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コラム

「口の中に白いブツブツができました」 口腔カンジダ症

2017年7月11日

テーマ:健康

コラムカテゴリ:医療・病院

皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院 院長の津谷 良です。



「口の中に白いブツブツができました」ある患者さんが診療所に相談にいらっしゃいました。
早速口の中の白いブツブツを診察すると、上顎の中央部から咽頭部にかけて、
白い斑点の様な苔が認められ、ガーゼで拭うと簡単に剥がれます。

患者さんは85歳の男性で最近熱いお茶などがしみたり、
入れ歯を入れているとなんとなく痛みを感じることもある程度であまり気にしなかったが、
昨日入れ歯を外して鏡を見てびっくり、来院に至ったということでした。

これは口腔カンジダ症です。
また白い苔のようなものが剥がれやすいのが特徴で、
「偽膜性口腔カンジダ症」という診断名になります。
カンジダ菌はカビの種類で我々人の口腔内に誰でもいると言われています。
しかし体力の低下した患者さんや、免疫不全の患者さんに多く見られます。

また色が赤くなる紅斑性口腔カンジダ症もよく観察されます。
入れ歯の清掃が不十分で汚れが付着したままの状態であったりすると、
口の粘膜が赤くなり、食べ物や入れ歯の接触痛を起こし、
ヒリヒリと痛みを感じます。
特に入れ歯をお使いの方は食べると痛くなるので、
摂食障害を引き起こします。
唾液の分泌量の低下もカンジダ症を起こしやすいと言われています。

また口唇の角が切れる口角炎もカンジダ菌が原因のものもあり、
よく見ても普通の口角炎と区別がつきにくいのも特徴です。
これらの治療薬として有効なのが抗真菌薬です。
軟膏タイプ、うがい薬タイプ、内服薬と有り、
これを使用するとよく改善致します。

カンジダ症は病気をされた患者さんや体力低下の老人の方はよく再発されることも有り、
長い目で定期検診が必要な病気とも言えます。
不安な方はかかりつけの歯科医院でご相談ください。

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津谷良

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津谷良(津谷歯科医院)

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