犬の噛みつき事故 1200万円賠償命令
交通事故に遭われて車が損傷を受けた場合、修理するとともに代車が必要となりますよね。
代車ですが、解決するまで何時までも借りれるというわけではなく、通常2週間くらいで保険会社
は打ち切ってきます。2週間あれば、修理はできるし、買い替えもできるでしょうという考え方に基づいています。
この場合問題となるのが
修理費が30万円だけど、被害に遭った車が15年前に購入したもので、全損時価が20万円
と評価された場合、保険会社は20万円しか支払いません。
修理費だけを請求しているのにどうして・・・と思いになる方もいらっるでしょう。
しかし、裁判所は経済的合理性を考えます。
20万円の評価のものを30万円もかけて修理する経済的合理性はないとの考えです。
被害者とすれば、20万円もらっても修理費用が足りないので、修理できない。
修理できないと代車もまだ必要ということになります。
しかし、保険会社は2週間、交渉してもやま3週間もすれば、代車返還を求めてきます。
3週間を超えた代車料は被害者に請求するといってくる場合もあります。
物損は非常にシビアな世界で、裁判所も基本的に保険会社と同じスタンスですから、ここは
全損時価額の20万円の評価が低すぎる、25万円はするはずだと主張する以外にありません。
代車で損をしないためには、差額分は自己負担してでも修理するか、新車を購入するかしてこの
代車の問題は早くクリアーにすべきです。
その上で、正当な全損時価額を争って少しでも穴を埋めていく方法が賢明なやり方だと思います。