「なぜ?」を問い続けることが組織を強くする?
神なき後の運命、リーダーシップの間違い
組織を力強く引っ張っていくカリスマリーダーが
いる会社は魅力的なことが多い。
このカリスマリーダーと聞いてパッと思い浮かぶ
人は色々いると思う。
その中の一人として、アップル社の故スティーブ
・ジョブズ氏を挙げても異論はないだろう。
なぜ、人はカリスマ経営者(リーダー)に 惹かれのだろう?
では、なぜ、人はカリスマ経営者(リーダー)に
惹かれのだろう?
そもそも人間という種は、太古の昔から群れの
トップの言動に注意を払ってきた。
脳内の情報処理に関する研究によると、我々が
リーダーの言動に対して反応する脳の領域が
あるという。
それは、実は進化が進んだ大脳皮質ではなく、
爬虫類脳といわれる後脳だったり、生命維持や
本能行動を司る大脳辺縁系あたりだというのだ。
原始の時代、誰がここでの”ねぐら”を支配して
いるかを知ることで「摂食の順位」を上げる
ことができる。
つまり、自分の利益にかなう決定を誰が下せる
かを見極めることが、生き残るために必須の
条件だったということだ。
すなわち、それはサバイバルのためにDNAに
刻み込まれた本能的メカニズムといえる
でしょう。
卓説したリーダーが率いるチームの強みと弱み
翻って、会社で考えれば、チームを指導し、
士気を高め、その場を切り盛りする一人の
卓越した個人(リーダー)に従うという
のが、それに当たるといえるだろう。
その個人(リーダー)を圧倒的に重んじる
チームをヒーロー陶酔型チームワークと呼ぶ
ことにしよう。
まさに、故ステーブ・ジョッブズが率いた
アップル社の例がそれだ。
その最大の利点は、リーダーが好調なら
組織は成功し、しかも比類無き大成功を
おさめる可能性が多いということだ。
それは、この卓越したリーダーについて
いけば絶対に成功すると露ほども疑わない
確信がチーム全体に浸透しているからだ。
さらに言えば、それが絶対的自信となって
チーム全体に行き渡っているという状態
でもある。
しかし、その強みが故に、最大の弱点と
なり得るのは世の常だ。
つまり、その強みが、大きな落とし穴に
落ちる要因となる可能性も高いわけだ。
チームの力の源泉が、一人の卓越した
リーダーに支えられてきたことが
むしろ大きな弱点になるということだ。
チームがカリスマリーダーに頼る危険
もし、その卓越した一人のリーダーが
突然いなくなったらチーム(会社)は
どうなるだろうか?
今までチームの大きな原動力になっていた
揺るぎない自信が崩れ始め、チームの隅々
まで疑念が波紋のように周囲に広がって
いく可能性があるのではないか。
その疑念が、本来優秀であろうメンバー
から集中力と自信を、さらには逆境への
免疫力をも奪い去ってしまうことになる。
だとすれば、卓越したたった一人のリーダー
に頼るチーム作りは、大成功を収まる可能性
も高い反面、チーム崩壊の最大の要因にもなり
得るということです。
さて、どうやってあなたの会社は、優れた
チームを作りますか?