咬み合わせの異常を示すサイン
寒い季節になってきましたので、歯磨きの時などに、冷たい水だと歯にしみると感じてらっしゃる方も少なくないと思います。
いつもじゃないけど、時々歯がしみる人が疑うべきお口の疾患と言えば、まずは虫歯でしょう。
虫歯の初期の症状は、冷たいものを飲んだ時とか甘いものを食べた時にしみるというように、何かの行為と痛みがセットになっている時が多いですね。
まあ、虫歯は一般的なので、診査をして虫歯になっているのを発見できれば、治療することで、その痛みを取り除くことができます。
他の歯がしみる症状で、その原因がわかりにくいのが「かみ合わせ」の影響からくるものです。
当院でも、10年間もの間、咬むと痛い、冷たいものがしみるのでいろんな歯医者さんに行ったけど、虫歯じゃないと言われて、症状が改善せずに痛いほうではものが食べられなかったというクライアントの方が数名いらっしゃいました。
その方たちには、診査をお受けいただき、歯がしみるのや噛むと痛いことの原因がかみ合わせのバランスが崩れていることからきている可能性が高いことをご説明し、ご納得頂いた上で全顎的な咬み合わせの調整を含めた治療を行ったところ、いずれも問題解決いたしました。
満面の笑顔で、「10年間噛めなかった側で何でも噛めます!」とおっしゃって頂いたのは、本当に歯医者冥利につきる瞬間でした。
歯が時どきしみる、咬むと痛みがあるんだけど、歯医者さんで虫歯ではないと言われる方は、咬み合わせのバランスが崩れていることを疑ってみると良いと思います。
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