ノアのこだわり　7　歯の型採り

　歯医者さんに行って、柔らかいゴムのようなもので歯の型をとったことのある人は多いと思います。実は、精密で長持ちする詰め物や被せ物を歯科技工士さんに製作してもらうには、あの型採りの場面がものすごく大事なのです。その型に石膏を流して、お口の中を石膏模型で再現するのですが、型が正確に採れてないと、正確な石膏模型などできっこありません。どんなに歯科技工士さんの腕が良くても、大事な所がぼやけた模型ではお手上げで、例えば、歯と歯茎の境界のラインを想像して詰め物や被せ物を作らざるを得なくなってしまいます。結果的に、良くない型からは良くない被せ物、詰め物しか出来ないのです。
　そこで、当院では、まず、型を採る前に、歯磨きをしっかりと行ってもらい、仮歯の適合をきっちりと合わせて、歯茎の炎症を出来るだけ無くします。歯茎に炎症があるまま型をとると、浸出液が出たり、出血したりして、型がぼやけたり、変形する原因になるからです。その上で、歯と歯茎の境界線がはっきり明示できるように、歯の周りの歯茎に糸を挿入します。必要があれば、二本いれることもあります。そうすることによって、浸出液や血液などの影響を受けずに済みます。そうして、歯と歯茎の境界線がしっかりと認識出来る状態の模型ができるような型を採るのです。
　当院が被せ物や詰め物の製作を依頼する技工士さんは、日本でも指折りの技術を持った技工士さんなので、しっかりとした型さえ取れば、必ず、素晴らしい出来栄えの被せ物や詰め物を作って下さるので安心してお任せ出来ます。
　自分達の出来得る限りの手間暇をかけた上で、一流の方に仕事を依頼するのもノアのこだわりの一つです。