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9月、台風の前に空き家を見に行けますか?大雨・強風で実家の被害が広がる前に確認したいこと

伊藤友佑

伊藤友佑

9月に入り、台風や大雨が気になる季節になりました。

相続した実家や、誰も住んでいない空き家を所有している方の中には、

「しばらく実家を見に行っていない」
「屋根がどうなっているか分からない」
「雨漏りしていても気付けない」
「台風が来るたびに心配になる」

という方もいるのではないでしょうか。

人が住んでいる住宅であれば、

雨漏りした
雨樋が外れた
庭木が倒れそう
窓が割れた

といった異変に比較的早く気付くことができます。

しかし、空き家では違います。

小さな雨漏りが数か月放置され、天井や床まで傷んでしまったり、強風で外れた部材がそのままになっていたりすることがあります。

空き家は長期間使用されないことで不具合の発見が遅れ、傷みが進行しやすいため、定期的な点検や管理が重要です。

今回は、9月の台風・大雨シーズンを前に、空き家になった実家について確認しておきたいことを整理します。


「台風が来てから見に行く」では遅いことがある



台風が近づいてから、

「実家の様子を見てこよう」

と考える方もいるかもしれません。

しかし、強風や大雨の最中に現地確認をするのは危険です。

確認するのであれば、天候が安定しているうちに行います。

特に見ておきたいのは、

・屋根
・雨樋
・窓
・外壁
・庭木
・物置
・ブロック塀
・敷地内の排水

などです。

ただし、屋根の状態を確認するために自分で屋根へ登る必要はありません。

地上から見て、

「瓦がずれているように見える」
「軒先の一部が外れている」
「雨樋が傾いている」

など、気になる部分があれば写真を撮り、必要に応じて専門業者へ確認を依頼します。


雨漏りは「天井にシミがないから大丈夫」とは限らない



古い実家で特に注意したいのが雨漏りです。

分かりやすく天井に大きなシミが出ていれば気付きやすいのですが、

・屋根裏
・壁の内部
・窓周辺
・ベランダ周辺

などから少量ずつ水が入っていることもあります。

空き家へ行った際は、

・天井や壁に新しいシミがないか
・室内にカビ臭さがないか
・床が湿っていないか
・窓枠周辺に変色がないか
・壁紙が浮いたり剥がれたりしていないか

を見てみましょう。

雨漏りを長期間放置すると、単なる屋根修理だけでは済まず、天井や壁、下地などまで補修が必要になる可能性があります。

そして売却するときにも、

「現在雨漏りしているのか」
「過去に修繕したことがあるのか」

は買主が気にするポイントになります。


雨樋や側溝の詰まりも確認する



台風というと屋根ばかり気になりますが、排水も重要です。

例えば、

雨樋に落ち葉が大量にたまっている
側溝が土で埋まっている
排水口を雑草が塞いでいる

という状態では、大雨の際に水が正常に流れない可能性があります。

庭のある古い実家では、数か月管理しないだけで落ち葉や雑草が増えることがあります。

特に周囲より敷地が低い場合や、過去に敷地内へ水が入ったことがある場合は、

「雨水がどこへ流れるのか」

を一度確認しておくとよいでしょう。


庭木は「見た目」の問題だけではない



長期間空き家になっていると、庭木が想像以上に成長します。

枝が、

・隣地
・道路
・電線付近

まで伸びていることもあります。

台風時に枝が折れたり、木そのものが倒れたりすれば、周囲へ影響する可能性があります。

特に、

・以前より大きく傾いている
・根元が弱っている
・太い枝が屋根へかかっている
・枯れている部分が多い

といった樹木は、一度専門業者への確認を検討します。

空き家売却という観点でも、

「庭がきれいだから高く売れる」

という話より、

近隣トラブルにつながりそうな状態を放置しない

ことの方が重要です。


物置・カーポート・波板も見落としやすい



古い実家では、

・庭の物置
・カーポート
・自転車置き場
・波板屋根
・簡易的な倉庫

などが残っていることがあります。

建物本体より先に劣化していることも珍しくありません。

例えば、波板が一部外れかけている状態で強風が吹けば、飛散する可能性があります。

使っていない植木鉢、収納ケース、ゴミ箱などが庭に置いたままになっている場合も確認します。

「家そのもの」だけではなく、

敷地内に風で飛びそうなものがないか

という視点で見ることが大切です。


台風の後も一度確認する



天候が回復し、安全が確認できた後に、

・瓦や屋根材が落ちていないか
・雨樋が外れていないか
・窓が割れていないか
・室内に雨漏りがないか
・庭木が倒れていないか
・ブロック塀等に変化がないか

を確認します。

特に重要なのが、

「被害がなかったか」だけでなく「前回と何か変わっていないか」

という見方です。

できれば普段から同じ場所を写真に残しておくと、

以前からのひびなのか
台風後にできたものなのか

を比較しやすくなります。


遠方に住んでいて見に行けない場合はどうする?



相続した実家が宮城県にあり、相続人は東京や大阪など遠方に住んでいる、というケースもあります。

毎回台風のたびに現地へ行くことは現実的ではありません。

その場合は、

・親族
・近隣の人
・管理会社
・不動産会社
・建物管理業者

などへ、定期的な確認を依頼することも考えます。

最低限、

・外観
・庭
・郵便物
・室内
・雨漏り

などを定期的に写真で残してもらうだけでも、状態を把握しやすくなります。


火災保険の内容も一度確認する



誰も住んでいない実家でも、

「昔から保険料を払っているから大丈夫」

と思っている場合があります。

しかし、保険契約の内容や建物の使用状況によって補償内容は異なります。

台風や風災、水災などについて、

現在どのような契約になっているのか

を保険証券などで確認しておきましょう。

特に、居住していた住宅が空き家になった場合は、現在の利用状況について保険会社や代理店へ確認しておくことをおすすめします。


修理する前に「今後この家をどうするか」を考える



台風前の確認で、

屋根修理 80万円
外壁修理 50万円
庭木伐採 20万円

など、まとまった修繕が必要と分かることがあります。

ここで、

「実家だから、とりあえず全部直そう」

と判断する前に、一度考えてほしいことがあります。

この家を今後どうする予定なのか

ということです。

今後も10年以上所有する予定なら、修繕が必要になるでしょう。

一方、

誰も住まない
数年以内に売却したい
解体も検討している

という状態であれば、100万円以上かけて修繕しても、その金額以上に売却価格が上がるとは限りません。

例えば、

現状売却 800万円

修繕費 150万円
修繕後売却 900万円

なら、

100万円高く売れても150万円を使っているため、単純計算では手取りが減ります。

逆に、最低限の修理によって建物の劣化拡大を防げるのであれば、対応した方がよいこともあります。

重要なのは、

修理するかどうかと、実家の出口を一緒に考えること

です。


「毎年台風が来るたびに心配」なら、それも実家じまいを考える理由になる



空き家を持っていると、

夏は草刈り
秋は台風
冬は凍結や雪
春は庭木

というように、一年を通じて管理が続きます。

固定資産税だけが空き家の保有コストではありません。

お金だけではなく、

「何か起きていないだろうか」

と気にし続けること自体も負担です。

毎年、

「台風が来るたびに実家が心配になる」

という状態で、

今後誰も住む予定がないのであれば、

・売却
・賃貸
・解体
・活用

を一度比較するタイミングかもしれません。

もちろん、

「管理が大変だからすぐ売りましょう」

ということではありません。

現在の価値と、今後所有し続ける負担を数字にしてから考えます。


9月に一度、実家の状態を写真に残してみる



今すぐ売却する予定がなくても、9月のうちに一度実家へ行けるのであれば、

・外観
・屋根
・外壁
・室内
・庭
・境界付近
・物置

をスマートフォンで撮影しておくことをおすすめします。

来年同じ場所を撮影すれば、

「思ったより傷んでいない」

のか、

「1年間でかなり劣化した」

のかが見えてきます。

空き家は、毎日見ていないからこそ変化に気付きにくいものです。

写真を残すだけでも、今後の管理・修繕・売却を考えるための資料になります。


まとめ|台風対策だけで終わらせず、実家の「今後」を考える機会に



9月の台風・大雨シーズンは、空き家になった実家の状態を確認するよいタイミングです。

まずは、

・屋根や雨樋
・雨漏り
・排水
・庭木
・物置などの外構

に大きな問題がないか確認します。

そして、修繕が必要な場所が見つかったときこそ、

「直すのにいくらかかるか」

だけではなく、

「この家をあと何年持つのか」

まで考えてみてください。

誰も住む予定がなく、毎年管理だけが続いているのであれば、

このまま所有する場合
売却する場合
貸す場合
解体する場合
別の用途で活用する場合

を一度比較してみる価値があります。

空き家管理は、

「壊れたら直す」の繰り返しではなく、その家を今後どうするかを考えることまで含めて整理する

ことが大切です。


「管理を続けるべきか、手放すべきか分からない」という段階でもご相談いただけます



「まだ売るとは決めていない」
「修繕費をかけるべきか迷っている」
「遠方で管理を続けるのが難しくなってきた」

という状態でも構いません。

現在の建物状態や売却価格、維持管理にかかる負担などを確認し、修繕して保有するのか、売却・賃貸・解体・活用を検討するのかを整理していきます。


株式会社Blue Keyでは、宮城県内の空き家・相続不動産について、売却・賃貸・管理・解体・活用を比較しながら、今後の方針を整理しています。
売却を決めていない段階でもご相談いただけます。

空き家相談専用ページはこちら
https://www.bluekey-sendai.com/akiya/


※本コラムは、台風・大雨時の空き家管理について一般的な情報をまとめたものです。強風・大雨の最中の現地確認や高所作業は危険ですので行わず、安全が確保された状態で確認してください。建物に異常がある場合は、必要に応じて建築・修繕等の専門業者へご相談ください。

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伊藤友佑
専門家

伊藤友佑(不動産業)

株式会社Blue Key

空き家や相続不動産の相談窓口として、売却や賃貸、活用など幅広い選択肢を提案。大手企業での実務経験や商工会議所での創業支援経験を生かし、地域の専門家と連携しながら依頼者を多角的にサポートします。

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