入れ歯の耐用年数
主婦の傍ら、30年以上も小学校の学校給食を作ってきた、井原京子さん(59歳=上宗方在住)。美しい歯が覗く、笑顔が素敵な人だが、実は下の前歯数本以外は、すべて入れ歯だそうだ。若いころから、仕事や育児で忙しく、歯医者に行くのは本当に痛くなったときだけ、いくつもの歯を失ってきた。その結果、57歳になった時の口の中は\"崩壊状態\"。人と話すときは、必ずハンカチで隠していたほど、口元に自信がなかった。それが、NOAH DENTAL OFFICEでの治療で変わった。
初日に診査を受けに行くと、まず驚いたのが、その日に奥歯の仮歯を作ってもらったこと。「先生は『これじゃあ噛みにくいでしょう』とすぐ仮歯を作ってくれて、これがすごいの。うそみたいによく噛めて、先生に、この仮歯のままでいいですと言ったくらいよ」。歯の噛み合わせが非常に悪かったことに初めて気づいた瞬間だった。仮歯に感動した井原さんは、すぐその場で、当院での治療を決断。わずかに残る上の歯を抜歯し、入れ歯にすることにした。
しかし、驚いたのは仮歯だけではない。諫山院長は「自費診療の当院では、抜歯もお金がかかるので…」と保険診療の医院での抜歯を提案。井原さんは、抜歯だけ別の医院で行い、当院での半年間の治療を経て、美しい口元を手にした。噛み合わせも徹底的によくなり、入れ歯が歯ぐきの形と寸分違わぬため、市販の接着剤は一切使っていない。「仮歯を作ってもらったときから、感心したのは、患者思いであるということと、噛み合わせを徹底的に追求するところ」。以前は猫背だったが、治療後、不思議と、背筋が真っすぐになり、肩こり、腰痛も消えた。諫山院長によると、体軸のバランスに噛み合わせは大きく影響するとのこと。以前は性格が悲観的だったが、歯の治療後、前向きに生きられるようになったという。「心身ともに健康になった今の私の夢は来年小学校に上がる孫に、私が作った給食を食べてもらう」ことだという井原さん。歯が健康になると、ここまで、人間は生き生きとするのか、と驚かざるを得なかった。 (記・佐藤)