楽しいだけの研修に、意味はない。

私が研修やセミナーで話すテーマは、コミュニケーション、社風改善、マネジメント、ハラスメントが多く、
それらに振り切って仕事をしているので、ここ数年は介護の専門スキルの研修依頼が単発で入ることはまずありません。
ただ、コンサル先の法定研修を請け負っているので、認知症ケアや虐待防止などの研修も年に何度かやっています。
現場経験も長いですし、この30年の間にいろんなケース対応をしてきたので、どの分野の話も理論と実践経験に基づくお話しができます。
この1週間も、身体拘束、虐待防止、ハラスメント対策、記録の書き方、運営指導対応の研修をやりました。
最近特に思うのですが、
もちろん専門知識やスキルは大事です。レベルの高い仕事をしようと思えば思うほど、専門知識スキルの習得は必須です。
しかし、そのすべてに「コミュニケーション」がベースとしてある。
例えば、認知症ケア一つとっても、まずはしっかりと話を聴く傾聴スキルが必要ですし、伝え方も、認知症の方が受け取れるように伝える工夫が必要。
さらに、自分目線ではなく、相手目線に立つことや、対応する自分自身の空気感がケアに影響すること、だからこそ、まずは援助者自身の自己受容が大事。
これらすべて、部下指導や社内コミュニケーションにおいて必要なこととまったく同じ。
認知症ケア、身体拘束、虐待防止、ハラスメント対策、これらすべて対人関係の問題だし、
記録の書き方も、書く人と読む人の対人関係が影響するし、運営指導対応も、指導に来る行政担当者とのコミュニケーションです。
相手と良い関係を築くこと、これはすべてのベースに必要な考え方だと思います。
逆に言えば、どれだけ高い専門知識スキルを身につけても、相手と良い関係を築く姿勢がなければ、意味がない。
対子どもと対高齢者では違うとか、利用者への対応とスタッフ間のコミュニケーションは別とか、家庭と職場は違うとか、皆さん分けたがりますが、私からしたら、みんな同じです。
相手が誰であろうと、伝えたいことを受け取ってもらいたい、うまくやっていきたいと思うなら、相手と良い関係を築く姿勢、まずそれが必要なんです。


