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コラム

加齢による口の.中の変化

2016年11月29日

テーマ:健康

コラムカテゴリ:医療・病院

皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院 院長の津谷 良です。



患者さんがよくおっしゃいます。
「若い時は年をとるとこんなに体のことで変化があるとは思いませんでした」
もちろん体全般のことでお悩みが増えてきているのですね。

では歯科の範囲(口の中のこと)では、変化があるのでしょうか?
加齢に伴い、歯や歯肉、顎、顎関節、唾液腺、口腔粘膜などに変化が見られます。

特に変化が多いのは歯の残存歯数です。
8020運動では80歳で.20本の歯を残そうという運動ですが、
これだけあれば大抵の食事は大丈夫という指標でもあります。

しかし現実は70歳になる頃は、残存歯数は10本以下にまで減少してしまいます。
もちろん残った歯も若い頃とは違い、何回も治療を繰り返し、
摩耗や歯並びにも変化が起きてきます。

顎の骨も体を支えている骨と同様で、骨密度も変化し、
歯が失われると歯槽骨は吸収され小さくなります。

顎の関節も摩耗し、膝や腰の関節と同様に痛みなどが出やすくなります。
歯肉も年齢とともに萎縮したり、厚みの変化で入れ歯による痛みも併発しやすくなります。

また唾液の分泌も減少し、口腔乾燥を誘発し、むし歯や歯周病が多発します。

歳を重ねるということは、正に身を削るというと言い過ぎかもしれませんが、
数々のハンディキャップを負うということなのでしょうか。

だからこそ出来るだけ多くの歯を削る、骨を削る行為を我々歯科医も慎まなければいけません。
今ある障害だけを最小の侵襲で治療することが、患者さんの健康に寄り添うことと肝に銘じなければいけません。

この記事を書いたプロ

津谷良

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津谷良(津谷歯科医院)

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