ゴールイメージの共有不足がチーム内に綻びを生む!?
物事がうまく行かなかったときに
それをどう説明しますか?
あるいは、常識を全てひっくり返す
ようなことを誰かが成し遂げたときに
それをどう説明しますか?
例えば 、アップルはなぜあれほど
革新的なのか?
また、毎年毎年他の競合のどこよりも
革新的であり続けていられるのか?
そもそもコンピュータ会社という点
では、他の同種の会社と変わりは
ありません 。
同じような人材を同じように集め、
同じような代理店やコンサルタントや
メディアを使っています 。
それなのに、なぜアップルには他と
違う何かがあるように見えるので
しょうか?
実は、偉大で人を動かす指導者や
組織は全て考え行動し伝える仕方が
他とは全く違っているのです。
そして、そのやり方は他の人達(会社)
とは正反対なのです 。
そのアイデアを定式化したものが、
サイモン・シネック氏が提唱する
ゴールデンサークル(GS)です。
それは非常にシンプルなものです。
「WHY(なぜ)」
「HOW(どうやって)」
「WHAT(何を)」
の順番で円が構成されています。
この小さなアイデアであるGS によって、
組織やリーダーが、なぜ他にはない力を
得ることができるか説明できます 。
世の中の誰にせよ 、どの組織にせよ
自分たちが”何を(What)”しているかは
分かっています。
そして、説明もできます。
また、誰でも”どうやるか(How)”を
分かっている人もいます
それは、差別化する価値提案とか固有
プロセスとか独自のセールスポイントと
呼ばれているものかもしれません。
でも、「”なぜ(Why)”やっているのか」
がわかっている人や組織は思いの他
少ないのです。
「利益」は「なぜ」の答えではありません。
それはあくまで「結果」です 。
「なぜ(Why)」を問うとは、目的を問う
ことに他なりません。
- 何のために?
- 何を信じているのか?
- その組織の存在する理由は何か?
- 何のために朝起きるのか?
- なぜそれが大事なのか?
実際私達が考え、行動し、伝える
やり方は普通外から中へです
What→How→Why
でもこれは当然なんです。
なぜなら、明確なものから曖昧なものへ
向かうのが自然だからです。
しかしながら、飛び抜けたリーダーや
飛び抜けた組織は、業種業界規模に
関わらず考え、行動し、伝える時に
中から外へと向かいます。
Why→How→What
Whatからスタートすると
何をして、他とどう違い、どう優れて
いるかを述べ相手に何か行動を期待
します 。
期待する行動とは、購入だったり、
投票だったりする類いです。
例えば、
「この車は、我が社のニューモデルです。
低燃費でシートは総革張りです。
価格もお手頃です、いかがですか? 」
どうでしょう?
これで何人の人が心を動かされるで
しょうか?
では、Whyスタートの場合はどうなる
でしょうか?
たとえば、アップルを例にあげます。
「(Why)我々のすることはすべて
世界を変えるという信念で行っています。
違う考え方に価値があると信じています。
(How)私たちが世界を変える手段は
美しくデザインされ簡単に使えて親しみ
やすい製品です 。
(What)こうして素晴らしいコンピュ
ータができあがりました」
どうでしょう、車の例より心動かさる
のではないでしょう?
実際、買いたくなりますよね?
かく言う私もアップルの大ファンです。
そう、アップルの「Why」に魅せられた
一人であると感じています。
すなわち、 人は「何を」ではなく
「なぜ」に動かされるということです。
あなたの会社(組織)は、常に「なぜ」
を問うていますか?
参考・引用『WHYから始めよ! インスパイア型リーダーはここが違う』著:サイモン・シネック、出版:日本経済新聞出版(2012/1/25)