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グリュエン 修理 オーバーホール カーベックス

栗林英法 ・

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今回はグリュエンのカーベックスの修理、オーバーホールのご紹介です。



まず、この日本では、あまりなじみの無いグリュエンですが、1874年にアメリカのオハイヨ州でデイトリッヒ グリュエンが時計の製造を開始したのが始まりです。
 
今回のカーベックスはグリュエンの代表作の一つでもあります。他社でも湾曲した時計はありますが、カーブしたケース中央に従来道理の機械を乗せたのに対して、グリュエンは、機械をカーブさせています。



カーベックスとは本来当時の流行のデザインを取り込んだもので、流線型になっています。
よく耳にするのは、カーベックスは車の運転中、ハンドルを握った時に、時計が見やすいようにケースをカーブさせて、腕に付ける時は親指の下あたりに、時計が来るように付ける、サイドオブザリストウオッチ であると聞きますが、これは間違いのようですね。グリュエンは確かにサイドオブザリストウオッチも作ってはいますが、カーベックスはドライビングウォッチではありません。




カーブさせている機械を製造したグリュエンは高い技術力があったことと思います。
1920頃から30年代に掛けてドクターズウォッチの機械を開発していますが、ロレックスにも機械を提供していました。グリュエンは、アメリカから工場を移すのですが、ロレックスと同じスイスのビエンヌという土地に工場を移しています。そしてロレックスと工場が数百メートルしか離れていない、お隣さんって感じだったんでしょうね。事実グリュエンの機械をベースにロレックスが手を加え、当時のロレックス プリンス(ドクターズウォッチ)に搭載されています。







アンティーク時計修理・販売 フジヤマ時計店
大分県別府市荘園1-1
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