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空き家の査定は何を用意すればいい?資料がそろっていなくても実家の価値は調べられる

伊藤友佑

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相続した実家について、

「いくらくらいで売れるのか知りたい」

と思っていても、

「権利証が見つからない」
「固定資産税の書類がどこにあるか分からない」
「相続登記もまだ終わっていない」

という理由で、不動産会社への相談を先延ばしにしている方もいるのではないでしょうか。

結論から言えば、

最初の査定相談で、すべての書類がそろっている必要はありません。

物件の所在地や現在分かっている情報から、おおよその価格や、今後確認すべきことを整理できる場合があります。

今回は、空き家の査定を受けるときに何を準備すればよいのか、資料がない場合はどうすればよいのかを整理します。


まず「実家の住所」が分かれば相談を始められる



最初の相談で重要なのは、

「どの不動産について相談したいのか」

を特定することです。

例えば、

・実家の住所
・だいたいの築年数
・現在空き家なのか
・土地と建物の大きさ
・最後に誰が住んでいたのか

など、分かる範囲で構いません。

特に住所が分かれば、

周辺の取引事例
土地相場
用途地域
道路状況

など、外部から確認できる情報もあります。

そのため、

「資料がないから査定できない」

と最初から考える必要はありません。


あると査定が進みやすい資料



もちろん、資料があればより具体的な確認ができます。

例えば、

・固定資産税の納税通知書、課税明細書
・土地、建物の登記事項証明書
・購入時の売買契約書
・建築時の図面
・測量図
・境界確認書
・リフォーム履歴
・相続関係の書類

などです。

ただし、

「全部集めてから相談してください」

という意味ではありません。

例えば固定資産税の課税明細書だけでも、

土地の地番
土地面積
建物面積
家屋番号

などを確認する材料になります。

今あるものだけを確認し、足りない資料は必要になった段階で集める方が負担は少なくなります。


権利証が見つからなくても査定はできる?




できます。

権利証や登記識別情報は、実際に所有権移転登記などを行う場面では重要になりますが、

「現在いくらくらいの価値があるのか」

を確認する査定段階で、必ず手元になければならないものではありません。

そのため、

「権利証が見つからないから不動産会社へ相談できない」

と考える必要はありません。

むしろ、

権利証がない
相続登記が終わっていない
昔の抵当権が残っている

といった問題も含めて、売却する場合に何を整理する必要があるのか確認していきます。


相続登記がまだでも査定できる?



査定自体は可能です。

例えば、

父が亡くなった

実家は父名義のまま

兄弟で相続方法を相談中

という段階でも、

「この実家はいくらくらいなのか」

を把握することはできます。

むしろ、査定価格が分かった方が家族で話し合いやすくなることがあります。

例えば、

実家の価値が300万円程度

なのか、

2,000万円程度

なのかでは、

売る
残す
誰かが取得する

という家族の判断も変わる可能性があります。

相続登記を全部終えてから価格を知るのではなく、

価格を確認しながら相続方法を考える

という進め方もあります。


家の中が荷物だらけでも、そのまま相談できる



相続した実家では、

家具
家電
衣類
食器
仏壇


などが大量に残っていることがあります。

すると、

「まず片付けないと査定に来てもらえない」

と思う方もいます。

しかし、先に何十万円もかけて家財を処分する必要があるとは限りません。

以前のコラムでも取り上げたように、

家財を残した状態で売却する
買主側で処分してもらう
不動産会社などに現状で買い取ってもらう

といった方法を検討できる場合があります。

まず、

「この状態のままならいくらくらいか」

を確認してから、片付けるかどうか決める方が合理的です。


宮城県の実家について「今の状態ならいくら?」を知りたい方へ



売却すると決めていなくても構いません。

「住所は分かるが資料がない」
「相続登記がまだ」
「家財が大量に残っている」
「築年数も正確には分からない」

という段階でも、現在分かっている情報から整理を始めることができます。

まず現在の価値を確認し、

売る
持ち続ける
貸す
解体する
活用する

を比較するための材料にする方法があります。

空き家相談専用ページ
https://www.bluekey-sendai.com/akiya/


机上査定と訪問査定は何が違う?



査定には大きく、

机上で行う査定

と、

実際に現地を見る査定

があります。

机上査定では、

所在地
土地面積
建物面積
築年数
周辺取引事例

などから、おおよその価格を検討します。

まだ売却するか決めておらず、

「まず目安だけ知りたい」

という場合には使いやすい方法です。

一方、より具体的な価格を検討する場合は現地確認が必要になります。

実際の建物を見ることで、

雨漏り
建物の劣化
残置物
道路との関係
境界
擁壁
越境
庭の状態

など、資料だけでは分からない部分を確認できます。

まず机上で価格感を確認し、具体的に売却を検討する段階で現地査定へ進む方法もあります。


査定額が高い会社だけを選ばない



例えば3社へ査定を依頼して、

A社 1,000万円
B社 1,100万円
C社 1,500万円

だったとします。

当然、

「1,500万円と言ったC社が一番よい」

と思うかもしれません。

しかし査定額は、

その金額で必ず売れることを保証するもの

ではありません。

確認したいのは、

なぜその価格なのか
近隣でどのような取引があるのか
どの程度の期間で売れる想定なのか
何か費用をかける必要があるのか

です。

1,500万円で半年以上売れず、

最終的に1,000万円まで値下げ

となる可能性もあります。

逆に1,100万円で売り出して、早い段階で成約する場合もあります。

査定では「一番高い数字」より、

その価格の根拠

を見ることが重要です。


査定時に聞いてほしいのは「いくら?」だけではない



空き家を査定するときは、

「いくらで売れますか?」

とあわせて、

「現状のままで売れますか?」

「家財を処分する必要はありますか?」

「解体した方がよいですか?」

「売れるまでどの程度かかりそうですか?」

「売却したら最終的にいくら残りそうですか?」

まで聞いてみてください。

特に古い実家では、

査定価格

より、

売却するために必要な費用

が重要になる場合があります。


売却を決める前に査定する意味



査定というと、

「家を売る人がするもの」

というイメージがあります。

しかし実際には、

売るかどうか判断するため

に査定を利用する方法もあります。

例えば、

現在の価値 1,200万円
年間維持費 30万円

と分かれば、

今売る
5年間持つ

を比較できます。

また、

現状売却 1,000万円
解体後 1,250万円
解体費 300万円

なら、

「解体せず売った方が手取りは多いかもしれない」

と判断できます。

このように、査定は売却を決めるための契約ではなく、

実家の今後を考えるための材料

として使うこともできます。


まとめ|書類を全部そろえてから相談する必要はない



相続した実家について、

「いくらくらいなのか知りたい」

と思ったとき、

権利証
登記
測量図
建築図面

を全部そろえてから相談する必要はありません。

まず、

実家の住所
分かる範囲の築年数
現在の利用状況

などから相談を始めることができます。

そして必要になった段階で、

登記
境界
相続
抵当権

などを確認していきます。

特に避けたいのは、

「査定前にきれいにしておこう」

と考え、

家財処分
リフォーム
解体
測量

などに先に大きなお金をかけてしまうことです。

まず現在の状態で、

「このままならいくらですか?」

を確認してください。

その数字が分かれば、

売る
持つ
貸す
解体する
活用する

という選択肢を比較しやすくなります。


資料がそろっていない段階でもご相談いただけます



「住所しか分からない」
「相続登記がまだ」
「家財が大量に残っている」
「まだ売るとは決めていない」

という状態でも構いません。

現在分かっている情報から実家の状況を整理し、売却・賃貸・管理・解体・活用を比較しながら今後の方針を考えていきます。

株式会社Blue Keyでは、宮城県内の空き家・相続不動産について、売却だけを前提にせず、今後の選択肢を整理しています。

空き家相談専用ページはこちら
https://www.bluekey-sendai.com/akiya/


※本コラムは、空き家・相続不動産の査定について一般的な情報をまとめたものです。査定に必要な資料、売却までに必要となる登記・測量・相続手続きなどは物件ごとに異なります。具体的な売却手続きについては、不動産会社、司法書士、土地家屋調査士など必要な専門家へご確認ください。

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伊藤友佑
専門家

伊藤友佑(不動産業)

株式会社Blue Key

空き家や相続不動産の相談窓口として、売却や賃貸、活用など幅広い選択肢を提案。大手企業での実務経験や商工会議所での創業支援経験を生かし、地域の専門家と連携しながら依頼者を多角的にサポートします。

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