仕事を辞めたいと思う職場トラブル
就職戦線を勝ち抜いてようやく入社した会社なのにどうも居心地が悪い…
順調にキャリアを重ねてきたと思っていたけれど最近気力が湧かない…
配属先が変わってからどうも仕事が上手くこなせなくなった…
などの思いに悩んではいないでしょうか。
優秀で生真面目な人ほど、上手くいかないことを自分の能力のせいにしてしまいますが、日々苦痛を感じるようになってしまったら、それは、あなたのせいではありません。職場が合わずにストレスを感じている証拠です。
ストレスは、徐々に精神や体をむしばんでいきます。
我慢の限界を超えてしまうと、職場でトラブルを起こしたり、何らかの病気を発症してしまいます。毎日がストレスでキツイのが当たり前になってしまうと自分の心身の異変に気付くのが遅くなってしまい、取り返しがつかなくなることもあります。
自分の心身の状態は健全であるかどうか、現在の職場は自分に合っているのかどうか、今一度、客観的に見つめ直してみましょう。
職場が合わないと感じる原因
会社に通うことがルーチンになって、毎日ただ疲れるだけになっていませんか?
最初から何かおかしいと思っていた人もいれば、以前は、念願の会社・部署で働けて忙しい中にもやりがいや楽しさを感じていたのに、という人もいるでしょう。
では、どうして、毎日がストレスになってしまったのでしょう。
多くのケースで問題になっていることを上げてみましょう。
・職場の人間関係
どんなケースでもストレスの原因の筆頭は人づきあいですが、特に職場の人間関係は仕事がからむのでやっかいです。上司、同僚、部下とは上手くいっているでしょうか。「なんとなく苦手」のレベルであれば、気持ちの上で割り切ることで改善できたりもしますが、度を超した「いじめ」に近い仕打ち、上司からの「パワハラ」「セクハラ」、部下の理解不能な言動などを負担に感じているのであれば問題です。
・職場の環境
「自分が我慢すれば」と、職場の物理的な不具合に耐えていませんか? 今や社内の作業スペースで喫煙する人はいないと思いますが、分煙がうまく機能していなかったり、喫煙者についた臭いに悩まされたりすることもあるでしょう。他にも、空調設備の不具合、データ通信の容量が少ないなどのシステム環境の不備、周辺の騒音などもストレスの原因です。
・仕事のやりがい
仕事に対しての満足は、【賃金】・【待遇】・【やりがい】の3つの要素が納得できる割合で叶っているかにかかります。その中でも、賃金がいかに高くても、待遇が申し分なくとも、やりがいが著しく損なわれていると、大きなストレスの原因になります。望んだ仕事か、能力に見合った仕事か、ちゃんと評価されているかが仕事のやりがいを大きく左右します。
・仕事の性質
精神的な苦痛はもちろんですが、肉体的苦痛というのもまた堪え難いものです。やりがいのある仕事で内容には不満がなくとも、たとえば、商品開発のために試食・試飲を重ねたり試作品を使用し続けたりしなければいけない、商品管理や営業で重い荷物を運ぶことが多いなど、人によって耐久力が違うので、先輩は問題なくこなしているから自分も、と思って我慢しがちです。
・会社の経営方針
昨今言われている「働き方改革」に対する姿勢も、会社に対する満足度に関わります。経営者が「ウチの会社は無縁だ」と時代錯誤で働き方を変えない、仕事があふれているのに時短だけを押し付けてくるなど、会社全体が働く人のことを考えていない場合は、仕事自体に満足していようとも、いずれ働き続けるのが難しくなるでしょう。
まずは話してみることが大事です。
ストレスが引き起こす症状
過剰なストレスにさらされると、心身に異変が起こってきます。
慢性的に苦痛を感じている場合は、それが職場のストレスからくるものだとは気づかないことがあります。しばしば、以下のような症状が現れるのであれば、一度、仕事の内容や職場の状況を見直す必要があるでしょう。
・常に頭痛がする
・慢性的に首や肩が凝っている
・体が重い
・時々動悸がする
・時々めまいがする
・夜眠れない
・食欲がない
・過食が止まらない
・感情を抑えきれなくなるときがある
上記のような症状が単独でなく2つ以上現れる人もいるでしょう。
病院に行くでもなく「もう慣れてしまった」と、何の手だてもしていないのであれば、ある日突然、職場でわめき散らしてしまったり、朝起きたら体が動かなくなったり、最悪の場合、心身の深刻な病気を発症してしまいます。
ストレスによって発症する病気の多くはうつ病です。
何もする気力がなくなって、出社できなくなり、長期療養が必要な場合もあります。人によって、会社や職場に行かなければ普通に生活できる人、日常生活も困難なほどダメージの大きい人などさまざまです。
いずれにせよ、慢性的に疲労感があるなど「ツラいな」と思ったら、仕事や職場が自分に合っているかどうかを再確認する必要がありそうです。できるだけ早いうちに、相談できる人に自分の状態を打ち明ける、会社の産業医のカウンセリングを申し込むなどの手段をとりましょう。
カウンセリングにはちょっと行きづらい・・・という方はまずはこちらで話してみませんか?