愛情は安売りしちゃダメ?

松尾聡子

松尾聡子

テーマ:コミュニケーション

愛情をあげすぎると
ありたがみがなくなる。

そんなふうに
自分の気持ちをセーブすること、
日本人にはありがちかもしれません。

今日は安心して
愛情をやりとりできるようになる。

そんな心のコツについて
お伝えします。




●愛情の「出し惜しみ」

以前、あるドラマで

「愛情は安売りしちゃいけない」
「ありがたみがなくなるよ」

という感じのセリフがありました。

こういうこと、
恋人同士の愛情の駆け引きで
よく使われますよね。

恋人同士だけでなく
親と子、夫と妻でも使われることも多いです。

いわゆる
愛情の「出し惜しみ」ですが

これ、本当に必要だと思いますか?

そこに気づいた受講生さんから
こんな感想をいただきました。

子供に対して
「私はOK、あなたはNG」

夫に対しては
「私はNG、あなたはOK」

でいる事が多いと認識しました。

先生に

「与えるストロークが有れば
出し惜しみしなくていい。
与えていいんだよ」

と言われ、

「私、出し惜しみしてる!」
と気付かされました。

子供にもっと良いストロークを与え

「私はOK、あなたもOKだよ」

という気持ちで
常に居れたら心地いいなと思いました。

また、自分自身にも
ストロークを与える事が大切と教えて頂き、

今まで、これも出来てなかったから
苦しかったんだと気付かされました。

自分にストロークを与える事に
罪悪感を感じてしまってましたが、

そうではなく、
コーヒーカップ理論で

私のコーヒー(カップ)を
いっぱいにする事で、

みんなにコーヒーを
分けてあげれると思うと、

罪悪感を感じなくてもいいように
思えました。

(Cさん)




ストロークというのは、

「あなたの存在を認めています」

ということを伝えるための
言葉や行動のことです。

「あなたのことが好き」
「あなたといて嬉しい」

そんな肯定的なストロークで
満たされると

とっても嬉しいし、幸せな気持ちに
なれますよね。


●あげすぎると、自分がもらえなくなる?

でも、それをたっぷりあげちゃうと
相手がありがたみを感じなくなり

ストロークを喜ばなくなるかもしれない、
と心配になっちゃうんですね。

つまり「自分の愛に応えてほしい」
「自分の愛に喜んで感謝してほしい」

という、自分が望むストロークを
もらえなくなるので

あえて、自分もストロークを
出し惜しみすることで
ストロークを手に入れようとするんです。

たとえば、子どもは
親からのストロークがほしいものです。

だから、親があまり
ほめてもらえないと
親にもっとほめてほしくて

一生懸命いい子でいようと振る舞ったり
勉強や運動をがんばったり・・・
みたいなこともあります。


●自分が出し惜しみしていると・・・

でも、実は
これって鏡のようなもので

自分が出し惜しみすると
相手も同じように
出し惜しみするようになっちゃうんですよね。

特に、夫婦や親子など
それがストロークを交換するやり方として
パターン化されちゃうと

お互いに出し惜しみしながら
生活していく、ということになります。

それって、ちょっと
残念というか

せっかくお互いに
あげたいストロークがあるのに

自分もガマンして渡さないし、

そして自分も
欲しいのにもらえないというのは
もったいないですよね。


●「好きなだけあげる」心地よさ

好きな人、大事な人には
変なガマンをせずに

あげたいだけ、好きなだけ
ストロークをあげてみてください。

それって、自分の「好き」を
大事にすることになるので

実は自分の心のカップも
どんどん満たしてくれるんです。

そして、相手がストロークをもらうことに
慣れたり、ありがたみを感じなくなったり、

という心配は、不要です。

心地よいストロークのやり取りは
お互いの心をどんどん満たしこそすれ、

飽きることはありません。

もし、飽きたとしたら、

それは、それまでの関係性であり、
そこまでのご縁だった、
ということです。

大切な人だったら、
大切な人だからこそ、

出し惜しみしなくても
きっときっと、大丈夫!

自分の「好き」の
出し惜しみをしない楽しさを

大切な人の心と
自分の「好き」を信じる心地よさを

ぜひ、体感していただきたいなあと
思います。

心地よく暮らす心のヒントは
こちらでもお伝えしています。

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松尾聡子
専門家

松尾聡子(カウンセラー)

Le Port(ル・ポール)

聞いて終わりではない、変化を起こすカウンセリング。知識だけではなく、実際に普段の生活ですぐに役立つ心のスキルを伝える講座。

松尾聡子プロは長崎文化放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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