労働災害と腰痛予防
職業性腰痛と予防
腰痛は、業務上疾病の中で約6割を占める、コントロールすべき重要な疾患です。コロナ禍での座った状態での長時間のPC作業や運動不足などにより、背骨の柔軟性が低下して腰痛を引き起こしやすい状態になっている方が、多数いらっしゃることと思います。痛みが出る要因は、そうした柔軟性の低下による組織への持続的な負荷が要因で、これらを改善することで腰痛の予防は可能です。
腰痛を引きおこす要因
腰痛を引き起こす要因は、心理的要因や社会的要因、環境的要因、身体機能的要因など様々です。これらが身体構造に様々な影響を与えて、腰痛を引き起こすと考えられます。腰部は、腰椎、椎間板、筋、筋膜、靭帯など様々な組織で構成されていますが、上記の要因が最終的には生体力学的要因となり、腰部を構成する組織に過負荷が生じて痛みが出ると考えられます。大切なことは、腰部だけでなく、胸椎を含めた脊柱全体の分節的柔軟性と分節的安定性が得られることが重要になります。過度に動きすぎている部分は、分節的安定性が必要となり、過度に硬すぎる部分は、分節的柔軟性が必要ということになります。
徒手療法と安定化エクササイズ
介護などの保健衛生業やデスクワークを中心とした職業などでは、腰痛予防は喫緊の課題として捉えられています。建設業や土木業などでも腰痛を抱えている方は多くいらっしゃいます。そうした皆様に、弊社では企業に出向いての腰痛予防の講話や指導、徒手療法などの施術、エクササイズの指導や環境面への指導などを行っています。お困りの方は是非、弊社へお問い合わせください。