60歳ちょっと前の方、自宅のリ・ボーンを考えてみては?
新年も2週間が経ちました。1年は52週間ありますから、残りは50週です。
そう切り出したのは、あまりにも1年が早く過ぎてゆくからです。
私もついこの間、大学のセンター試験を受けたと思っていたのに、あれから30年が過ぎました。
光陰矢の如しとはよくいったものです。
このままボヤボヤしていたなら、やりたいことも叶わない。
気づいたら棺桶の中、なんてことにならいないよう、悔いのない人生を送りたいものです。
わたしは年末年始は松本の実家へ帰省するのが恒例です。
あいにく今年は我が家に受験生がいるものですから、私だけで両親の顔を見にいってきました。
父親は80歳、母親は76歳といよいよ後期高齢者となっており、もういつその時が来てもおかしくありません。
父の兄弟姉妹はすでに全員他界しており、割とくよくよする性格で、A型の父は、20年前に前立腺がんを患い、割と短命の家計のようなので、毎年年末の家族間あいさつの際は、酒を飲みながら、
「お墓は〇〇にしようと思う」
「いったいこの家はどうするんだ?」(実家には父と母のふたりで暮らしています)
「お葬式代くらいは残してある」
などと、20年来同じことを述べるのです。
答えなんて言えるはずもない質問もちょくちょくされるのですが、最近その言葉にも信ぴょう性が出てきているのは事実ですが、
まあ、酒を飲むこと飲むこと。
そしてまた食べること食べること・・・。
この調子だとまだ10年は大丈夫そうだな~、と感じてしまう息子なのでした。
耐震・断熱リフォームを20年前に実施済み
前立腺がんで「ひょっとしたら」の2年後、父の定年退職を機に、当時まだリノベーションなどという言葉は知られていなかったのですが、
松本市の塩原家(実家)は、ある意味実験的に、”耐震・断熱・水廻りの同時改修”と銘打って1000万リフォームを決行しています。
室内はあまり手を加えておらず、モルタル+塗装の外壁の外側にグラスウール断熱材を55㎜付加断熱し、床はほとんどを剥ぎ取り、白あり消毒+防湿シートを敷き込み、グラスウール断熱を140㎜、最終的に無垢フローリングで仕上げています。
天井は天井を解体せず、小屋裏に潜入して防湿シートを張ったうえでやはりグラスウールを300㎜。
そして断熱改修の肝である窓は全て樹脂サッシ(ペアガラス)に付け替えました。
暖房は温水パネルヒーターを各部屋に配して、原則全館暖房にしています。
現在は使わない部屋も多いのですが、年末年始やお盆など家族が多く集まるときは当然ながら全館暖房にしていますので赤ん坊(いよいよひ孫か?)がいても安心です。
「実家に帰ると必ず風邪をひく」
「靴下を三重で履いて、ヒートテックを着た上にフリースを常に着ている」
「寝るときにも靴下は脱げない」
「風呂はめちゃくちゃ寒いので入らない」
「窓が結露していて開かない。おふくろが1時間おきに雑巾で拭いている」
「年末年始は常にファンヒーターが10台くらい稼働している」
「灯油を入れに1時間おきくらいに外にでてオイルタンクのところでじっと待っている絶望ときたら」
「1泊が限界」
「いつか相続したらと考えると、せめて解体費は親が負担してもらいたい」
この時期、寒い実家について感じているネガティブな声がとてもとても多い。
「よくあんな所に住んでいるものだ」
ほとんどの方はそんな風に感じつつ、早々に実家を後にしているのではあるまいか。
我が家もあの16年前のリノベーション工事を決行していなければ同様だっただろう。
孫はじいちゃんの前で自らの肉体をアピール。
これも断熱リフォームのおかげか、酒のちからか?(笑)