暗黙知コミュニケーションの形式知化

以前、ある経営者さんから言われたことを今でも覚えています。
表現がおもしろいので、そのまま書きますが、
「専門家はアホだ。視野が狭い。経営者は視野を広く持たないとやっていけない。経営者は賢くないとできない」
コーチングの専門家として訪問している私に向けられた言葉です。
ある意味、正しいと思います。
専門家と呼ばれる人たちは、一つの分野に特化して深い知識、見識をもっているからこそ、専門家なのですから、視野が狭くなりがちだとは思います。
経営者は、起こった事実、起こりうる未来を一面からだけ見るのではなく、どうすれば次に生かせるのか、どこかに成功の糸口はないかと、ありとあらゆる側面から物事を見ることが求められます。
ですが、専門家がみんな一面的で、経営者がみんな多面的な視野をもっているか、というとそうではない。
できる経営者は、専門家の生かし方を知っています。
ある社会福祉法人の理事長さんは、私に任せるところと、そうでないところを明確に分けています。
結果、管理職が成長しています。
人にはそれぞれ能力があります。
新規事業を立ち上げる力と、事業を継続する力は別物ですし、経営する力と、人を育てる力も別物です。
マネジメント力と一括りにしてしまいがちですが、マネジメントも、タイムマネジメントやタスクマネジメント、人材マネジメントなどなど、いろんなマネジメントがあります。それぞれ違う能力なのです。
それらを可視化し、分別して、自分に何が足りないのか、どんな力をつけるべきなのかを知る場面においても、コーチングが力を発揮します。
私はどこまで行っても経営者になるつもりはないですし、
コーチであり、講師であり、コンサルタントです。
中でも、管理職のモチベーションを上げる専門家です。
自分自身が実践し、結果を出してきたコーチング的アプローチをまとめたのが、今回出版する「正しさを手放したら、部下が育ち始めた」です。
必要な方に読んでもらいたいと思います。


