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オメガ シーマスター GMT 修理 オーバーホール Cal. 1128  50周年モデル No3

栗林英法 ・

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テーマ:オメガ機械式時計

今回は前回に引き続きオメガ シーマスターGMTの修理オーバーホールのご紹介です。
画像はテンプ受けの完成画像です。作業前の画像をとり忘れてしまいましたので、このシリーズの一番初めのブログの画像でご確認ください。




今回は心臓部のテンプ廻りの作業です。
耐震装置と呼ばれる、ルビーで出来た、穴石や受け石、緩急真、これらで構成されていますが、錆で使い物にならず、、、一式交換ですね。テンプ受けは使えるので、テンプ受けから一式打ち抜き、磨いたテンプ受けに新しい耐震装置を納めるのですが、この部分は、収まりの良し悪しでテンプの往復運動にモロに影響が出ますので 一番神経を尖らせるところです。



天真は錆でほぞが無くなり、ひげもグシャグシャで、テンプ受けを外す際に形がなくなり、、、、もはや一式交換を余儀なくされます。
先ほど完成したテンプ受けに新品のテンプ一式をセットすれば、ひとまず完成です。
画像は、交換し、破棄されてしまうテンプです。
、、、、哀愁を感じます。




確かに防水時計ですので、水につけて何が悪いのって方のおっしゃることもわかりますが、万一水が入って放置してしまうと、こんなことになります。中でも海水ですので、さらに事態を悪化させます。
高級品で、チャレンジする必要は無いと思います。積極的に水から遠ざける事をお勧めします。

次回お楽しみに。 



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