「自分の軸」と「自分勝手」の違い

松尾聡子

松尾聡子

テーマ:生きづらさ

先日、開催した「自分の軸をつくる」無料オンラインセミナーは、募集終了日前に満席となりました。

ありがとうございます。

●「自分の軸」を持てる人って?

さて、「自分の軸」をしっかり持っている人って、どんな人をイメージしますか?

たとえば、人の意見に左右されない、とか

自分の気持ちを臆せずにちゃんと言える、とか

人の顔色にいちいち動揺しないでドーンと構えていられる、とか。

こんなふうに生きられたら、他人や世間にビクビクしなくていいので

毎日を安心して、のびのびと生きていけそうですね。


●「自分の軸」と「自分勝手」

自分の気持ちを偽らずに相手に伝えること。

自分で自分の気持ちをちゃんと大事にできている。

自分が自分自身を大切に扱うことができる。

自己肯定感を持つための一番大事な基本です。

ただ、ここで勘違いしやすいことがあります。

それが「自分勝手」です。

自分の気持ちを大事にすることにフォーカスするあまり

自分勝手になってしまうことがあります。


●自分の気持ちを大事にしてみる

たとえば、お友だちから遊びに誘われたけれど、本当はあまり行きたくない・・・

そんなとき、今までは相手に嫌われるのが怖くて断れなかった。

でも、自分の気持ちを大事にしよう!と思って

勇気を出して、約束の日の朝に

「ごめん。やっぱり行かない」と、連絡できた。

自分の気持ちを大事にできた!

ちゃんと断れた自分、ばんざい!!


●そして、相手の気持ちは?

たしかに、イヤなことをちゃんとイヤだと言えたこと、

自分の気持ちを大事にできたこと、

これは、とってもステキなことです。

でも、ドタキャンされた相手の気持ちは、どうでしょう?

相手は、朝から楽しみにして、おしゃれしたり準備したりしていたかもしれません。

もちろん、そのために、他の予定を入れずにいたはずです。

自分の事情があるように、相手にも、相手の事情があるんですよね。

自分の事情や気持ちを大事にするばかりで

相手の事情や気持ちを大事にできないとき、

それは「自分勝手」になります。


●自分の気持ちも相手の気持ちも大事にする

もともとは、自分が最初から誘いを断って、約束をしなければよかったわけです。

といっても、その時は断れなかったのだからしょうがないし、

そうでなくとも、気が変わることは誰にでもあります。

ここで大切なことは

自分の気持ちを大事に扱うのと同じように

相手の気持ちも、大事に扱うこと。

どちらかだけを大事にするのではなく、

どちらも、同じくらい大事にすること。

これが、とっても大切なポイントです。

そうすると、断り方も、もう少し変わるはずですね。

「私だったら、どんなふうに断ることができるかな?」

と、ちょっと考えてみてくださいね。


リンクをコピーしました

Mybestpro Members

松尾聡子
専門家

松尾聡子(カウンセラー)

Le Port(ル・ポール)

聞いて終わりではない、変化を起こすカウンセリング。知識だけではなく、実際に普段の生活ですぐに役立つ心のスキルを伝える講座。

松尾聡子プロは長崎文化放送が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

夫婦関係のカウンセリングのプロ

松尾聡子プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼