痛みとコンディショニング
生体力学と機能解剖
みなさんは、バイオメカニクスという言葉をご存じでしょうか。生体の運動と運動に関係する生体の構造を,主として力学的な視点に立って研究する学問領域です。重力環境下で生活している私たちの身体には、様々は負荷(力)が加わっており、それに順応するための構造を有しています。骨や靱帯や筋肉、腱、筋膜など様々な組織は、これらの重力下で対応出来るような構造になっており、それによって人の動作が問題なく出来るのです。機能解剖とは、動きに対する靱帯や筋肉、関節の働きを解剖学的視点から捉えたものであり、バイオメカニクスを機能解剖に置き換えて見ることで、どんな動作で痛みが出るのかなどの要因がわかるのです。痛みが軽くなる動作や姿勢も理解することが出来ます。
姿勢と動作
長時間、身体に負荷のかかる姿勢や動作をしていると、人の身体に構造的な問題が生じます。筋肉が過度に緊張したり、骨や神経に引っ張られたり圧迫されたりするストレスがかかって痛みが生じてきます。たとえば、歩くときや立ち上がる時に、膝が内側に入りやすい人は、膝の内側やすねの骨の内側、足裏の内側などに痛みが生じやすくなります。逆に膝が外側に動きやすい人は、膝の外側やすねの外側に痛みが生じやすくなったり、足首を捻じりやすくなったりします。問題のある動作には、部分的に動作に必要な筋力が十分に機能していないために生じるような痛みもあり、筋力や関節の動きを変化させることにより痛みが軽減する場合もあります。座っている姿勢を長く続けたり、体重が左右均等にかかっていない状態で座っている姿勢が長くなったりすると、腰の一部に負荷がかかって痛みの要因になったりするのです。
動作と痛みの関係を見る
姿勢は、動作に影響してきます。ちょうど、漫画のコマ送りが動画の漫画になるイメージです。動作の一コマ一コマを丁寧にみて筋力や可動域の問題を見つけ、対応していくことが重要です。これは、スポーツ選手だけでなく、私たちの普段の生活動作でも見られることです。身体の使い方のクセや、生まれつきの骨格の影響などもあります。身体に生じている動きの問題は、身体の特徴が人によって違うため、人によってそれぞれ違うのです。その特徴によっても、日常生活で注意すべき点やトレーニング、ストレッチなども変わってきます。
身体の特徴や使い方を評価
身体の特徴を丁寧に評価し、立ち上がり動作や歩行、スポーツに特徴的な動作の問題点を見つけていくことで、痛みを軽減したり、子どもの正常な発育を促すことも出来るのです。こうした観点から、人の身体に生じている歪みなどを見つけ、ストレッチやトレーニングなどを行っています。
歩き方や動き方、姿勢など気になる方は、是非ご連絡ください。
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