労働災害と腰痛予防
30年前よりかなり進歩した痛みへの対応
腰痛は国民の8割以上が経験する症状です。ぎっくり腰や慢性的な腰痛など、悩まれている方は多いのではないでしょうか。その治療法は、まだまだ十分に確立されているとは言えないかもしれませんが、症状を軽くしたり、予防したりする方法は、ある程度わかってきているといえるのではないかと思います。私が理学療法士になって30年以上経ちますが、その間、腰痛に限らず、肩関節や股関節、膝関節など、身体のあらゆる関節の症状に対しての対応方法は、徐々に確立されてきています。当時とは比較にならないほど、様々なことがわかってきて、対応方法もかなり精度の高いものが増えてきています。
腰の痛みと背骨の動き
腰痛に関しては、背骨の動きが硬すぎると腰痛が発生しやすいことがわかっています。また、腰痛の方は、腰の骨の分節的な安定性が低下している傾向があります。背骨は柔らかくし、腰の骨は動的な安定性を高める身体機能つくりが重要になります。背骨が硬いと動作の中で、どうしても腰にかかる負担が大きくなります。歩く、立ち上がるなど日常生活上での動作で、腰の骨は大きく振動しやすいのです。腰の骨は背骨や肋骨、頭を支えるためにしっかりとした筋力が必要になりますが、背骨が硬すぎると、腰の筋力だけでは追い付かずに腰の骨や椎間板、靱帯などに過剰な負荷が生じることになり、腰痛が発生します。ポイントは、背骨の動き(柔軟性)と腰の骨の安定性にあるのです。
背骨の柔軟性改善と腰の筋力改善
背骨は、大きく分けて4つのタイプがあるといわれています。日本人に多いのは、腰に対して背中が後ろに位置するスウェーバックという姿勢です。高齢者の方は特にこの姿勢の方が多いのですが、こうした姿勢の方は、腰が痛くなったり膝が痛くなったりしやすい傾向にあります。背骨の柔軟性を改善したり、腰の筋肉をしっかり機能させ、安定性を上げる対応が必要です。弊社では、痛みの改善と同時に予防についてもご紹介させて頂いております。症状が改善するための、精度の高い技術とエクササイズ、ご自身で腰痛を再発させないための管理の方法などを提供しております。皆様のご来院を、心よりお待ちしております。
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