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膝の痛みと動き~成長痛~

常盤直孝

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テーマ:成長痛



膝の痛みと成長痛

 成長期の子どもは、骨の端の成長線と呼ばれる部分が成長していきます。一般的に、成長痛は身体(骨)の成長に筋肉の発達が追い付かないために、骨の端っこにある成長線と呼ばれる、骨が成長する部分に負荷が生じて、骨が剥がれてきたり腱に負荷がかかって生じます。成長痛は、やむを得ないもので防ぎようがないと考えている方もいるようですが、実際には防ぐこともできますし、しっかり対応すれば痛みを早期に軽減することも可能です。

骨盤の安定性を強化する

 現代の子供には、「子どものロコモ」と呼ばれる状態が生じています。身体が硬くなり、身体に生じる衝撃緩衝機能が低下して、筋肉や腱、骨にかかる負担が大きくなります。衝撃緩衝機能が低下すると、筋出力が抑制され、筋力を十分に発揮することが出来なくなります。その人が持っている筋肉量に対して本来発揮出来る筋力が、発揮できない状態となり、バランスが悪くなり、結果的に筋肉などに過度な負荷が生じて痛みが出るのです。膝関節に生じる成長痛に対しては、大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)をストレッチすることが推奨されていますが、これだけでは十分とは言えません。骨盤の安定性を改善するエクササイズも行う必要があり、さらに背骨や肋骨の位置や動きを改善する必要があります。

背骨を動かしやすくする

 骨盤の動きをコントロールするのに大切なのが、背骨の動きです。背骨が後ろに反りにくくなっている人は、腰の負担が大きくなるだけでなく、立ったり歩いたりジャンプしたりしたときの、骨盤の安定性が十分に確保出来なくなりやすいです。背骨の動きや位置は、人によって様々ですが、下の写真のようなエクササイズは、多くの方に効果的だと思います。痛みが出ないように注意しながらやってみてください。このエクササイズが適切ではない方もいます。特に腰椎分離症や腰椎すべり症と診断された方は、このエクササイズは実施しないようにしてください。プロの管理下で実施することをお勧めします。この他にも、成長痛を予防したり、症状を軽減する方法はたくさんあります。まずは整形外科の先生方の正確な診断が必須です。トレーニングや対処方法などについては、身体の特徴を詳細に評価をして、その方に合ったトレーニングを指導しております。トレーニング実施前と実施後で、エクササイズの効果を実感して頂きながら指導しております。お陰様で、お喜びのお声も多数頂いております。是非、一人でも多くの方に実感して頂きたいと思います。

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常盤直孝
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常盤直孝(理学療法士)

フィジカルケア宮崎

肩こりや腰痛、関節痛の慢性的な痛みや怪我等回復後の不調など、長引く痛みや動きの違和感などに悩まされている方へ、理学療法士、トレーナーとして得た長年の経験を元に、さまざまな見地から原因を探り調整します。

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