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コラム

これって、DV?

2023年11月29日

テーマ:セックスレス

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

先日、長崎の男女共同参画センター
「アマランス」主催の

「DV根絶のための連続講座」を
受講してきました。

講義をしてくださったのは
弁護士、警察官、子ども支援センターの方などです。

昔は、DV、暴力というと
「身体的暴力」であり

法律もそれに基づいていたわけですが、
現状はそればかりではないんですよね。

「精神的暴力」「性的暴力」も
同等に扱うべき、ということで

DV防止法の改正法が
令和5年、5月12日に成立し、
令和6年、4月1日に施行予定だそうです。

というわけで、今回はその中でも特に
夫婦の性的DVについてお伝えします。




●よく聞くこんなセリフも・・・

日常的に自己価値を下げられる言動で
精神的に追い詰められる状態を

精神的暴力と言われます。

家庭内だけでなく、
職場などでも行われますよね。

そういううパワハラ、モラハラも
精神的虐待です。

そして、よく聞くこんなセリフ、

「夫婦なんだから、セックスするのは当たり前」

「拒否するのは、妻としての義務を果たしてないことになる」

「結婚してるんだから、避妊する必要はない」

「夫の性欲を解消するのは妻の役割」


その結果、当たり前のように行われている
「同意のない性行為」、

その結果としての、望まない妊娠。

これも実は、夫婦であっても
性的暴力、つまり性的DVなんです。

「夫婦なんだから応じなければならない」
という思いが

当事者自身も、それが暴力であることを
認識しにくくさせてしまい、
それが性的DVの悪化、長期化につながっています。

こんなふうに、虐待やDVは
被害を被害と思わせないように
コントロールさせてしまうのが特徴です。


●夫を訴えたい?

といっても、
それが性的DVであったとしても

実際に夫を訴えたいとは
思ってない人が多いのではないでしょうか。

ただ、「夫婦だからするのが当然」
という常識よりも

「するのがつらい」という
私の気持ちをわかってほしい。

「愛してればできるはず」
「オレの性欲はどうしてくれる」

という言葉が生み出す罪悪感で

身体だけじゃなく、心も攻撃することをやめてほしい。

好きで一緒になった夫です。

ただ、大事に扱ってほしい。

したい方の気持ちだけでなく、
したくない方の気持ちも聞いてほしい、

そう思っている方が
多いのではないかな、と思います。


●わかってもらった、その先に

でも、気持ちをわかってほしくても

なぜしたくないのか、
わからなくて説明できなかったり、

説明できたとしても、
そこからどうやって、夫婦関係を
再構築していけばいいかわからない・・・

そこで、悩んでいる、という方も
いらっしゃるかもしれません。

そんな方は、ぜひ一度、
お話に来てくださいね。


●「法律に頼る」という選択肢

ただ、夫がまるで聞く耳を持たず、
改善の余地が見出せない。

このままでは、
身体も心も壊れてしまいそうだとか、

お子さんにも悪影響を及ぼしていて
自分ではどうにもできない場合は、

「法律に頼る、という選択肢がある」

ということも、

ぜひ、知っておいていただけると嬉しいです。

そして、先ほどのよく聞くセリフに
自分を責めてしまいそうなとき、

それは、とても理不尽な言葉であること、

自分が悪いわけではないことも
思い出してくださいね。

セックスレスについては
こちらの無料メール講座も参考にしてください。

この記事を書いたプロ

松尾聡子

夫婦関係のカウンセリングのプロ

松尾聡子(Le Port(ル・ポール))

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