手書きの資料をChatGPTで見やすい資料に|パソコンなし、スマホだけ。一緒にやって15分
AIのアプリを入れてはみたものの、何も書かれていない入力欄を前にして、手が止まってしまう。パソコンは苦手だけれど、スマホなら毎日さわっている。この回は、そんな方に向けて書きます。
AIには、人に頼むときと同じ言葉で頼めば十分です。特別な言い方を覚える必要はありません。ここでは、スマホで今日から試せる頼み方を3つ紹介します。どれも写真や資料は要らず、文字か声だけで頼めるものです。
用意するのは、AIのアプリを1つだけ。ここでは、Googleの「Gemini」を例にします。AndroidでもiPhoneでも使えて(iPhoneは App Store で「Gemini」と探して入れます)、Googleアカウントがあれば無料のプランから始められます。文字を打つのが面倒なら、マイクのボタンを押して、声で頼むこともできます。
出典:Gemini アプリ ヘルプ「Gemini モバイルアプリを使ってみる」https://support.google.com/gemini/answer/14554984?hl=ja
出典:Google「Gemini をもっと活用しよう」(Gemini のプランのページ)https://gemini.google/subscriptions/
以前のコラム「手書きの資料をChatGPTで見やすい資料に」と「紙の表をGeminiで電子化」では、紙を写真に撮ってAIに渡しました。今回はその一歩手前です。写真を使わず、話しかけるだけで試せることから始めます。
例1:言いにくい連絡の文を、下書きしてもらう
「取引先に、来週の打ち合わせの日にちを変えてほしいとお願いするメールを書いて。ていねいに、短く」
出てきた文は、そのまま送りません。言い回しが自分らしくなければ、「もう少しくだけた言い方にして」「3行にして」と続けて頼めば、書き直してくれます。相手の名前や日にちは、最後に自分で入れます。
例2:分からない言葉を、やさしく説明してもらう
「DXって何? 中学生にもわかるように、3行で教えて」
ニュースや会議で出てきた言葉を、その場で聞けます。コツは、誰に向けた説明かと、どのくらいの長さかを添えることです。分からないところが残ったら、「2行目をもっとかみくだいて」と重ねて聞けばいい。人に何度も聞き返すのは気が引けても、AIが相手なら遠慮はいりません。
例3:考えをまとめる相手になってもらう
「来月の朝礼で3分話したい。テーマは安全運転。話のたたき台を3つ出して」
ここでAIがするのは、たたき台を出すところまでです。3つのうちから使えそうなものを選び、自分の体験を足して話すのは、自分です。何もないところから考えるのはしんどくても、出てきた案を見て「これは違う」「これなら話せる」と選ぶのは、ずっと楽です。
入れないものと、うのみにしないこと
始める前に、2つだけ決めておきます(会社のアカウントで使うなら、会社の決まりが先です)。
1つ目は、お客様の名前や連絡先、社外に出せない情報を入れないこと。Geminiのヘルプには、サービスをよくするために人がチャットの一部を読むことがあるので、見られたくない機密情報は入力しないように、と書かれています。気になる方は、設定の「アクティビティの保存」をオフにすると、それ以降のチャットはレビューやサービスの改良に使われない、とも案内されています。名前を置き換えて頼むやり方は、以前のコラム「AIに個人情報を入れていいか迷ったら」に書きました。
出典:Gemini アプリ ヘルプ「Gemini アプリのプライバシー ハブ」https://support.google.com/gemini/answer/13594961?hl=ja
2つ目は、答えをうのみにしないこと。同じヘルプには、生成される情報が不正確な場合がある、とも書かれています。例2の説明も、大事な場面で使うなら、別の資料でも確かめます。
まとめ
- 頼み方は、人に頼むときと同じ言葉でいい。誰に向けて、どのくらいの長さか、を添える
- 出てきたものはたたき台。合わなければ、続けて頼み直す
- お客様の情報は入れない。答えはうのみにしない
何でも任せられる道具ではありません。それでも、AIはスマホの中にいる、何度聞き返しても嫌な顔をしない相手にはなります。宮崎の会社やお店で、パソコンが苦手な方ほど、まずは毎日さわっているスマホから。3つの例のうち1つだけ、今日試してみてください。


