「本当にお願いしたいこと」から遠ざけてしまうコミュニケーション その1

山ノ内恵理

山ノ内恵理

テーマ:NVC

こんにちは。

今回は、「本当にお願いしたいこと」から遠ざけてしまうコミュニケーションについて、お話しします。

あるタイプの言葉とコミュニケーション方法は人や自分に対して暴力的に働く一因となります。
それらは、お互いの心の底からの訴えを遠ざけてしまいます。

お互いの心の底から、なんていうと、すごく大げさなんですが、要するに本当に伝えたかったこと、本当の自分の気持ちから外れてしまうということです。

そんなコミュニケーションのひとつに

「道徳を持ち出す」というものがあります。

え、道徳がいけないの?と思われる方も多いと思いますが、そう、道徳を振りかざして人を裁くことが、本来その人が言いたかったことから遠ざけてしまう一因になるのです。

自分の考えにそぐわないふるまいをする相手が悪い、まちがっているとほのめかすやり方。

「自分勝手だね。そういうところ、直した方がいいよ」
「怠けてるよね。みんな、一生懸命やってるのに」
「偏見だよね、それって」など。

これらのようなことばを使えば、相手はこちらの価値観に沿った行動をとってくれるかもしれません。でもね、それは恐れや罪悪感、恥の意識からの行動である可能性が高くて、心底、あなたに賛成しているわけではないかもしれませんね。
相手は直接的、あるいは間接的な強制力を感じてこちらの価値観に従っているだけです。

でも誤解しないでくださいね。
「価値観にもとづいた判断」はいけないといっているわけではないです。価値観は人それぞれが持っているものであり、敬意を払うべきものです。
しかし!相手がそれに反するふるまいをすると、途端に「道徳にもとづいた判断」を下しているかもしれません。

それが、「本当にお願いしたいこと」から遠ざけてしまうコミュニケーションなのです。

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山ノ内恵理
専門家

山ノ内恵理(アンガーマネジメントコンサルタント/NVCファシリテーター)

株式会社J・キャリアコンサルティング

「怒り」はあなたが探し求めているものへの道しるべです。アンガーマネジメントで怒りをコントロールしながら、NVCとIFSであなたの「怒り」に隠されたあなたが「必要としているもの」を見つけます。

山ノ内恵理プロは信濃毎日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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