加齢による口の.中の変化
皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院 院長の津谷 良です。
少しは寒さに慣れるのかな? と思いましたがなかなかそうはいかないようです。
これからが寒さの本番です。皆さんも是非風邪などひかない様に体調を整えて下さい!
さて新聞ややTVで肺炎は日本の死因別死亡率の第4位の疾患で、
その90%以上が65歳以上の高齢者が占めていると言う話をお聞きになった事があると思います。
特に高齢者における「誤嚥性肺炎」は口腔内の不潔な環境(口腔内細菌の増殖)によって、
誤嚥性肺炎を引き起こしています。
誤嚥とは食物、唾液、胃からの逆流物や異物が気管、肺に入った状態です。
このような「誤嚥性肺炎」を防ぐには、頻繁な口腔ケアが欠かせません。
口の中が汚れていると口腔細菌が増殖し、唾液の中にも細菌が増え、
日中や就寝時に唾液等の誤嚥によって肺炎を起こします。
また高齢者は飲み込む機能が弱ってくるために、食道に飲食物が入らずに喉に溜まったり、
気管に誤って入り易くなるのです。
食物の飲み込み易い形状に変えたり、
喉に引っかかったりする時は咳をしてもらう事で改善する事もあります。
胃の中に食物が残っている時は横にならない等の配慮も必要です。
また口から食べる、飲み込む等の機能の改善には口の中や周りの筋肉の活性化を促すために
食前の口腔体操も大切です。
しっかりと口腔内の清掃をして、肺炎予防を行いましょう。
皆さんも健康に留意されて、これからの寒い冬を乗り切って下さい。