相続した実家を「とりあえず貸す」は正解?売るか決める前に賃貸へ出すときの考え方
シルバーウィークを利用して、久しぶりに実家へ帰る方もいるのではないでしょうか。
親が住んでいる実家。
すでに誰も住んでいない実家。
相続したものの、今後どうするか決めていない実家。
状況はそれぞれ違いますが、長期休暇で家族が集まるタイミングは、実家について考えるきっかけになります。
ただし、
「今回の帰省中に売るかどうか決めよう」
とまで考える必要はありません。
むしろ、シルバーウィーク中にやっておきたいのは、
実家の現在の状態を知ること
です。
今回は、実家に帰ったときに30分程度でも確認できるポイントをまとめます。
まず家の外を一周して写真を撮る
最初におすすめしたいのが、
スマートフォンで実家の外観を撮影すること
です。
正面だけではなく、
建物の右側
左側
裏側
庭
駐車場
道路との境界付近
なども撮影しておきます。
写真に残しておけば、
「去年より外壁が傷んでいる」
「庭木がかなり伸びた」
「雨樋が少し傾いている」
といった変化を後から比較できます。
特に空き家では、毎日見ている人がいません。
そのため、
少しずつ進行している劣化
に気付きにくいという問題があります。
屋根・雨樋・外壁は地上から見るだけでいい
築年数の古い実家なら、
屋根
雨樋
外壁
も確認してみましょう。
例えば、
・屋根材がずれているように見える
・雨樋が外れている
・外壁に大きなひびがある
・軒の一部が傷んでいる
といった状態です。
ただし、自分で屋根に登る必要はありません。
高所作業は危険です。
地上から見て気になる場所があれば写真を撮り、必要に応じて専門業者へ確認してもらいます。
家の中では「におい」と「天井」を確認する
久しぶりに空き家へ入ったとき、
最初に感じる「におい」も一つの判断材料です。
例えば、
カビ臭い
湿気が強い
下水のようなにおいがする
という場合です。
また、
天井
壁
窓周辺
に新しいシミがないかも見てみましょう。
雨漏りは、
天井から水が落ちてくる
ほど分かりやすい状態だけではありません。
少量の雨水が入り続け、壁や天井の内部で傷みが進んでいる場合もあります。
空き家は発見が遅れるため、
「前に来たときと何か違う」
という感覚も大切です。
家財は片付けなくていいので「量」を確認する
実家じまいを考えたとき、
「家の中を全部片付けなければ」
と思う方は多いと思います。
しかし、この時点で片付ける必要はありません。
まず、
どのくらい物が残っているのか
を確認します。
例えば、
1階はほぼ片付いている
のか、
各部屋に家具や衣類が大量に残っている
のかでは、その後の費用や売却方法も変わります。
各部屋をスマートフォンで撮影しておくだけでも十分です。
後日、
家財を処分する場合
現状のまま売却する場合
を比較するときの資料になります。
固定資産税の書類があればスマートフォンで撮影しておく
実家に帰った際、
固定資産税の納税通知書や課税明細書
が見つかったら、捨てずに保管しておきましょう。
そこには、
土地
建物
地番
面積
評価額
など、実家について確認するための情報が記載されています。
原本を持ち帰らなくても、まず写真を撮っておくだけでも構いません。
さらに、
売買契約書
建築時の資料
測量図
境界確認書
リフォーム関係書類
住宅ローン関係書類
などが見つかった場合も、まとめて保管しておくことをおすすめします。
特に古い売買契約書は、将来売却した際の税金計算で重要になる可能性があります。
「この家をあと何年持つのか」だけ家族で話してみる
シルバーウィークに家族が集まるからといって、
「今日売るかどうか決めよう」
という話をする必要はありません。
むしろ、
「この実家、あと何年くらいこのままにしておく?」
というところから始めてもよいと思います。
例えば、
母が住んでいる間は残す
数年後に子どもが使う可能性がある
誰も使う予定はない
売るか貸すか分からない
という状況が見えてくるだけでも違います。
重要なのは、
所有する目的があるかどうか
です。
「誰も使わないけれど、とりあえず残す」なら年間費用を確認する
例えば、
固定資産税 10万円
火災保険 4万円
電気・水道 4万円
草刈り・庭木 7万円
小規模修繕 5万円
なら、
年間30万円
です。
5年間なら単純計算で150万円です。
もちろん実際の費用は物件によって異なります。
ただ、
「とりあえず5年残す」
という判断にも費用がある
ことは知っておきたいところです。
実家を今後どうするか迷っている方へ
シルバーウィークに実家を見て、
「思っていたより傷んでいる」
「もう誰も使う予定がなさそう」
「毎年管理するのは大変かもしれない」
と感じても、すぐ売却を決める必要はありません。
まず、
現在はいくらくらいの価値があるのか
このまま5年間持つとどの程度費用がかかりそうか
貸すことはできるのか
解体する必要はあるのか
を整理してから判断できます。
宮城県内の実家について、
「まだ売るとは決めていないけれど、一度今後を整理したい」
という段階でもご相談いただけます。
空き家相談専用ページ
https://www.bluekey-sendai.com/akiya/
親が住んでいるなら「売却」より先に確認したいこと
現在も親が実家で暮らしている場合は、
「この家を売る?」
といきなり聞く必要はありません。
例えば、
「今後もここに住みたい?」
「庭の管理は大変じゃない?」
「修繕しなければならない場所はある?」
といった話から始める方が自然です。
親にとって実家は、
不動産
である前に、
長年生活してきた場所
です。
売却ありきではなく、今後どう暮らしたいのかを確認するところから始めます。
空き家なら郵便物も確認する
すでに誰も住んでいない場合は、
郵便受けも確認しましょう。
大量のチラシがたまっていると、
「長期間誰も来ていない家」
と外から分かりやすくなることがあります。
また、
役所
保険会社
金融機関
などから重要な郵便物が届いている可能性もあります。
定期的に管理できないのであれば、
誰が郵便物を確認するのか
も決めておくと安心です。
シルバーウィーク中に結論を出す必要はない
実家について考え始めると、
売る
貸す
残す
解体する
など、いろいろな選択肢が出てきます。
しかし、数日の帰省中に結論を出す必要はありません。
今回やっておきたいのは、
現在の状態を知る
ことです。
写真を撮る。
資料を残す。
年間いくらかかっているか確認する。
家族が今後使う予定があるか聞く。
ここまでできれば十分です。
そこから、
売却価格を調べる
賃料を調べる
修繕費を確認する
といった次の行動へ進めます。
まとめ|この連休は「実家じまいを決める日」ではなく「実家の現状を知る日」にする
シルバーウィークに久しぶりに実家へ帰るのであれば、30分だけでも家の状態を確認してみてください。
外観を撮影する。
雨漏りや建物の傷みを見る。
家財の量を確認する。
固定資産税や不動産関係の書類を残す。
そして家族に、
「この家、今後どうする?」
と軽く聞いてみる。
それだけでも、実家について考えるきっかけになります。
大切なのは、
今すぐ売却を決めること
ではありません。
誰も使わないまま、
3年
5年
10年
と経過する前に、一度現在の状況を整理しておくことです。
今後も所有するのであれば、それも一つの選択です。
売却する。
貸す。
活用する。
解体する。
それぞれを比較したうえで、
「この実家をどうするか」
を決めていけばよいと思います。
株式会社Blue Keyでは、宮城県内の空き家・相続不動産について、売却・賃貸・管理・解体・活用を比較しながら、今後の方針を整理しています。
売却を決めていない段階でもご相談いただけます。
空き家相談専用ページはこちら
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※本コラムは、空き家・実家の管理や今後の方針について一般的な情報をまとめたものです。建物の安全性、税務、相続、登記等については個別の状況によって異なります。必要に応じて、不動産会社、建築士、司法書士、税理士等の専門家へご確認ください。


