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税理士試験の制度について簡単に説明します。
税理士になるためには、
①税理士試験で5科目(会計2科目・税法3科目)合格すること
②大学院で一定の課程を修了すること(ただし現在では税理士試験で一部科目の合格が必要となってます)
③税務官署で一定期間の勤務を経て、一定の研修を修了すること
④弁護士、公認会計士の資格を有すること
などです。
さて、いよいよ受験勉強を始めるわけですが、大学4年に近づくと、卒業までに必要な単位も大方取得しているので、毎日学校へ通うこともなくなり、アルバイトをしながら受験勉強していました。大学4年の時には、中途半端に就職活動をしながら、本当に税理士になるのかどうかも深く考えず、一応受験勉強はしていました。
例年税理士試験は7月下旬から8月上旬にかけて実施されるのですが、初年度の受験を終え、就職活動については深く考えず、9月よりは来年度の受験のため新たな科目の勉強を始めていました。初年度の試験は無事合格でき、就職については年末までに会計事務所で採用をいただいて無事新年を迎えることができました。
新社会人となって、受験勉強は夜間・休日の学校通いになるわけですが、ここからが長い長い受験勉強となりました。実務を勉強しながらの受験勉強ですので、1年1科目、早くて5年と考えていました。2年目の試験も何とか1年で合格でき、この時点で会計科目は終了し、これからが本番の税法科目への挑戦でした。
最初は法人税法の勉強を始めるのですが、税法の試験は、法律の記述が半分、計算問題が半分あり、この法律を要約したもの(理論)を暗記するのがなかなか大変で、1回目の試験では、十分な暗記もできないまま突入し、初めての不合格。当然の結果とはいえ、やはりショックでした…しかも飲み会へ出かけて帰った夜には母から「こんなことで本当に合格できるのか?」と涙を流されたのを今でも覚えています。
その後法人税の試験は2回目でパスでき、次は相続税に挑戦しました。これがまた暗記が大変で、1回目は惨敗でした。次の年の試験は手ごたえがあったものの、結果は不合格。ここまで6回受験して3勝3敗。もう次は2つ一気に取るしかない!てことで、一時期勉強に専念しました。
仕事をしていないので、勉強はできたものの、この年は2002年、日本でサッカーのワールドカップがあった年です。サッカー開催中は勉強が手につかなかったですね。
この年(これが最後でした)は消費税と相続税を受験しました。。
12月の合格発表、5科目をパスできた人は、官報(国が発行する広報誌と言えるもの)に名前が掲載されます。そこに名前が載っていました!相続税の再受験を覚悟していたので驚きと受験勉強から卒業できる喜びが交錯したのを記憶しています。