「実家じまい」はいつから始める?親が元気なうちに家族で整理したい7つのこと
お盆や夏休みを利用して、久しぶりに実家へ帰省する方も多い時期です。
普段は遠方に住んでいて、実家の状態を確認できるのが年に数回という方も少なくありません。特に、すでに空き家になっている実家や、将来的に誰も住まなくなる可能性がある家は、帰省したタイミングで状態を確認しておくことが大切です。
空き家は、人が住まなくなることで換気や通水の機会が減り、外から見ただけでは分からない劣化が進んでいることがあります。
今回は、お盆の帰省時に実家で確認しておきたい10のポイントを整理します。
1.外壁や屋根に変化がないか
まずは、建物の外側を一周して確認します。
外壁のひび割れ、塗装の剥がれ、屋根材のずれ、雨樋の破損などがないかを見ておきましょう。
以前はなかったひび割れや傾きが見つかった場合は、写真に残しておくと、その後の変化を比較しやすくなります。
ただし、屋根に上るなど危険を伴う確認は避け、地上から見える範囲にとどめてください。
2.玄関や窓の施錠状態
玄関、勝手口、窓、物置などの鍵が正しく閉まるかを確認します。
長期間使用していない鍵は、さびや建付けの悪化によって開け閉めしにくくなっている場合があります。
窓ガラスの割れや網戸の破損も、雨風や害虫が入り込む原因になります。誰かが侵入した形跡がないかも含めて確認しておきましょう。
3.室内の湿気やカビ
家に入ったときに、強い湿気やカビの臭いがしないかを確認します。
人が住んでいない家は窓を開ける機会が減るため、室内に湿気がこもりやすくなります。
押し入れ、クローゼット、北側の部屋、家具の裏側などは、特に湿気がたまりやすい場所です。
天候や防犯面に注意しながら窓を開け、室内の空気を入れ替えておきましょう。
4.天井や壁に雨漏りの跡がないか
天井や壁に、変色、しみ、壁紙の剥がれがないかを確認します。
雨漏りは、実際に雨が降っているときでなければ気づきにくいことがあります。しかし、天井や柱に残ったしみから、過去に水が入った可能性を確認できる場合があります。
雨漏りを放置すると、柱や梁など建物の内部まで傷むおそれがあります。異変があれば、早めに専門業者へ相談することが重要です。
5.床の沈みや傾き
室内を歩いたときに、床が沈む、きしむ、傾いているように感じる場所がないかを確認します。
床下の湿気や腐食、シロアリなどが原因となっている可能性もあります。
特に、台所、洗面所、浴室の周辺など、水を使う場所の近くは注意して見ておきましょう。
6.水道や排水の状態
水道を使用できる状態であれば、蛇口から水が出るか、漏水していないかを確認します。
また、長期間水を流していない排水口は、内部の水が蒸発し、下水の臭いや害虫が室内に上がってくることがあります。
台所、洗面所、浴室、トイレなどを確認し、異臭や水漏れがないかを見ておきましょう。
冬季に水抜きをしている場合や、水道を止めている場合は、無理に通水せず、管理状況を確認したうえで対応してください。
7.電気やガスの契約状況
電気やガスが現在どのような契約状態になっているかも確認しておきたいポイントです。
誰も使用していないにもかかわらず契約が続き、基本料金だけが発生しているケースがあります。一方で、管理や防犯のために電気を残しておいた方がよい場合もあります。
単純にすべて解約するのではなく、今後の管理方法や売却予定などを踏まえて判断する必要があります。
ガス設備については危険を伴うため、異臭や異常を感じた場合は設備に触れず、契約先や専門業者へ連絡してください。
8.郵便物やポストの状態
ポストに郵便物やチラシがたまっていると、長期間留守にしていることが外部から分かりやすくなります。
防犯上の問題だけでなく、税金、保険、行政手続きなどに関する重要な書類を見落とす可能性もあります。
郵便物の転送手続きや、定期的に確認する人を決めるなど、管理方法を整理しておきましょう。
9.庭木や雑草、隣地への越境
夏は雑草や庭木が成長しやすい時期です。
枝が道路や隣地にはみ出していないか、雑草が伸びて歩道や排水部分をふさいでいないかを確認します。
落ち葉、害虫、動物のすみ着きなどが、近隣トラブルにつながることもあります。
自分たちで管理することが難しい場合は、草刈りや庭木の剪定を依頼できる事業者を探しておくことも必要です。
10.家財と重要書類の保管場所
空き家の中に、預金通帳、権利証、登記識別情報、保険証券、契約書、写真、貴金属などが残っていないかを確認します。
家財を急いで処分すると、必要な書類や思い出の品まで捨ててしまう可能性があります。
すぐに家全体を片付けることが難しい場合は、「残すもの」「処分を検討するもの」「判断を保留するもの」に分け、重要なものから整理していくと進めやすくなります。
写真を撮り、家族で共有する
帰省時の確認では、気になった箇所だけでなく、建物の外観や各部屋を写真に残しておくことをおすすめします。
毎回なるべく同じ位置から撮影すると、外壁のひび割れ、庭木の成長、室内の劣化などの変化を比較しやすくなります。
また、所有者だけで判断するのではなく、家族にも写真を共有し、今後誰が管理するのか、いつまで保有するのかを話し合うきっかけにすることも大切です。
帰省した日に結論を出す必要はない
実家の状態を確認したからといって、その日のうちに売却や解体を決める必要はありません。
まず必要なのは、建物の状態、管理にかかる負担、家族の意向を把握することです。
そのうえで、今後も定期的に管理するのか、賃貸や活用の可能性を考えるのか、売却や解体を検討するのかを整理していきます。
空き家の選択肢は、建物の状態だけでなく、立地、接道、土地の需要、家財の量、相続関係などによって変わります。一つの方法に決めつけず、複数の選択肢を比較することが重要です。
まとめ
お盆の帰省は、普段確認できない実家の状態を把握する貴重な機会です。
外壁や屋根、室内の湿気、水回り、郵便物、庭木、家財などを確認し、気になる箇所は写真に残しておきましょう。
大きな問題が見つからなかった場合でも、今後誰がどのように管理するのかを決めておくことが大切です。
空き家は、問題が起きてから対応すると、修繕費や片付け費用、家族の負担が大きくなることがあります。
帰省をきっかけに、実家の現在地と今後の方針を家族で整理してみてはいかがでしょうか。
株式会社Blue Keyでは、宮城県内の空き家・相続不動産について、売却・賃貸・管理・解体・活用を比較しながら、今後の方針を整理しています。
売却を決めていない段階でもご相談いただけます。
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https://www.bluekey-sendai.com/akiya/
※本コラムは、空き家や実家の管理・点検に関する一般的な情報をまとめたものです。建物の状態、設備、契約内容、地域の状況などによって必要な対応は異なります。屋根や高所、電気、ガス、劣化した床など、危険を伴う場所は無理に確認せず、専門業者へご相談ください。


