ノアのこだわり 2 清潔と不潔
歯医者さんに行って、悪いところを訴えると必ずレントゲン写真を撮ると思います。レントゲン写真は、骨や歯などの硬い組織についての重要な情報を与えてくれるので、診断をする時に必要不可欠なのですが、実は、レントゲン写真に写らないものでとても重要な組織があるのです。それは、筋肉やリンパ組織、そして血管や血液、いわゆる軟組織と呼ばれるものです。
私は若い時に腰を痛めて、15年近く腰痛に苦しんだ経験があります。その間、ありとあらゆる病院や鍼灸、整体、カイロプラクティックなどに通いましたが症状の改善には至りませんでした。なかば絶望していたところ、ある方から整体院のY先生をご紹介いただきました。藁にもすがる思いで、その整体院を訪れたところ、あるのはマット一枚。症状を告げると、Y先生がおもむろに身体を触って、「ああ、筋肉が縮んで身体が歪んでしまっていますね〜、でも筋肉をほぐせば、多分大丈夫ですよ。かなり重症だから、時間がかかるし、完治するかどうかは約束できないけど」とおっしゃいました。
それから半年、10日に一回くらいのペースで通ったところ、なんと、ほぼ症状が改善し、今では少々激しい運動をしても差し障りがないレベルにまでなりました。これまで、レントゲンをとったり、足を引っ張ったり、とにかくいろいろなことをしてダメだったものが、手技でマッサージして頂くだけで、何と完治してしまったのです。
この治療のプロセスで、軟組織の状態を改善することの効果を実感した私はY先生に教えを請いました。だって、顎の関節を動かしているのも結局は筋肉ですから。その結果、今では、軟組織の状態を診断し、改善することで抜群の治療成果を得られるようになったのです。
「軟組織に目を向ける」というノアのこだわりをもてるようになった整体のY先生には、本当に本当に心の底から感謝しています。