失敗したくないリフォーム!~浴室編
調査はかなり念入りに行います。図面が残っていない場合も少なくありません。
この場合、既存の図面を起こす作業が大事です。特に柱の位置は重要です。許されれば、天井を一部解体し、梁の位置も確認したいところです。
この情報を構造計算プログラムに入力し、耐震上の問題点を洗い出します。
もちろんお客様から、現在のお住まいに対する不満、生活スタイル、工事予定期間、予算の上限などもお聞きします。
断熱改修の場合は、全館暖房の場合20℃設定でどのくらいのエネルギー消費が見込まれるのかもお示しします。(新住協のQPEXというプログラムソフトを用います)
これらを総合し、予算と改修工事の優先順位を天秤にかけながら見積書(初期は、予算配分メニュー)をおつくりします。このあたりが改修計画のキモです。予算が少ないならば、少ないなりに提案します。
水廻りの改修も当然のようにあることでしょう。単純に住設機器を入れ替える工事だけであれば、私の存在意義はそれほど大きくありません。しかし、どうせやるなら冷めにくい浴槽にしたいところですし、キッチンも暖かい空間で料理してもらいたい、そんな想いをお伝えします。
また、冬季の暖房をどうするか、ということも重要なテーマになります。これまで開放式のファンヒーターを各部屋に置いて、水廻りや廊下との温度差やガラス面の結露がひどい場合がほとんどです。温水パネルヒーターを用いた全館暖房の提案や、薪ストーブの採用を積極的におすすめしています。とはいっても断熱材をきちんと入れて、冷暖房の効きが良くなることの方が優先順位が高いことは明らかです。